2015年02月

2015年02月28日

ふわぁ

2月28日

resize3374

しばらく長距離移動が続いたせいか、なんとなくふわぁとした状態が続いています。そんな中、関係している各団体のミーティングが重なり、頭の中は益々混乱するばかり。こんな状態でもなんとかなるから、自分は本当に人に恵まれたんだなぁと思います。

既報の通り、明日1日は東京-銀座ロータアクトクラブの皆さんをお迎えし、開校10周年記念事業のひとつ「読書感想絵画コンテスト」の表彰式が予定されています。表彰に先立ち、昨日の職員会議で先生達に表彰される児童の名前を伝えると、下校前の全校集会で突然、予期せぬ事が起こりました。

学校長「日曜日、ロータアクトのお兄さん、お姉さんが来て、絵画コンテストの発表が行われます」。

児童どよめく

学校長:「えぇ5年生の○○、君は最優秀賞だから必ず出席しなさい。銀賞の〜」

と、突然、結果発表が始まってしまったのです。大急ぎで校長の元へ行き、発表を控えるよう説得しました。

すると・・・・

学校長「さっきの話は聞いていないことに」。

この後、児童から「銀賞は誰?」や「私、入賞してる?」としぶとく追及され、ほぼ半落ち状態でした。完全に予期できなかった訳ではありませんが、やはり気分がふわぁとしているからでしょう。思えばカトマンズ盆地は菜の花燃える春。春の陽気に包まれて、しばらくふわぁとした状態が続きそうです。

hsf at 00:00|Permalink

2015年02月27日

このすばらしき世界

2月27日

resize3368

外国人ボランティアからルイ・アームストロングの「What a wonderful world」を教わった子ども達が、先日の送別会で初めて歌を披露した。

聞き慣れたシャウレ調とは異なる曲なので、どうなることかと思っていたが、なんとも味わい深くて素晴らしい出来だった。本家、サッチモも子ども達の透き通るような歌声にきっと驚いたはず。子ども達の世界がまたひとつ広がった。可能性は本当に無限だ。これぞ素晴らしき世界!




hsf at 03:15|Permalink

2015年02月26日

本番前は誰だって緊張するのです

2月26日

ダンス好きの子ども達にとって、人前で踊りを披露する事は何よりも嬉しいことだが、実は本番前は子ども達なりに緊張しているようだ。

先日、開催した外国人ボランティアの送別会直前のニシャを追ってみた。

resize3361

大丈夫かなぁ…

resize3362

間違えてしまうかも…

resize3363

あぁ…どうしよう

resize3364

でも、やるしかねぇ!

resize3365

実際に踊りが始まると、こちらの心配を余所にこの通り。緊張していたことが嘘のように溌剌と楽しそうに踊ったニシャ。緊張も実力を発揮するために必要な事、ということだろうか。子ども達から本当に教わることばかりだ。

hsf at 03:15|Permalink

2015年02月25日

ダンスに夢中

2月25日

resize3360

ダンス好きの子ども達は今、来月はじめに行われる歓迎会の準備に余念がない。もちろんアプサラもその一人だ。本番ではどんなダンスを披露してくれるのだろうか。成長著しい3,4年生のダンスが今から本当に楽しみだ。


hsf at 00:00|Permalink

2015年02月24日

ブログ10周年

2月24日

resize3342

2月22日で当ブログを開設してから10年を迎えました。続くはずもないと思っていたブログを10年も続けられた事に自分自身、驚くばかりです。そういえば2年前にはこんな嬉しいメッセージを貰った事もありました。

ブログを書き始めた2005年は正にブログの全盛期でしたが、同じ頃に始めたブログの中には既に閉鎖したものも少なくありません。急速に普及したSNSへ移行した人、ネット自体に幻滅した人、それぞれだと思いますが、僕自身はSNSよりも自分のペースで書けるブログの方がなんとなく心地よいので続けています。

嬉しい事にブログの駄文を読んでヒマラヤ小学校を知った、という人もいます。考えてみれば現時点では報告会以外でヒマラヤ小学校を知る唯一の道ですから、それなりに大事なのですが、残念ながら内容自体がそれにふさわしいかどうかは甚だ疑問です。

よくブログを書き続けられる理由を尋ねられますが、読者の存在以外では、ただ「習慣」としか言いようがありません。習慣になるためにはとにかく書く事ではないでしょうか。下書きでもいいから兎に角、毎日なにか書く。僕の場合、1ページ書くのに――当然、量にもよりますが――大体1時間から1時間半ほど掛かります。でも、この1時間〜1時間半という時間が僕にとってとても大事な振り返りや思考の時間となっていて、時々、妙なアイデアが浮かんだりするのが喜びのひとつです。

先の事はあまり考えず、これまで通り、遅れたり、午前0時の更新を続けたりしながら、発信できればと思います。引き続き緩やかにお付き合いいただければ幸いです。




hsf at 00:00|Permalink

2015年02月23日

細やかな心遣い

2月23日

resize3339

既報の通り、今週末に東京銀座ロータアクトクラブの皆さんによる「開校10周年記念読書感想絵画コンテスト」表彰式が行われます。式に先取り、入賞者のリストを頂きましたが、どれも”なるほど”の結果でした。子ども達それぞれの努力や才能がきちんと評価され本当に嬉しく思います。

それと同じく、出展した作品にはそれぞれ温かい英文のコメントが添えられていました。例えば「It is colorful and is well-composed.Impressive.」など。コンテストを通して子ども達を勇気づけたい、という東京・銀座ロータアクトクラブの皆さんの優しさがひしひしと伝わって来ました。こうした日本人の細やかな気遣い、心遣いには、いつも感心するばかりです。自分も日本人なのですが・・・・。


hsf at 00:00|Permalink

2015年02月22日

光が射した!

2月22日

resize3346

窮状を抱え、中学校を中退しなければならない状況だった元ヒマラヤ小学校のダンス女王メヌカが、この度、支援を受け勉強を続けられる事になりました。よほどうれしかったのでしょう。応援してくれた支援者に渡して欲しい、とメヌカが手作りの造花を持ってきました。美しい感謝の気持ちです。

「勉強を続けられる」。期待と喜びに満ちたメヌカの表情に、明るい光が射していました。
がんばれ、メヌカ!


hsf at 00:00|Permalink

2015年02月21日

もうすぐ「開校10周年記念読書感想絵画コンテスト」の結果発表

2月21日

resize3341

今月末、東京・銀座ロータアクトクラブの皆さんが来校し、「開校10周年記念読書感想絵画コンテスト」の結果発表が行われる予定です。子ども達が自由にのびのびと描いた「クマとたびびと」の絵が、どのような評価を受けるのか、期待に胸弾みます。

どんな結果であれ、子ども達の表情からは満面の笑みが毀れているに違いありません。なぜなら、その日はロータアクトの皆さんが訪問された時の恒例行事であるピクニックの日ですから!

hsf at 00:00|Permalink

2015年02月20日

カルパナに続き

2月20日

resize3340

ヒマラヤ小学校在校時、男子児童から絶大な人気を誇ったカルパナ。卒業後は村の公立中学校へ進学して元気に頑張っています。今年、妹のアシャもヒマラヤ小学校を卒業予定ですが、お姉さんのカルパナに続いてアシャも無事、中学校へ進学できそうです。もちろん最後の最後まで分かりませんが・・・・

hsf at 00:00|Permalink

2015年02月19日

絵になるオトコ

2月19日

resize3347

アンスウはなんて絵になる子だろう。アンスウがグラスを持つと、水が燗酒に見えるから不思議だ。このまま「おかわり〜」と言いそうな雰囲気。将来は・・・・・。

hsf at 00:00|Permalink

2015年02月18日

感心、感心

2月18日

resize3344

ネパールで感心する事の一つに荷運びがある。ある時は体の何倍も大きな家具を背中に背負って歩いていたり、ある時は自転車に水牛の頭を何個もしばりつけて運んでいたりと、ありとあらゆるものを上手に運ぶ姿はいつも感心する。

写真は仏像の型紙?を体に括り付けたバイクライダー。突然、目の前に仏型が見えた時は驚いたが、傾く事もなく絶妙のバランスで走り続けたライダーには頭の下がる思いがした。日本で走っていたら・・・・それはないか。

hsf at 00:00|Permalink

2015年02月17日

彼らなら

2月17日

resize3348

毎年、卒業間際の5年生を見ていると、本当に逞しく成長したな、と大きな感慨を覚えます。長い子だと幼稚園年少クラスから8年間も一緒に過ごしているわけですから当然です。

今年の5年生たちもみんな卒業資格を取得しています。これからどの道に進もうと、彼らなら必ず貧しさから抜け出して、幸せな人生を送ってくれると確信しています。

hsf at 00:00|Permalink

2015年02月16日

卒業生の進路

2月16日

resize3345

「ヒマラヤ小学校を卒業した後、子ども達はどうするんですか?」

初めてヒマラヤ小学校を知る人達から必ずと言っていいほど、この質問を受けます。

社会変化に伴い、以前に比べ教育への関心が高まった事もあり、ここ数年、中学校へ進学する子が増えています。もちろん進学せず職業訓練所で技術を学ぶ子もいますし、中学校で学びながら職業技術を学ぶ子もいます。その他、一旦進学したものの様々な事情で中途退学し、職業技術を学んでいる者、あるいは何らかの職に就くものも少なくありません。

卒業を間近に控えている事もあって、最近5年生を支援している支援者の方から奨学生の進路に関する問い合わせを受けます。毎年、卒業生の進路が決まるのは中学校の入学試験ギリギリの4月半ば頃。5月に突然、進路変更というケースもありますので、正確な進路報告が出来るのは例年5月下旬頃になります。

進学したいけど家庭が・・・そんな5年生達の揺れる心も垣間見える時期ですので、今は静かに子ども達の心が定まるのを待っていたいと考えています。



hsf at 00:00|Permalink

2015年02月15日

ネパールの暗記教育

2月15日

resize3336

ネパールの人達は総じて暗記力が高いといわれています。このブログでも何度か書きましたが、学校の授業はほぼSLC試験(10年終了時に受ける全国統一卒業認定試験)に向けた暗記教育が中心。小さい頃から暗記の訓練を積み重ねているから、みんな暗記力は(が)とても高いのです。

これまで暗記教育は、社会が一次産業から二次産業に移行するために必要なので行われているものとばかり考えていましたが、どうやらそうではなく(少しくらいそういう理由があるかもしれませんが)、ヒンドゥ教の祭式や呪文を編纂したヴェーダ聖典の学習は、文字に書かれたものに頼らず、口述伝承、暗唱することが基本となっているため、ヴェーダが成立した紀元前1200年くらい前から「暗記」ががとても重要なのだそうです。それも祭祀者バラモンたちが自分たちの権威をより高めるため祭式を複雑なものにし、その 祭式の手順や呪文を少しでも間違えると、社会全体に恐ろしい祟りがおよぶとされ、正確に暗記する必要が生じてきたのだとか。その習慣が現代の教育にも繋がっている、そう考えたら合点がいきました。

ヒンドゥ教は生活の全規範に関わっていますから、これからも暗記教育は続いていくのでしょう。そう考えると個性を育んだり、自ら考えるための教育は、無理に押し付けるのではなく、緩やかに導入していくことが大事ではないでしょうか。

hsf at 00:00|Permalink

2015年02月14日

5年生との時間

2月14日

resize3327

今年度の5年生はみんな個性派ぞろいですので、ぜひとも彼らの活躍の様子をブログで沢山お伝えしたいと思っていたのですが、忙しさに感けてしまい十分取り上げる事が出来ませんでした。成長を一番実感できる5年生の1年間をしっかり見られなかった事が悔やまれます。

その5年生とももう直ぐお別れの時期がやってきます。限られた時間の中で彼らとどう関わり、一つひとつの出来事をどう意味づけるか・・・・彼らと過ごす一瞬一瞬を大切にできたらと思います。

それにしても―――毎年の事ですが―――、卒業を目前に控えると一抹の寂しさを憶えます。

hsf at 00:00|Permalink

2015年02月13日

いつか自分も・・・・

2月13日

resize3328

3年生のアプサラが、教室の陰から上級生のダンスの練習を憧れの眼差しでじっと見つめていた。

「いつか自分も・・・・・」。

アプサラの心の声が鮮明に聞こえてきた。

思えば、みんなこうして大きくなって来たのだ。がんばれ、近未来のダンス姫!

hsf at 00:00|Permalink

2015年02月12日

子ども達の感想

2月12日

resize3335

交流を続けている西予市立大和田小学校の3、4年生が書いてくれた「ネパールに咲く小さな花」の感想文が届きました。子ども達一人ひとりが感じてくれたことを素直に、一生懸命書いてくれた事がひしひしと伝わってくる素晴らしい感想文です。

ある男の子は「学校からすごく遠くに家があるのに、歩いて着いた時は笑顔になるのですごいなぁと思いました」と書いてくれ、またある女の子は「ヒマラヤ小学校は楽しそうだなぁと思いました」と書いてくれました。その他、多くの子ども達は、人身売買の事実に驚いたようです。

何度も感想文を読み返しながら、この番組を作る事が出来て良かったという思いを新たにすると同時に、改めて活動への意欲が高まりました。素晴らしい感想文を書いてくれた大和田小学校のみんな、本当にありがとう!!!


NHK松山放送局制作の「校歌の旅」で大和田小学校が紹介されるそうです。ぜひ、ご覧下さい。

第1回目 2月25日(水) いよ×イチ18:10〜19:00 「校歌の旅」
第2回目 2月26日(木) 「お昼のたまご」 11:40〜12:00
第3回目 3月7日(土)  「校歌の旅」 12:40 〜 12:45


hsf at 00:00|Permalink

2015年02月11日

人の顔

2月11日

resize3322

1月に「写真集食堂めぐたま」で「ネパールに咲く小さな花」の上映会を開催しましたが、当日参加できなかった人達から再上映を希望する声を多数いただきました。大勢の人が子ども達や学校に関心を持って下さる事、本当に嬉しく思います。まだ未定ですが、どこかで再上映の機会が作れたらと考えています。

そういえば上映会で番組をご覧になられた支援者の方から、「あなた昔よりも顔が穏やかになったわね」と思いがけない一言を言われ驚きました。よく人の顔はその人が歩んできた道が現れるといいますが、もし顔つきが本当に穏やかになったのであれば、それは数年前に、どんな事も全てを受け入れよう、と決心した事が大きいのかもしれません。

思えば上手く行かない事が続き、焦ったり、腹を立ててばかりいた時期がありました。毎日、ネパール人の文句ばかり言っている自分がとても嫌になり、もうやめようかなぁと真剣に考えていました。

あれやこれやと悩んでいたある日、ふと「良い事も悪い事もこれから全て受け入れよう」という気持ちが湧き上がりました。なぜ、そんな思いに至ったのか今でもよくわかりませんが、その瞬間から心がすっと軽くなった事を鮮明に覚えています。あの時以降、それまでのように焦ったり、腹を立てたりする事がほとんどなくなりました。失敗しても、失敗が何かの役に立てばいい、くらいの気持ちになったのです。張り詰めた緊張の糸が解れ、ようやく肩の力が抜けたということなのかもしれません。

今の穏やかな気持ちが続くよう、否定ではなく肯定する生き方をしたいと強く思う今日この頃です。




hsf at 00:00|Permalink

2015年02月10日

お布施は覚悟

2月10日

resize3320

ネパールを旅行された人から「カトマンズで物乞いの子供からモノ(お金)をせがまれたけど、あんな時はどうすればいいの?」という質問を受けました。お布施は個人の自由だと思うので、あげた方がいいともあげない方が良いとも言えないのが本音です。

お布施は仏教の修行である波羅蜜のひとつだそうです。お布施をした後に数人、場合によっては十数人の物乞いに囲まれても、それをある種の修行と思い、対応する覚悟があるのならお布施をすれば良いという事ではないでしょうか。結局、覚悟次第という事なのかもしれません。


hsf at 00:00|Permalink

2015年02月09日

ネパールらしさって

2月9日

resize3321

「ネパールらしい」というのが、僕の口癖になっているそうです。そんな口癖に対して、よく「ネパールらしいってどういう事?」と訊かれますが、なんというか、つまり、その・・・・この写真のようなものがネパールらしいと思うのです。

hsf at 00:00|Permalink