2014年08月

2014年08月11日

開校当時の写真

8月11日

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先月、開校10周年を記念して行った講演会。当初は10年間を画像をたっぷり使ってヒマラヤ小学校開校からの歩みを振り返りつつ、女子教育の必要性についてお話しできればと考えていましたが、既報の通りサダナさんの講演があまりにも素晴らしかったので、学校の概要を簡単に説明するだけにしました。各地の講演会ではサダナさんに関心を持って集まってくれた――学校の事をあまり知らない――人も多く、結果的に簡単な説明だけにして正解でした。

そんな訳で、結局、時間をかけて集めた10年を振り返るための写真は殆ど使わなかったのですが、一枚いちまいの写真を見返していると、これまで本当に大勢の人に応援してもらい学校が整備されていったのだと、改めて感謝の気持ちがこみ上げて来ました。開校当時、平屋だった校舎は2階建、3階建となり、筵はベンチに変わり、校庭には遊具や井戸、花壇が出来、といった具合に、その時々で大勢の人が救いの手を差しのべてくれたおかげで今の素晴らしい環境があるのです。この歴史を絶えることなく新世代に伝えていく事が、これからとても重要だと思います。

上の写真は開校したばかりの頃の幼稚園クラスの授業の様子です。一つしかなかったベンチは先着順。そのベンチに座っているのはニロージュ(右)スロージュ(左)兄弟。2人ともとても活発で、ずいぶん助けてくれました。今では僕の背丈を超え、立派な青年に成長しているのですから、10年という月日は確実に社会や人を変えていくのです。思えばネパール社会もこの10年で本当に大きく変わりました・・・・・。


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2014年08月10日

つながり

8月10日

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日本帰国中に嬉しい事があった。長年、疎遠となっていた里親教育基金の元奨学生から手紙が届いたのだ。わざわざ日本まで手紙を送って来たのは、なんと結婚の報告のためだった。うれしい知らせに気持ちが華やいだ。

これまで活動を通してたくさんの子ども達と関わってきたが、支援を終えた後も深い繋がり(関わり)を持っている子は限られている。遠くへ引っ越して行ったりして疎遠になってしまった子を除けば、町で会えば立ち止まって話をしたりする程度、ゆるやかに繋がっている感じだ。

一時は「支援が終わったら、次は後輩たちのために役立つ事が当たり前だ」なんておこがましい考えを持っていて、支援を終えた奨学生の同窓会を組織して一緒に何かやろう、なんて事を本気で考えていた事もあったが(思えばその頃は、常に何かの見返りを求めながら活動していたように思う)、時が経ち、当時よりは少しだけ冷静に考えられるようになってからは、無理に組織を作って活動するよりも、ゆるやかな繋がりの中で、いつか自然と「同窓会」を創るような動きが出てくればいいと思うようになった。実際、ここ数年、そういう声がポツリポツリと聞こえてくるようになった。

数年前まで「何が何でも」と思っていたヒマラヤ小学校の同窓会も、きっと急ぐ必要はないのだと思う。卒業生達と今のままゆるやかに繋がってさえいれば、いつか自然とそういう流れが生まれてくるかもしれないし、物事は全て自然にゆだね、時が満るのを待つ事も大事なんだと最近、思うようになった。いつもながら遅いけど。


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2014年08月09日

女子教育

8月9日

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サダナさんを招いて実施した開校10周年記念の活動を通して、女子教育の大切さを再認識できたことが自分自身にとって一番の収穫だったように思う。

そもそも自分が――自分の仕事とは全く関係のないと思っていた――「教育分野」の支援活動を始めたのも、女子教育の遅れから多くの子ども達が感染症に苦しむ現実を目の当たりにした事がキッカケだった。その後、貧困母子家庭の女児への就学支援を始め、ヒマラヤ小学校が開校した後も、やはり女子教育の普及というのが常に大きな目標のひとつだった。

女子を優遇するあまり、「なぜ女子ばかり・・」という批判を受けたり、冷やかされた事もあった。まだまだ十分な成果を上げておらず、失敗もたくさん重ねて来た活動だが、「女子教育」を自分の活動の中のメインテーマとして続けて来た事が、決して間違いではなかったのだと思うと、心の底から大きなやる気が沸き起こってくる。

まだ道半ば。でも、続けていけばきっと変わるはず。サダナさんの言葉が胸に響く。


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2014年08月08日

手紙による交流

8月8日

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7月末に子ども達の手紙が纏めて送られて来た。一気に翻訳作業を仕上げようと襷を掛けて挑んだものの、あえなくギブアップ。結局、殆どの手紙はネパールに持ち帰り、再びEMSで日本に送り国内から発送する事になった。

先日、あるスポンサーシップの支援者の方から、「奨学生ともっと手紙の交流がしたい。しばらく手紙が届いていないので寂しい」という要望を受けた。交流が活発化する事は大歓迎。ぜひとも活発な交流が実現するよう、どんどん刺激を与えて貰えたらと思う。

スポンサーシップの手紙による交流は「定期性」ではなく、子ども達、支援者ともに書きたい時に自由に書ける「任意性」を取っているので、手紙が1年間でこれだけの数届くという決まりはない。定期性と任意性のどちらにすべきか、これまでにも何度も議論を重ねてきたが、やはり子ども達が自由な環境でのびのびと学び、成長してほしいとの思いから、出来る限り強制はない方が良いと考え、現在も任意性を取っている。

任意性を取っているので、手紙をどんどん書く子(毎日のように手紙を書いて来て子もいた)、ほとんど書かない子、まったく書かない子、とどうしても個人差が出てしまうのだが、支援者の話をしたり、手紙の楽しさを伝えるなど様々な刺激を与えつつ、子ども達の気持ちが高揚するのをじっと見守る事も必要だと思う。(上記の支援者の方は過去に支援をしていた奨学生から、今よりも頻繁に手紙が届いていたため、当時と比較して寂しく思われたようだ)

ブログでも何度か書いている通り、子ども達が支援者を意識し始めるのは、だいたい3年生くらいから。当然、個人差もあるが、その頃になると意識の高まりとともに手紙を書く回数も自然と増えるようになる(不思議な事に5年生になると逆に恥ずかしさからか、手紙を書けなくなる子も出てくる)。(定期性ではないため)支援者の要望に必ずしも添う事が出来ず心苦しい思いもあるが、スポンサーシップが子ども達の育成を第一の目的としている事をご理解いただければ、ありがたく思う。


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2014年08月07日

サダナさんの宝もの

8月7日

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上の絵は、コムズ松山で開催した講演会の後、会場に来ていた小さな女の子からサダナさんがプレゼントされたもの。思いがけないプレゼントにサダナさんは大喜び、「一生の宝物にする」と言って何度も胸に抱きしめていた。

ぼくも時々、ヒマラヤ小学校の子ども達や講演で訪ねた国内の小学校の子ども達から絵や手紙を貰う事があるが、子ども達のこうした健気な優しさには何時も励まされる。

サダナさんに「似ているね」と言うと、「私よりも美人ですよ」と笑っていたが、元々のタフさに加え、この可愛らしい絵のプレゼントもサダナさんが最後までやり抜く大きな力となったはずだ。


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2014年08月06日

10月〜12月に掛けて絵画展・写真展の開催決定!

8月6日

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今年の10月から12月に掛け、愛媛県内の大型ショッピングセンター3店舗で順番に写真展と絵画展を開催する事が決まった。(詳しくは後日、告知します。)大勢の人にヒマラヤ小学校の子ども達が一歩ずつ小さな努力を重ねながら頑張って来た10年間の成長の軌跡をお伝え出来るとても貴重な機会。こうして10周年という節目の時に大きなチャンスを頂いた事、ご協力いただいた皆さんに心から感謝申し上げたい。

しかし、喜んでばかりもいられない。早急に展示の準備を進めなくては。名作揃いの子ども達の作品は問題ないとして、問題は拙作写真と学校やネパールの説明パネル。いつもの様に直前になって慌てふためくようなことのないよう、しっかり準備を進めたい。展示に関するアイデアなどありましたら、ぜひぜひご連絡ください!!

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2014年08月05日

「情熱人×木藤たかお」を聴いてみた!

8月5日

先月、21日に放送された、南海放送ラジオ「情熱人×木藤たかお」に対する反響を頂いた。番組ファンの方、車の中で偶然聴いた方、ブログの告知で知って聴いた方、皆さんから温かい励ましのメールを頂き、とても嬉しい気持ちになった。特に中、高校生がずいぶん聴いてくれていたのが意外で嬉しかった。

放送終了後、支援者の方から番組を録音したデータをいただき、恐るおそる聴いてみたが、相変わらず自分の声は落ち着きがなく、緊張で浮足立っているのが良くわかる。それに、もっとこう言えば良かった、あぁいえば良かったと反省点もかなり多い。それでも木藤さんの適切なフォローのお蔭で、たっぷり学校や子ども達の事を紹介出来て良かった。


番組の中でリクエストした曲のひとつ。



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2014年08月04日

サダナ・タパさんを応援したい!

8月4日

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サダナさんは現在、米国の大学へ留学中。これまでオクラハマ州立大学、アリゾナ州立大学で学び、今年8月からは学び舎をミシシッピ州立大学に移し女性学を専攻する予定だ。これまで国費留学生として国から学費援助を受けながら学んでいたが、援助を受けるのは学費のみ。当然、生活費は大学の制約の中で働いてねん出している訳だが、現地でさまざまな研修に参加したり、活動をするための資金の余裕がない。過去に友人や知人に声を掛け、2つの研修参加費用を応援した事があったが、驚くほど沢山の事を学び、素晴らしいレポートを作成してくれた。

個人的な思い付きなのだが、なんとかサダナさんが研修などに積極的に参加したり、ネパールの女子教育のための活動が出来る環境が出来るよう、サダナさんを応援する後援会が創れたらと考えている。まだまだ青写真の段階だが、自分自身もネパールに渡ってからずっと多くの個人や団体に支えられ、5年前には故郷に後援会も設立していただき、そうした後ろ盾があるからこそ、今もこうして、ささやかながらも活動を続ける事が出来ている。経済的な支えに限らず、応援してくれる人たちの存在自体が、自分自身の弱い心を強く支えてくれる強烈なバックボーンにもなってる。

サダナさんがこれからより多くの事を学び、実力を高めていく事は、ネパールひいてはネパールの子ども達、特にサダナさんが力を注いでいる女子教育に役立つ事を確信している。既に周囲の人達にも相談しているが、何とかみんなで力を合わせて、サダナさんという「希望」をより輝かせたいと思う。


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2014年08月03日

これからのネパール女性

8月3日

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サダナさんの日本滞在もいよいよ最終日を迎えた。突然の日程変更や準備不足もあって、果たしてスケジュールが埋まるのか、十分な活動が出来るのか不安が尽きなかったが、蓋を開けてみると到着の日から最終日まで隙間なくスケジュールが埋まり、予想以上に充実した時間を過ごすことが出来た。これもサダナさんの人徳と応援してくれる周囲の皆さんのお蔭。改めて感謝の気持ちでいっぱいだ。結局、予備日としていた最終日も朝からスケジュールが埋まり、最後の最後まで大満足の日本訪問となった。

最終日の夕方からは支援者の方のご招待を受け、椿山荘庭園、カテドラル教会などを見学した後、サンシャイン60の59階で会食した。街を覆っていた雲が消え、窓の向こうに巨大な夜の東京が現れた。サダナさんはこの巨大な夜景に何を想っただろうか。日本訪問中に出会った人々の事、故郷ネパールの事、留学先のアメリカの事、将来の事・・・・・。いろんな思いが胸を掛けめぐたった事と思う。サダナさんがこの先、どのような人生を歩み、自身が描いた「これからのネパール女性」になっていくのか、友人として、仲間として、そして彼女を尊敬する一人の人間として、しっかり見て行けたらと思う。サダナさんの将来に心からの弥栄を贈りたい。


ヒマラヤ小学校開校10周年を記念して日本を訪問したサダナ・タパさんが7月23日、日本を発ち機上の人となりました。滞在中は温かいご協力をいただき、本当にありがとうございました。心から御礼申し上げます。滞在中にお目にかかった皆さん一人ひとりのお気持ちをしっかり受け止め、これからも自身の信じる道をしっかり歩んでくれる事、確信しています。どうか今後ともよろしくお願いいたします

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2014年08月02日

駒場野公園でケナフの紙すき

8月2日

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「写真集食堂めぐたま」での講演会の翌日(20日)は、駒場野公園で行われたスイカ割り大会(駒場町会、駒場小学校、駒ちゃん広場共催)に参加し、イベントに出展した「駒場ケナフ工房」のケナフの紙すき体験で子どもたちに紙漉きを指導した。2時間半で50人を越える子ども達が紙漉きに挑戦するほどの大盛況。途中で美味しいスイカを頂きながら、夏休みが始まり心浮き立つ思いの子ども達とともに楽しい時間を過ごした。

その後、駒場ケナフ工房で釜野徳明先生から最新のケナフ研究についてご講義いただいた後、14時、16時、18時にそれぞれ支援者を訪ね、活動報告を行った後、20時からは大学生グループと勉強会を兼ねた食事会に参加。忙しければ忙しいほど喜ぶ、疲れ知らずサダナさんのタフさに驚きつつ、これが彼女の人徳に繋がっている事を実感した。




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2014年08月01日

訳者泣かせ

8月1日

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サダナさんの講演活動が終わった。毎回、会場に入り、その場の雰囲気を感じた上で講演内容を変更していくのがサダナさん流(というよりもネパール流)。言語もネパール語と英語、どちらでやるかは直前まで決めないという徹底ぶり。講演最終日の前日に行われた向原小学校での講演では5年生はネパール語、6年生は英語、その後の横浜・青葉キャンパスでは「ネパール語でやる」と言いつつ、始まって見ると英語で話し始めるなど、かなりの訳者泣かせだが、それだけライブ感と適度な緊張感があり、やっている方も充実感がある。

本業の通訳者ではないので決して高いレベルが求められる訳ではないが、今回の活動中は講演が終わる度に「もっとこう表現すればよかった」と悔やむ事がばかりだった。逆に数年前(最後に行ったのは5年前の開校5周年の時)は全く悔やむ事もなかった。今思えば、よくぞ平気な顔をして通訳が出来たなぁと、自分の無恥を今更ながら恥ずかしく思う。

次、いつ同じような機会があるか分からないが、今回の反省点を踏まえ語学力の向上に努めたいと思う。そう思えた事が、今回の活動での自分自身の収穫のひとつだと思う。

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