2024年02月
2024年02月29日
効率

「もっと効率的な資金調達方法を考えた方が良いんじゃないですか?」
先日、知人に紹介してもらった学生起業家の方と会ったときに言われた切言です。いただいた具体的なアドバイスは勉強になることも多かったのですが、学校が営利目的でないことを考えると、実行に移すことは難しいと思いました。なにより効率を求すぎると、本質を見失ってしまい自分の気持ちが続かないような気がします。お金は大事、でもお金だけでは決して出来ないのが国際協力だと思います。
■「わかり合えない」からはじめる国際協力を上梓しました。

この度、株式会社旬報社より、子どもたちの新しい本、「わかり合えない」からはじめる国際協力を上梓しました。ぜひ、ご一読ください。
2023年12月25日より全国主要書店ならびにアマゾン、楽天などECサイトでお買い求めいただけます。こちらからご購入いただくとアフィリエイトの売上が学校へ寄付されます。ご協力、お願いいたします。
ヒマラヤに学校をつくる カネなしコネなしの僕と、見捨てられた子どもたちの挑戦


子どもたちが精いっぱい駆け抜けた20年の軌跡をぜひお楽しみください。全国主要書店およびネットにて発売中です。
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2024年02月28日
自信の元

ネパールの人たちの自信の元は一体、なんだろうと考えることがあります。根拠なんて全くなくても、実力や結果が伴わなくても、あれだけ自信満々に言動を起こすことが出来るのですから不思議で仕方ありません。
やはろ身近に三億三千のヒマラヤの神様がいるということが、自信の元になっているのでしょうか……。
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2024年02月27日
襟を正す

「子どもたちと接する中で一番大切にしていることは何ですか?」
先日、支援者主催の小さな集まりで話をしたとき、若い小学校の先生から質問を受けました。
僕が大切にしていることは、当たり前の事かもしれませんが、子どもたちの気持ちを裏切らないことです。あのときのナレシュの悲しげな顔を思い出す度に、襟を正さなくてはという気もちになります
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2024年02月26日
自助努力

活動を始めた25年前と比べ、ネパールの人たちの中に主体性を持って自助努力をする人が増えているような感じを受けます。自分を、家族を、村を、地域を自分たちの力で支え、良くしていこうという動きは、本当に大きな希望です。実際、学校の支援者もネパール人が少しずつ増えています。
喜捨(バクシーン)の多寡によって積徳が変わるという考え(?)の下、支援を受けることが当たり前になりやすい土壌ですから、どこまでも支援に頼ろうとする雰囲気が完全になくなった訳ではありません。今も知人などから援助を無心されることはあります。それでも自助努力をつづけている人がいるかぎり、社会は必ず変わっていくと思います。
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2024年02月25日
ため息
先日のニュースのつづきになりますが、やはりというか、なんというか……貧しさの影響を受けるのは常に弱い立場の人たちなんだと改めて思います。現実にため息がこぼれます。
南アジアのネパール人の若者たちが、ウクライナに侵攻したロシア側の兵士として戦闘に加わり、激戦地に送り込まれている。ネパール政府は「200人超が参加している」としているが、千人近くいるとの証言も出てきている。
ネパール西部ダイレク出身の土木技師、クリシュナ・シャヒさん(24)は昨年11月、別の欧州の国に出稼ぎに行くため、いったんロシアの首都モスクワに渡った。
だが、仲介を依頼した業者から「大雪で別の国には渡航できなくなった。ロシア軍に加われば、月に19万5千ルーブル(約31万円)もらえる」と言われた。
軍兵士としての経験はなかったが、手持ちの資金に余裕はなく、参加する以外に選択肢はなかった。
わずかな射撃訓練などを終えた後、昨年末に30人程度のネパール人と少数のロシア人でなる部隊の一員として前線に送り込まれた。場所は、ロシア側が一方的に併合を宣言したウクライナ東部ドネツク州だった。
ウクライナ側によるドローンや銃による攻撃が続き、破壊された家屋も多かった。除隊を望んだがロシア人司令官に無視された。一度は逃走したが途中で捕まり、前線に戻された。
共に参加した2人の友人は銃撃戦で死亡。自身も手足に銃撃を受けて負傷した。業者に頼んで治療中の病院から逃走し、1月に母国に避難した。
結局、渡航費や帰国のための費用として、複数の業者に200万円以上支払ったという。手足にはいまも銃弾の痕が残る。「ロシア側から報酬はもらえていない。でも、こうして生きて戻って家族と再会できただけでも幸運だった」
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2024年02月24日
めぐたま10周年イベントに参加

ヒマラヤ小学校支援のベースキャンプであり、ぼくの心の拠り所である恵比寿のめぐたまの10周年記念イベントに参加しました。元々、昼、夜の二部構成だった10周年記念イベントでしたが、満員御礼で急遽3部構成となる大盛況ぶりでした。僕も含め「めぐたま」で救われた人がいかに多いか分かります。
イベントではめぐたま謹製の美食をつつきつつ、雅楽の生演奏あり、面白トークあり、旧知の人、見知らぬ人との雑談ありと本当に素晴らしい時間でした。すっかり心が洗濯された思いです。参加できた喜びに浸りながら、帰路につきました。
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2024年02月23日
人に恵まれた人生

先日、講演のあとに行われた企業セミナーに参加させてもらい、学校と自分のモチベーショングラフを描く機会がありました。
グラフを見てみると2012年から16年4月までの約4年間が学校最大の危機であり、自分自身も一番もがいていた時期だったことがわかります。病気をした時期もちょうど重なります。
今、振り返るとすべての苦しい現実は、避けてはいけない、むしろ必要な道だったのだと今は思います。ただ当時はすべてが八方塞がりで、思うようにいかない現実を嘆いてばかりいました。
あのときの自分と学校を救ってくれたのは紛れもなく周囲の支援者、そして子どもたちでした。そういう人たちと出会えた幸運に感謝するばかり。本当に人に恵まれた人生です。
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2024年02月22日
いたたまれない気持ち

大阪での用事を終え、帰路についた高速バスの中でこのニュースを目にしました。いたたまれない気持ちです。
拝金主義の波が押し寄せる現代ネパール。貧しさから抜け出したい、良い暮らしがしたい、そんな思いが人々をよりキケンな場所へ向かわせているようです。
NHKニュース
https://youtu.be/dLd4WsR3NVI?feature=shared
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2024年02月21日
記念誌、記念誌、記念誌

創立20周年の記念誌を作ろうと思いながら、思うように筆が進んでいません。何をどう書けばこれまでの学校の歩みが分かり、そして現在地が見えるのか、あれこれ思案している時間は楽しいのですが、まだ構成が絞りきていない状況です。できれば卒業生のインタビューも入れたい、保護者も、先生たちも、支援者も……。どんどん増えつづける項目の数に悩みます。
とにかく前進させることが第一ですので、まずは書き進めていこうと思います。次年度中にやり果せるか、自分が試されている気がします‼
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2024年02月20日
若い人たちだからこそ

本を読んでくれた高校生から問い合わせがありました。国際協力に関心があり、学校で募金をして途上国を支援したいそうです。若い人たちの志高さにはいつも感心します。頼もしいかぎりです。
今、考えている「募金➜物資などの支援」が入口となり、そこから若い人たちだからこそ出来る斬新な支援の形が生まれたら良いなと期待が膨らみます。共有できる失敗例は山程ありますので、最大限協力できればと思っています。
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2024年02月19日
社会の共通課題

子どもたちの新しい本にも書きましたが、途上国の開発現場では、プロジェクトが終わり資金と人が引き上げた途端、波が引くように誰もやらなくなり廃れてしまうケースが少なくありません。人を育てる土壌を作らなければ、どんなに優れたプロジェクトも持続性は望めないのだと思います。
先日、そのことを講演で話したら、経営者の方たちから共感の声をいただきました。国際協力の現場だけでなく、どの社会でも共通する課題なんだと改めて思います。
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2024年02月18日
問題の本質

昨日のつづきになりますが、ちょうど先日、長年ご協力いただいている団体の皆さんと次年度の活動について話す機会がありました。
もう15年以上、お付き合いがある団体ですので、なんとなく気心知れたような気になりますが、実際には世代交代が進み、担当者も代わりますから、こちらが思うほど学校のことや活動について知られていないのが実情のようです。そんな状態でご協力いただいていることは本当に申し訳ないことですし、支援が形骸化すれば活力を失います。
結局、分かってもらっている、というこちらの勝手な思い込みで、これまで伝える努力を怠ったことが問題の本質なんだと痛感します。
知ってもらうための努力……。ここが今の自分と学校の最大の課題です。
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2024年02月17日
暗中模索の状態

ヒマラヤ小学校は主に個人支援者によって支えられていて、団体や企業からの支援はわずかです。
企業や団体からの大きな支援はありがたい反面、さまざまな社会事情によって支援が中止になったとき、その補填が難しいことや、なにより関係性が希薄になりお互いの顔がぼやけてしまい、結果的にお金と物だけの関係になってしまう恐れがあることから、個人支援を主軸においてきました。
ありがたいことに、これまで企業や団体からの支援が中断したケースはありませんが、顔が見える関係が構築できているかといえば懐疑的です。残念ながら支援をしている、支援を受けているだけの関係になっているケースもあります。
せっかく縁あって始まった関係です。支援をする、受けるだけ関係ではなく、子どもたちの成長をともに喜べる、そしてお互いに喜びを分かち合える関係を構築するにはどうすれば良いのか、暗中模索の状態です。
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2024年02月16日
いろいろな関わり方

「一旦、支援を終了したいのですが……」
先日、支援者からこんな連絡がありました。もちろん、まったく問題ありません。
支援自体は終わったとしても、関わりつづけることはできますし、決して資金援助だけが支援ではありません。アドバイスや提案、情報提供、体験の共有、いろんな関わり方があって良いわけですし、どれも立派な支援だと思います。
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2024年02月15日
偶然の出会い

支援者から『「わかり合えない」からはじめる国際協力』を某大都市内のすべての図書館に寄贈するため、関係者と話をしていると嬉しい連絡を頂きました。ただただ「感謝」以外に言葉が浮かびません。
ご自身も若い頃に図書館で本を読んで国際協力に関心を持ったそうで、ぜひ今の若い人たちに読んで欲しいと思ったことが寄贈の動機だそうです。
本との出会いは「偶然」が働きますので、そこに本があることが何よりも重要です。もし多くの図書館に蔵書されることになれば、それだけ出会いの機会が増えることになります。
ぜひ図書館に立ち寄った若者が本を手に取り、何かしらの出会いや気づきをもたらすことになるなら、これほど嬉しいことはありません。表紙を飾る二キールとアジャイがきっとたくさんの偶然の出会いを生んでくれると確信しています。
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2024年02月14日
母親、姉、学生の三役

弟や妹の世話をしながら授業を受ける児童ーー。日本の学校ではまず見ない光景です。母親、姉、そして学生。それぞれの役目を上手にこなす訳ですから本当に大したものです。見るたびに感心していたことを思い出します。
ヒマラヤ小学校では数年前、働く親のためにPG(Play Group)と呼ばれる保育クラスを開設しましたので、もしかすると、今ではこういう光景は見られないかもしれません。
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2024年02月13日
ヘマをしてから

無理目なスケジュールで移動が続き、流石にダウンしました。疲労困憊。身体は本当に正直です。
ミッドライフ・クライシスが現実的な年齢になり、これまでのように無理を押してはいけないと分かっているつもりですが、ヘマをしてようやく分かっていないことに気づかされます。とほほ。
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2024年02月12日
背中を押せば

子どもたちのためにできること……。
それは背中を押すことではないでしょうか。
背中を押せば飛躍できる子はたくさんいるはずです。「ダメ」ではなく、どんなことも「まず、やってによう」と言える大人にならなくては、そう強く思います。
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2024年02月11日
道はある

「自分は学校で教育を受けていないが、こうして生きている」。
学校周辺の村々を回り、子どもを学校へ通わせるように説得すると、当たり前のようにこんな言葉が返ってきました。言葉の接ぎ穂が見つからない。そんなことの繰り返しでした。
もしかしたら……。大きく膨らんだ期待があっけない現実に踏み潰されたときの子どもの悲しげな顔を思い出すと、今も胸が張り裂けそうになります。
誰もが自由に学べるようになるにはどうすればよいのか……。昨日、若い人たちと話し合いました。課題を拾い上げるとため息がこぼれて気が遠くなりますが、それでも若い人たちが真剣に向き合っている姿に、大きな希望を感じました。道は必ずある、本当にそう思います。
■「わかり合えない」からはじめる国際協力を上梓しました。

この度、株式会社旬報社より、子どもたちの新しい本、「わかり合えない」からはじめる国際協力を上梓しました。ぜひ、ご一読ください。
2023年12月25日より全国主要書店ならびにアマゾン、楽天などECサイトでお買い求めいただけます。こちらからご購入いただくとアフィリエイトの売上が学校へ寄付されます。ご協力、お願いいたします。
ヒマラヤに学校をつくる カネなしコネなしの僕と、見捨てられた子どもたちの挑戦


子どもたちが精いっぱい駆け抜けた20年の軌跡をぜひお楽しみください。全国主要書店およびネットにて発売中です。
■朝日新聞webメディアSDGs Actionで「児童労働」について書いています。ぜひご覧ください。
■ヒマラヤ青少年育英会のホームページを移転・リニューアルしました。
吉岡大祐のプロフィールはこちらから
講演・執筆依頼はこちらから

ヒマラヤ小学校ではヒマラヤ小学校基金を設け、学校運営へのご支援をお願いしています。HPのフォームからお申込みください。子ども達が安心して学べるよう、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。くわしくはヒマラヤ青少年育英会ホームページをご覧ください。
hsf at 00:00|Permalink│
2024年02月10日
面・陳・列

ありがたいことに東京駅前の丸善書店(丸の内本店)に『「分かり合えない」からはじめる国際協力』が面陳列されていました。近くには「ヒマラヤに学校をつくる」もありました。
こうして目立つ場所に本を陳列してもらえるのは本当にありがたいことです。この本に多くの人との出会いがあることを願いつつ、同行の友人に1冊買ってもらいました。
■「わかり合えない」からはじめる国際協力を上梓しました。

この度、株式会社旬報社より、子どもたちの新しい本、「わかり合えない」からはじめる国際協力を上梓しました。ぜひ、ご一読ください。
2023年12月25日より全国主要書店ならびにアマゾン、楽天などECサイトでお買い求めいただけます。こちらからご購入いただくとアフィリエイトの売上が学校へ寄付されます。ご協力、お願いいたします。
ヒマラヤに学校をつくる カネなしコネなしの僕と、見捨てられた子どもたちの挑戦


子どもたちが精いっぱい駆け抜けた20年の軌跡をぜひお楽しみください。全国主要書店およびネットにて発売中です。
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