2014年07月29日

2014年07月29日

「写真集食堂めぐたま」で最後の講演

7月29日

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恵比寿にある「写真集食堂めぐたま」で19日、ヒマラヤ小学校開校10周年記念講演会を開催した。サダナさんの講演はこの日がいよいよ最終回。この日は写真撮影のため、通訳を友人のメラニーさんにお願いした。突然のお願いにも拘わらず快諾頂いたメラニーさんに感謝したい。

さてこの日は会場に集まった約30名の皆さんを前に、伝統的なカーストによって起こるネパールの諸問題を報告しながら、女子教育の必要性について訴えた。

11才の頃、村に次々と建てられたレンガ工場が吐き出す煤煙に胸を痛め、友人と始めた「プラスティクバック・ゼロ運動」。その活動で仲良くなった煉瓦工場で働く同年代のカビタという友人。誰よりも純粋な心を持ち、いつも活動を手伝ってくれたそのカビタが、ただ被差別階級出身というだけで学校へ行くことが出来ず、更に村人からは酷い仕打ちを受け、終には「いつか学校で勉強したい」という夢も無残に打ち砕かれる事に・・・・・。目の前で次々と起こる信じられない出来事に、ただ目を覆う事しかできなかった無力な自分を責め続けたサダナさん。講演の途中には、当時の事を思い出したのか、込み上げて来た感情が抑えられず涙を潤ませて話す姿も・・・・・。女子教育の必要性を訴えるサダナさんの強い思いに、会場からは万雷の拍手が贈られた。

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講演の後の歓談の時間では来場の皆さんから温かい励ましの言葉を頂いたが、今回の来日によってサダナさんは間違いなく成長し、新たな道へ踏み出す事が出来たのではないかと思う。開校10周年という大事な節目の時に、大切な仲間であるサダナさんを日本に迎え、共に活動出来た事を心から誇りに思った。

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