2021年01月
2021年01月31日
誰かのおかげで
先日、駅で小銭を落とした際、にこやかな笑顔の女性清掃員に拾って貰いました。気持ち良く対応していただいたおかげで、その日一日、心地よい気分で過ごすことが出来ました。流行病の疲れか、世の中が何となくギスギスしていますが、こうして人の優しさや笑顔ふれると心がほっとします。小銭を落として良かった、とすら思いました。
清掃員といえば、2009年に来日したヤッギャ校長が、駅の通路にへばりついたガムを一生懸命ヘラで剥いでいた女性清掃員に感激し、片膝をついて女性にお礼を言ったことを思い出します。
知らない誰かのおかげで、こうして清潔に安全にスムーズに、気持ちよく生活できていることを忘れてはいけないと強く思います。どんなことも決して当たり前と考えてはいけない...。支援活動にも通じる基本ではないでしょうか。
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ヒマラヤに学校をつくる」上梓のお知らせ
株式会社旬報社より拙著ヒマラヤに学校をつくる 〜カネなしコネなしの僕と、見捨てられた子どもたちの挑戦を上梓しました。子どもたちが精いっぱい駆け抜けた20年の軌跡をぜひお楽しみください。全国主要書店およびネットにて発売中です。
お知らせ
「ヒマラヤに学校をつくる」が「第65回青少年読書感想文全国コンクール(主催:全国図書館協議会・毎日新聞社 後援:内閣府・文部科学省 協賛:サントリーホールディングス)」の課題図書(高等学校部門)に選ばれました。
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2021年01月30日
ローマ字も
自覚はしているのですが、先日、学校へ送金するため銀行で手続きをした際、申請用紙の一部を手書きで書く必要があり、ローマ字で記入しました。
しばらくして札の番号が呼ばれ窓口に行くと、担当者が申し訳なさそうに、「さきほど外為部からお客様の手書きの部分がどうしても解読できないと連絡がありまして...。お手数ですがもう一度、丁寧にご記入いただけますか?」と言われました。日本語のみならずローマ字も...ということです。
思えばネパールでも同様の体験がありました。ネパールの銀行では小切手を使ってお金を引き出しますが、あるとき窓口でぼくの小切手を受けとった若い女性行員が突然、眉間にシワを寄せながら「Your handwriting is very dirty(あなたの字、凄く汚い)」と言ってきたことがありました。普段は笑顔がチャーミングで親切な女性行員でしたが、よほど字の汚ささが癪に障ったのでしょう。ぼくのビターメモリーです。
そんなわけで、日本語だけでなくローマ字も丁寧に書けるよう、遥か遠いゴールを目指して練習に励みます。とほほ。
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2021年01月29日
子どもたちの凄いところ
子どもたちの凄いところ...。
厳しい状況すら踏み台にして成長するところです。
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2021年01月28日
ネパールでワクチン接種はじまる
ネパールでインドから無償提供を受けた新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。各国のワクチン外交がなにかと話題になっていますが、まずはワクチンが功を奏することを願うばかりです。ただ幾何級数的に増える陽性者に対し、目覚しい効果が数字に現れるのか、先が見えない状況であることには変わりありません。
パンデミックから1年あまり。ウイルスの方から「そろそろ飽きた」となって終息する可能性もあるかのしれません....。それじゃ、さすがに考えがネパール的すぎでしょうか?
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2021年01月27日
運命を動かす
知識や体験を取り込みながら、自分自身をどんどん高めていく子どもたちを見ていると、「運命」は動かすことが出来るのだと実感します。
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2021年01月26日
ゴールに向かって
プロジェクトの打ち合わせがつづきました。どの打ち合わせも言葉に花が咲き、ご褒美のような時間でした。こんな時制でもヒマラヤ小学校や子どもたちのことを考えてくてる人がいる。この事実が今の自分にとって大きな心の支えになっていることに気づかされます。
立ち上がったプロジェクトはどれも身に余るものばかりですが、屈託に沈むことなくゴールに向かって一歩ずつ進んでいけたらと思います。いざ!!
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2021年01月25日
教室増築と新校舎建設に向け
6学年開設の正式な許可が下りたと報告がありました。許可を受けてから物事が進む日本と違い、ネパールは事を先に進め、後で許可が降りるシステムです。これも時間に節目を作らない永遠思考の影響なのでしょうか。何はともあれ許可が無事下りてひと安心です。
既報のとおり、6学年の開設はネパールの教育制度改革を受けてのことです。将来的にヒマラヤ小学校は新しい基礎教育課程の8学年まで開設する予定ですが、現状では教室が足りませんので北側に小さな新校舎の建設を計画しています。新校舎には保健室も併設して、なんて夢も膨らみますが、建設資金の目処が全く立っていない状態ですので、新校舎建設の実現はまだ先になりそうです。
ただ、どうしても教室の不足を補う必要がありますので、新校舎建設に先駆けて現校舎の屋上の一部に教室を増築することを検討しています。コスト面や基礎の問題もありますので屋根はコンクリを打設せず、トタンやガルバリウムを使ったものにする計画です。
本当なら一刻も早く教室増築(新校舎の建設も含めて)に向け動き出さなければならないのですが、新型コロナウイルス禍が直撃している各家庭の生活支援、立て直しという大きな課題がありますので、まずはそこに全力を尽くしつつ、教室と新校舎それに保健室の整備を一歩でも前進させたいと思っています。
次から次に生まれ出る課題....。始めたら終わりはないのだと、自分の心に言い聞かせる毎日です。
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2021年01月20日
子どもの違い
延期となったイベントについて打ち合わせをしていたとき、担当者から日本とネパールの子どもの違いについて訊かれました。根本的なところは同じだと思いますが、やはり違いはあります。
ネパール(ヒマラヤ小学校)の子どもたちは、何か面白いものを見せたとき、もう蜂の巣をつついたように大騒ぎして駆け寄って来ます。自由に見て触って、矢継ぎ早に質問が飛び出します。ヤッギャ校長の方針もありますが、とにかく自由闊達です。
一方、日本の子どもたちは、同じシチュエーションの場合、こちらが「近くで見ていいよ」と言うまでなかなか集まって来ません。興味はあっても許可がでるまで、折り目正しく待っている感じです。
国民性や文化、習慣、それに環境の違いもありますし、ひとくくりにすることもできません(もちろん、どちらが良いということではありません)が、違いを見つることは活動をする上でとても大事なことだと思います。
シチュエーション毎に違いをリストアップしたら、良いヒントが得られるかも...。淡い期待と共に違いを探ってみようと思います。
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2021年01月19日
カトマンズ盆地内で学校再開
カトマンズ盆地内のほとんどの自治体が新型コロナウイルスの感染対策を条件に学校再開の許可を出したことを受け、多くの学校が日曜日から正式に再開したようです。
新型コロナウイルス感染拡大により、ネパール国内の学校は昨年の3月19日から休校となり、その後、22日から全土ロックダウンとなりました。ロックダウン解除後も行動規制が出され教育活動は禁止となっていました。(ティハール祭り以降、規制は形骸化し、多くの私立学校は再開していたようです)。
再開の許可がおりたことは歓迎すべきですが、学校再開による感染拡大のリスクを危惧する専門家の声もあり、今も楽観を許さない情勢であることは変わりありません。
統計によるとネパールの増幅テストの累計陽性者数は約267000人、死者数は約2000人となっています。ちなみに100万人あたりの死者数は68.9人 (日本は35.9人)です。データだけ見ると昨年の10月22日をピークに、新規陽性者数はマイナス9%と減少傾向にあるようですが、南アジア全体として検査数が少ないことや統計の正確性の問題、更に医療体制の問題もありますので数字だけで情勢を判断するのは難しいと思います。
とにかくこのまま収束へと向かい、ふたたび学校が休校とならないことを願うばかりです。もちろん、生徒や教師、学校関係者の安全が第一であることは言うまでもありません。
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2021年01月18日
K2
ネパールの登山隊が16日(現地時間17:00)、世界で初めてK2(8611m)の冬季登頂に成功したとのニュースが飛び込んで来ました。登頂メンバー10人の一人、ニルマル・プルジャは2019年ワンシーズンで8000m峰14座をを完登した超人ですから、今回の偉業達成も頷けます。
数年前、飛騨沢ルートから冬の槍ヶ岳に向かう途中の避難小屋で、冬季のK2登頂を目指してトレーニング中の屈強な山男と出会いました。その彼から冬季K2登頂がどれだけ困難なことか聞いていましたので、尚さら一驚します。
何はともあれ、久々のめでたいニュースです。ネパールの人々にとって一筋の光明となるのではないでしょうか。詳細はこちら。
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2021年01月17日
せめて心だけでも
子どもたちの姿を見ていると、せめて心だけでも明るく朗らかにして生きたいと、つくづく思います。困難に直面する度に大きなため息をこぼし、うまくいかない現実にかまけて心を塞ぎこんでしまったら身もふたもありません。
明日を信じて明るく生きる!子どもたちに教えてもらったことを実践しなくては。そう強く思う今日この頃です。
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2021年01月16日
周りの人へのささやかな気づかい
田部高校の皆さんの感想文を宝箱ファイルに綴じ込んで整理していると、ふと過去に貰った感想文に目が止まり、読み返してみました。
小、中、高校生、社会人、世代によっても感想文の内容は大きくことなりますが、小さな弟や妹、病気の母親に食べさせてあげたいと、もらったチョコレートをポケットに入れる姿など、ネパールの子どもたちの健気な優しさを賞賛する内容が多いことに改めて気付かされます。
自分自身の向上や成功を求める生き方も大事ですが、周りの人へのささやかな気づかいを大切にする生き方は、人として何よりも大事なことではないでしょうか。本当に子どもたちから学ぶことばかりです。
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2021年01月15日
脇目をふりつつ
緊急事態宣言が出されたことを受け、今月から来月初旬に予定されていた講演や打ち合わせがすべて一旦延期となりました。
せっかくできた時間を活かすため計画表と時間割を作りました。ネパールにいたら絶対にやらないことです。日本に戻って5年。ようやく日本の生活に馴致したということでしょうか。
でも最近、すべてが永遠の相の下で成されるネパール社会を懐古することが増えました。時間を区切らず、すべてにおいて無計画で思いつき。それでも何とかなることや、そう思える方が幸せじゃないかと...。
そんな訳で計画表も時間割も目安程度に考えて、脇目をどんどん振りつつ、普段できないことに挑戦しながら過ごすつもりです。
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2021年01月14日
NHK Eテレ バリバラで「密着!”ガイコクジン”高校生」放送予定です。
Eテレの番組、バリバラ(木曜 20時〜)で本日1月14日、「密着! ”ガイコクジン”高校生」が放送予定です。外国出身の高校生の抱える悩みや外国人教育の現状や問題について知る好機だと思います(ネパール人学生も取り上げられのではないかと勝手に想像しています)。
バリバラは、年末に読んだ「FAKEな日本」(森達也著 角川文庫)でも取り上げられていた意欲的な番組ですので、どのように外国人教育の問題を取り上げるのか興味深々ですが、残念ながら家にテレビがありませんので、別の機会に観るつもりです。興味のある方はぜひ。
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山口県立田部高校の皆さんから感想文が届きました。
山口県立田部高等学校の皆さんから、先月行った講演(山口県立図書館主催)の感想文が届きました。嬉しくて、手にした瞬間から心が大いに舞いました。宝物がひとつ増えた思いです。
感想文からは、高校生一人ひとりの素直な驚きや困惑がひしひしと伝わってきました。何よりも嬉しかったのは、高校生が自分自身のおかれた環境と照らし合わながらじっくり考えてくれたことです。
わたしたちは苦労と対峙したり、ひとの苦しみを共感してはじめて幸福のありかがわかるのだと思います。高校生たちが貧しい子どもたちの現状を知り、そこから幸福のありかに気づいてくてたことは、大きな学びの収穫であると同時に、手応えを感じます。
拙い話に耳を傾けてくれた上に、素晴らしい感想文を書いてくれた田部高校の皆さん、本当にありがとうございます!!
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2021年01月13日
心揺さぶられる体験
先日、イベントの打ち合わせをした際に学校の古い写真を見ていると、子どもたちが何かを必死に掴みながら、どん底から這い上がる姿を鮮明に思い出しました。
数々の心揺さぶられる体験...。それこそ、ぼくにとってかけがえのない財産だと改めて思います。子どもたちの頑張りがあっての今なのです!!
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2021年01月11日
今年こそ!!
年末からつづけていた幾つかの仕事が終わり、人心地が着きました。予定より早く終えることができ、自分でも驚いています。連日の大雪も納得です。
新年こそ、切羽つまらなければ神輿を上げず、いざとなると慌てふためく習性を断ち切ろう。年末にそんなことを真剣に考えていましたが、今のところ順調のようです。まだ1月中旬ですが...。問題はつづけられるかどうかです。
そのほか、どんな些細な仕事にも細心の注意を払い、自分のなすべき仕事をチェックする...。言い出すとキリがないので、まずはできることから!!
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2021年01月08日
道はムスタンへ
ムスタンに関する記事が目に止まりました。10年ほど前、ジョムソンに道路が出来、交通警察が駐在していることを知って驚きましたが、ムスタンにまで道路建設が進んでいるそうです。
道路ができる前、ポカラからジョムソンまで歩いて1週間、ムスタンへは更に4日ほどかかっていたように記憶しています。道路が出来ればムスタンからカトマンズまで車で12時間で行けるそうです。ただただ隔世の感を禁じえません。
開発には功罪がつきものですが、ムスタンが直面する問題はネパールそのものの問題でもあります。数年後、ネパールはいったいどんな風になっているのでしょうか.....。
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2021年01月07日
投げたら・・・
昨日、嬉しいお知らせがありました。残念ながらまだ公表できないのですが、喜びが身体中をめぐり、浮き立ったままどこかへ飛んでいきそうな心地でした。
活動はままならないことばかりです。自分がいかに不完全でちっぽけな存在か突きつけられ、失望することもたくさんあります。それでもつづけていれば、こうして嬉しいこともあるものです。
「人間、投げたらあかん」。子どものころACのCMで流れていた鈴木啓示の台詞を思い出します。本当にどんなことも投げたらいけないと思う今日このころです。
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2021年01月06日
艱難辛苦を乗り越えて
この写真を見て「おっ」と思われた方は、かなり前からヒマラヤ小学校のことを知るコアファンの方だと思います。
13歳でヒマラヤ小学校(幼稚園クラス)に入学し、艱難辛苦を乗り越えながら学んでいたジュンケリも今では二児の母親です。前回の訪問時、残念ながら再会はかないませんでしたが、彼女が幸せに暮らしていることを知り胸がいっぱいになりました。
卒業生が見せてくれたジュンケリの近況写真。結婚式のときと変わらぬ笑顔が、彼女の今を物語っているようです。
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ヒマラヤに学校をつくる」上梓のお知らせ
株式会社旬報社より拙著ヒマラヤに学校をつくる 〜カネなしコネなしの僕と、見捨てられた子どもたちの挑戦を上梓しました。子どもたちが精いっぱい駆け抜けた20年の軌跡をぜひお楽しみください。全国主要書店およびネットにて発売中です。
お知らせ
「ヒマラヤに学校をつくる」が「第65回青少年読書感想文全国コンクール(主催:全国図書館協議会・毎日新聞社 後援:内閣府・文部科学省 協賛:サントリーホールディングス)」の課題図書(高等学校部門)に選ばれました。
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