2015年03月

2015年03月31日

思いやりの心

3月31日

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上の写真は、ある日の僕の昼食?の写真。ビスケットに即席乾麺、お米、サモサ・・・・普段はあまり食べないものも ・・・・ 。実はこれらすべて、昼食を食べない僕を見るに見かねた2年生の女の子達が分けてくれたものです。ありがたいやら、申し訳ないやら・・・。

何時もながら子ども達の健気な優しさには心を打たれます。他人に対する思いやりの心。忘れてしまいがちな大切な事を子ども達から教わる毎日です。

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いただきます!!

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2015年03月30日

出ました!スロージュ

3月30日

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学校から村のバス停に向かっていると、神輿を担ぐ若者達が前から近づいて来た。神輿が目の前を過ぎようとしたその時だった…。突然、目の前にニコリと微笑む青年がいた。なんと第一期卒業生のスロージュだ。どうやら神輿の担ぎ手として祭りに参加しているらしい。スロージュと言えば在学中、数々のズッコケで笑わせて貰った忘れられない男。そういえば、こんなことも

久しぶりに会ったスロージュはすっかり立派な青年になっていて驚いたが、人懐っこい笑顔は当時のままだ。「一緒に祭りに行こう」と嬉しそうに誘ってくるところも在校当時と変わらない。

何時もながら、こうして卒業生の元気な姿を見ると心から嬉しくなる。別れ際、男前になったスロージュを写真に収めようとシャッターを切ったら、隣のオジサンにピントが当たってしまった・・・・・。スロージュ、ごめん。

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2015年03月29日

若者の力を結集して

3月29日

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クラーク記念国際高校の横浜・青葉キャンパス、インターアクトクラブの皆さんのご支援を受け、先日から新たに「天然石を使ったブレスレット作り」の職業訓練が始まった。(既報の通り、職業訓練は数年前から内職として成り立つものを中心に実施している。今回のブレスレットづくりも内職として成り立つ可能性が十分あると思う。)

天然石を使ったブレスレット作りは、加工されたトルコ石や赤サンゴなどを紐に通す単純作業だが、その分、色合いなど作り手のセンスが問われる作業でもある。しばらくはブレスレットを作っては壊しという作業を繰り返して、デザインを思考していく訓練が続くようだ。

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今回の職業訓練を支援してくれた横浜・青葉キャンパス、インターアクトクラブの皆さんは、職業訓練所で制作したフェルトをチャリティ販売したり、休日に街頭に立って募金活動をして浄財を集めてくれたそうだ。子ども達の将来の自立を願い、汗を流して頑張ってくれた生徒の皆さんには、万言に尽くせない感謝の気持ちでいっぱいだ。皆さんの思いをしっかり受け止め、ぜひとも「天然石を使ったブレスレットづくり」を軌道に乗せたい。今後、可能であれば生徒さんにもブレスレットのデザインに参加してもらうなどして、一緒にブレスレット作りを盛り上げて行けたらと思う。若者の力が結集すれば、いかなることも可能だと強く信じている!

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2015年03月28日

SLC

3月28日

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先日からSLC試験(10年生終了時に受ける全国統一卒業認定試験)が始まった。鉄の門ともいわれ、若者の将来を決定づけるSLC試験だが、なんでも今回の試験から合否判定がなくなり、取得した得点によってレベル分けするだけの制度になるとか、ならないとか。正式発表を確認していないので確実な事は言えないが、ネパールの教育制度も大きな変化の時期を迎えている事は間違いないようだ。

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2015年03月27日

サダナから嬉しい知らせ

3月27日

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米国留学中のサダナから、彼女の活動が雑誌に掲載されたと嬉しい知らせがあった。今年の秋にミシシッピ州立大学に移ったばかりで、早くもこうして注目を集めるあたり流石としか言いようがない。異国の地でチャンスを活かし、どんどん実力を身につけているサダナを見ていると、自然とこちらもやる気が漲ってくる!

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2015年03月26日

変わりゆくカトマンズ

3月26日

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近代化の巨大な波を受けつづけるカトマンズ。
この町は一体どこへ向かおうとしているのだろうか・・・・・。


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2015年03月25日

サジャンはサンジャン

3月25日

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ヒマラヤ小学校の第4期卒業生で在校中はお調子者兼泣き虫で名を馳せたサジャン。彼も今回の昇級試験に挑戦した一人だ(水色→緑)。試験前の稽古では積極的に下級生の世話をするなど、すっかりお兄さんになったサジャンを見る事が出来、嬉しくなった。が、しかし・・・・・

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試合が始まると、なんとナジーム・ハメドよろしく、禁断の挑発行為に出たサジャン。嫌な予感がした瞬間・・・・・

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相手の前蹴りをミゾオチに受けてしまう!うぎゃ。

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たまらずダウン!!

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審判に挑発行為を注意されペコ。後ろで見守る卒業生のインドラの表情がシブい。

サジャンはやっぱりサジャンだった。でも、こうして周りを楽しませようとするところがサジャンの一番良いところ。お兄さんになった姿も見られたし、お調子者の性格がこれから少しずつ良い面に出るようになれば、サジャンは向かうところ敵なしだ。がんばれ、サジャン!

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2015年03月24日

空手の昇級試験で

3月24日

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先日、和道会空手の昇級試験が行われ、ヒマラヤ小学校の在校、卒業生らが試験に挑んだ。昇級試験の連絡を受けたのが当日の朝という、なんともネパールらしいノンビリ調子で見に行けるか分からなかったのだが、なんとかスケジュールを調整する事が出来、ちびっ子空手家達の雄姿を見る事が出来た。やはり実際に見るのと、聞くのでは大違い。すっかり上手になった型や組手で果敢に攻める姿に、彼らの成長を見た思いがした。

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ヒマラヤ小学校関係では卒業生の第3期卒業生のミンバードル(ラジュ)インドラが緑帯から茶色帯(1級?)に挑戦し、見事合格。その他、青帯から緑帯昇級に挑戦した第4期卒業生のサジャンも合格。在校生では5年生のマニシャと4年生のスリジャナがオレンジ帯から青帯に、それぞれ昇級を果たした。黒帯への挑戦を予定していた空手バカのスニールはSLC試験受験のため次回に持ち越しとなったが、ビジャヤ先生が「間違いない」と太鼓判を押してくれたので次回が楽しみだ。ビジャヤ先生の話では、このまま頑張ればミンバードルとインドラの昇段もそう遠くないとの事だった。3人が黒帯になれば、ヒマラヤ小学校の卒業生4人が黒帯になる。そうなった時、もしかすると新しい動きがあるかもしれない。密かにその日を待ちたい。

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1級昇級を果たしたミンバードルとインドラ。

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2015年03月23日

煉瓦工場

3月23日

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治療活動と児童労働の実態調査を兼ね、しばらくカトマンズ盆地にある複数の煉瓦工場へ出入りしていました。煉瓦工場での実態調査は、気が付けばもう十数年も続けている恒例活動のひとつですが、社会の縮図を観てるようで、毎年、ネパールを取り巻くさまざまな社会問題に気づかされます。

中に入らなければ見えないものがある。これが煉瓦工場の実態調査を通して学んだ事のひとつです。


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2015年03月22日

ほどほどに

3月22日

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「コラ、コラ、きちんと先生の話を聞きなさい!」

なんて、僕は口が裂けても言えません。まるで自分自身を観ているようですから・・・・・。

まぁ、何事もほどほどに!

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2015年03月21日

真っ赤なシャクナゲ

3月21日

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カトマンズ周辺の山では、ネパールの国花シャクナゲが満開の時期を迎え、真っ赤な花を咲かせています。

毎年、シャクナゲの開花を楽しみにしているのですが、雑用に追われなかなか山の上の村を訪ねる事が出来ない状態が続いていますので、今年は満開のシャクナゲを見られないだろうなぁと半ば諦めていたところ、先日、山の上の村の患者さんがわざわざシャクナゲを持って来てくれました。それだけでも嬉しいのに、「喉の調子が悪い時は花をお食べなさい」と、身体を労わってくれる優しい一言に胸が熱くなりました。

毎朝、殺風景な部屋の片隅に咲く真っ赤なシャクナゲを見るたびに、自分は本当に人に恵まれているんだなぁ、と感謝の気持ちがこみ上げてきます。

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2015年03月20日

アシュミタ、本当によく頑張った!!

3月20日

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昨年の春からEarly Child Developmentの研修を受けていたアシュミタが無事研修を終え、その終了式(卒業式)に出席した。厳しい研修を終えたアシュミタの表情は自信と希望で輝き、とても立派に映った。

アシュミタは既報の通り、僕たちが――学校を開校する前――最初に就学支援を行った12名の奨学生の一人で、12学年卒業後にパタン市内の学校で幼稚園クラスと小学校低学年の教師として働いていた。途中、早朝の大学で学びながら教師として頑張っていたのだが、何度も自分の実力不足を痛感する事があり、このままではいけない、という思いに至ったようだ。Early Child Developmentの研修を受けたい、と相談にやってきたのは2年ほど前の事だった。

研修を受けるためには時間の都合で仕事をやめなければならない上に費用も高い。半ば諦めかけていたところアシュミタの気持ちを知った旧知の恩人(アシュミタが教師を目指すきっかけとなった方)から、応援していただく事となった。応援していただく事が決まった瞬間、アシュミタが恩人の前で感涙を零した姿が今も目に焼き付いている。応援してくれる人がいる、必ず気持ちに応えたい・・・・そんな思いが研修を受けた48人の中で唯一、無遅刻無欠席という姿勢に現れ、卒業式での「Best Student賞」受賞に繋がったのだと思う。

貧困や病気、さまざまな困難を持ち前の明るさで一歩ずつ乗り越えながら、前を向いて歩くアシュミタを心から誇りに思う。アシュミタの未来に弥栄を贈りたい!!おめでとう!アシュミタ。

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2015年03月19日

朝礼後のゆるやかなプロムナード

3月19日

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いつの間にか朝礼の後に行進が行われる様になっていました。子ども達は小さな校庭を2〜3周して、それぞれの教室に入るようです。

行進といって日本の体育で行われているようなものではなく、手足の上げ方も自由、「右、左」とか「イチ、二」といった掛け声もない、極めてネパール的なものです。写真からもゆるやかな行進の様子がお分かりいただけるかと思います。この行進をどう意味づけるのか・・・・少し時間が掛かりそうです。

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2015年03月18日

嬉しい知らせ

3月18日

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先日、嬉しい知らせがインドから届いた。知人の支援を受けインドのバンガロールにある看護大学で学んでいる学生が、1学年終了の州統一試験で学年トップになったそうだ。すばらしい!!

異国の地で学ぶ事には様々な苦労がつきものだと思うが、そんな中で治めた素晴らしい結果。学べることに対する感謝の気持ちが、本人の気持ちを奮い立たせているのだと思う。若者の活躍に心からの弥栄を贈りたい。

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2015年03月17日

息をのむほど美しい

3月17日

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久しぶりに雄大なヒマラヤが姿を現しました。息をのむほど美しいヒマラヤを眺めていると、ふと自分と対話する時間をもっと持たなくては、という思いに至りました。

雑務に忙殺される日々が続いていますが、こんな思いに至ったのも強行突破ではなく、きちんと体力と気力を充電しながら前に進め、というヒマラヤからのお告げなのかもしれません。

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2015年03月16日

ニハリカ学校の表彰式典に参加

3月16日

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先日、ヤッギャ前校長が理事を務めるニハリカ学校の表彰式典に招かれ、昨年のParent`s dayに続いて写真撮影を担当した。特に撮影を依頼された訳ではないのだが、元々、こういう式典で椅子に座ってじっとしている事が苦手なため、招かれたイベントで適当に写真を撮っていたところ、なんとなく撮影を担当する事になった。

この日は所用で訪ねていたカトマンズ北部にある心臓病院から、開始時間に間に合うよう時計を見ながら大急ぎでバイクを走らせたのだが、50分遅れで到着して丁度、イベントが始まるという幸運に恵まれ、最初から最後までしっかり撮影する事が出来た。この辺り、いつもながらネパールの適当さに助けられる。

式典は校内で1年間に行われた様々なイベントで入賞した子ども達にメダルを授与するものだった。授与の間には各学年の子ども達の踊りや歌を披露されたが、完全に主役を奪っていた感じだった。子ども達にとってはメダルよりも歌と踊りなのだ。

しばらく子ども達の歌や踊りの撮影に没頭していたところ突然、司会者から名前を呼ばれ、メダルの授与役に指名された。授与したのは校内卓球大会で入賞した子ども達。泥だらけの汚い恰好でメダルを授与する事に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。数年前にも短パンとTシャツで出かけた空手大会で突然、主賓にされ子ども達にメダル授与をするはめになり困った事があったが、あの頃から何も変わっていない自分が恥ずかしい。

イベントについてあれこれ書くよりも、当日の写真を見て頂いた方がイベントの盛り上がりが伝わると思うので、いくつか掲載したい。

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2015年03月15日

卒業していく5年生達

3月15日

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毎年、この時期になると4月に卒業していく5年生の事で頭がいっぱいになる。彼らにとってヒマラヤ小学校での学校生活はどんなものだったのか・・・・、学校生活で何かひとつでも自信を身につける事が出来ただろうか・・・・そんな事ばかり考えてしまう。

卒業後、彼らがヒマラヤ小学校で過ごした時間を前向きに意味づけ、人生の大事な場面で役立ててほしい。これだけが僕の一番の願いだ。

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2015年03月14日

ホーリー

3月14日

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ビクラム暦の第11月にあたるファルグン月の上弦の8日から15日の満月にかけて、ホーリープジャと呼ばれる色粉掛け祭りが行われる。今年は西暦の3月5日がホーリー祭りの最終日だった。ホーリー祭りはクリシュナ神が数万人いたといわれる恋人に春が来た標として水や色粉を掛けた事が始まりとされて、祭りの間は主に男性が女性に水や色粉を掛け冷やかすのは恋の意思表示の意味もある。

以前は街中を歩く女性になりふり構わず水を掛けていたホーリーも、近年はなんとなく常識的になって、祭りに参加する意思を示している(掛けられる準備の出来ている)女性だけを対象にするようになったようだ。この辺りも社会変化なのだと思う。こうしてルールが出来る事は良い反面、祭り本来の面白みが消えていくようでなんとなくもどかしい。

ヒマラヤ小学校はというと、今も旧態依然のまま。ホーリーで輝く男が卒業した後も、古式ゆかしいホーリーが行われ、多くの男子児童を輝かせている。

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2015年03月13日

百花繚乱

3月13日

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カトマンズ盆地は今、春の陽気に包まれ百花繚乱の美しい季節です。急激に近代化が進むカトマンズですが、やはりこんな牧歌的な景色の方が似合うような気がします。近い将来、こんな景色もなくなってしまうのでしょうか・・・・。

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2015年03月12日

やっぱり

3月12日

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先日の読書感想絵画コンテストで「シンプル賞」を受賞したスニタ。受賞を機にスニタがどう変化するのか楽しみにしていたが、――予想通り――さまざまな面でスニタの意識に変化が見え始めたようだ。やはり自分を認めてくれる人がいるとい事実が子ども達を成長させるのだと、つくづく思う。

スニタは今春からいよいよ5年生。最上級生としての1年をどう過ごし、どのような形で学校から巣立っていくのか、しっかり見て行きたい。


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