2014年01月

2014年01月31日

新しいポストカード

1月31日

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これまで、子ども達が描いた絵を元に10種類ほどポストカードを制作した。子ども達が自由にのびのびと描いた銘作とあって、チャリティ販売会などでも未だに人気が高い。

今年は2011年〜13年の絵から何種類か新しいポストカードを作ってみようと思い、年末から絵の選定をしているのだが、これがなかなか難しい。こんなことなら絵画展で人気投票をしておけばよかった・・・・・。

しばらく産みの苦しみは続きそうだが、春頃には新しいポストカードが誕生する予定なので、ぜひとも大勢の方の手元に子ども達の銘作をお届けできればと思う。乞うご期待。

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2014年01月30日

学校生活

1月30日

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苦虫を噛み潰したような表情の2人・・・・・。悪ふざけが過ぎてクラスの女子を泣かせてしまい、女子連から大攻撃を受けた直後のもの。わかっちゃいるけど・・・・・・やめられない悪ふざけ。

まぁ、まぁ、こうしてさまざまな体験を通して、世界と自己との関わりについて目を開き、成長していくのが学校生活。だよね、コぺル君。

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2014年01月29日

子ども達はなぜ優しいのだろうか

1月29日

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昨年、社団法人実践倫理宏正会の機関誌「倫風」の中でヒマラヤ小学校についてご紹介いただいたところ、読者の方から子ども達の優しさに関する質問を受けた。

質問の内容は「なぜヒマラヤ小学校の子どもたちは、家族やみんなのために働きたいという夢を描けるのでしょうか?」というもので、記事の中で紹介されたビシュヌ・タマン(第3期卒業生)の「大きくなったらバスの運転手になって村で病気になった人を助けたい」という夢が、その方の琴線に触れたそうだ。

なかなか難しい質問で自分なりにあれこれ考えて見たものの、なかなか思うような答えが浮かんでこなかった。実際、彼らの優しさや利他的な行動に接する度に、僕自身、なぜ彼らはこんなにも他人に優しく出来るのだろうか、と不思議に思っているくらいだ。それでも、自分の思うところを一応、3つ纏めてみた。

1つ目は、社会全体が貧しく、物質的に満たされていない環境の中では、皆が助け合わなければ生きていけない。そのために小さい頃から助け合う事が当たり前であること。

2つ目は、貧困やカースト制度により、子ども達はそれぞれ辛い思いをして生きている。辛い思いをした分、他人の辛さが理解でき、他人に対して優しく、思いやりを持って接する事が出来る。

3つ目は、子ども達は常に自分の存在を認めてほしい、自分の方を向いてほしい、という思いを持っている(みんな「愛されている確信)が持ちたい)。誰かのために(利他的に)何かをすることで、(無意識のうちに)自分自身の社会における存在意義の確認をしているのかもしれない。

以上3つ、思いつくままに纏めてみたのだが、きっとこれから先も答えは見つからないのかもしれない。

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2014年01月28日

ヒマラヤ小学校病

1月28日

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ヒマラヤ小学校は現在、冬休みの真っ最中。みんな元気にしているだろうか。
数日会わないだけで子ども達の事が気になってしまうのは、重度のヒマラヤ小学校病ということかな。これは一生治りそうもないなぁ・・・・・・・・。


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2014年01月27日

ストレート

1月27日

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3回にわたって子ども達から貰った手紙についてご紹介したが、いつもながら子ども達の「言葉」は、心にストレートに響いてくる。きっと飾りのない素直な心で書いているからだろう。

自分は、というと・・・・子ども達が頑張っている姿を伝えたい、という思いは人一倍強いのに、なかなか伝えきれないままだ。どの言葉が本当に通じるのか、もっとしっかり考えなくては・・・・・・・。子ども達から教わる事ばかりだ。

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2014年01月26日

You are very good boy

1月26日

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一昨日、昨日の続き。一昨日は「Very white」、昨日は「Very handsome」と、子ども達の手紙に書かれていたことを紹介したが、もう一つ、1年生の児童から貰った手紙には、「You are very good boy」と書かれていた。ありがとう!流石に「boy」じゃないけど、まぁ、褒められたのだから素直に喜びたい。「白くて、男前の、良い子」ということで。

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2014年01月25日

You are very handsome

1月25日

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昨日の続き。子ども達から貰った「おかえり」の手紙には、なんと「You are very handsome)とも。いやー、そんなことを書いてくれるのは君たちだけです。ありがとう。もちろん、ダンスの時間を増やしてほしいとか、遊びの時間を増やしてほしいとか・・・・そんな企みはなし(のはず)。
でも、増やすように精いっぱいやりますよ。僕はいつも君たちの味方です。はい。


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2014年01月24日

You are very white

1月24日

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ネパールの女性――おそらく日本の女性も――は、「白い肌」に大きな憧れがあるようだ。ヒマラヤ小学校の女子児童も例にもれず白い肌への憧れが強く、2年生頃になるとガラス越しに映る自分の顔を見ながら「あ〜白くなりたい」と言い始める。数年前の事だが、ある5年生の女子児童が、ぼくを放課後の教室に呼び出して、「ねぇ、日本は科学の進んだ国だから、肌を白くする薬があるでしょう。ダイスケサン、お願い。日本に帰ったらその薬を持ってきて」、と言われた事があった。児童の目はかなり「真剣」だった。

僕自身はなかなか肌が焼けないたちで、山に行っても一時的に肌が炎症を起こして赤くなる事はあっても、焼ける事はほとんどない。ネパールで活動している事を話した時に、よく「焼けてないわねぇ」と言われる事もあるくらいだ。

先日、数人の女子児童から優しい「おかえり」の手紙を貰った。どれも一生懸命、英語で書いた手紙で、自分たちの成長を認めてほしい、という思いが垣間見えて微笑ましかったが、なによりも全員が最後の一行に「You are very white」と書いていたのが、可笑しかった。鍼で色が白くなるなら、何本でも打ってあげるのだけど・・・・・。でも、今のままの方が美しいよ。本当に!

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2014年01月23日

往診の楽しみ

1月23日

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冬場の往診の楽しみは、なんといっても焚火だ。往診先で僕の焚火好きを知って用意してくれるところも多い。治療前に自分の指先を温め、患者さんの「腎」を温める焚火は冬場の治療の必需品。ただし、ついつい長居してしまうのが玉に瑕・・・・・。

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2014年01月22日

だんだんと

1月22日

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ヒマラヤ小学校には小さな弟や妹――中には甥や姪――を連れて学校へ通う子がいる。小さな弟や妹を抱え、時にはあやしながら授業を受ける姿を見るにつけ、子ども達の逞しさに感心するばかりだ。

開校当時、お姉さん(第一期生)に抱えられていた子の中に、今年5年生になる子がいる。お姉さんにあやされていた子がすっかり大きくなり5年生になるのだから、感慨を覚えずにはいられない。皆、こうしてだんだんと成長していくんだなぁ。

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2014年01月21日

達筆すぎて

1月21日

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昨日のブログ記事で、大和田小学校の子ども達の字の綺麗さに驚いた事を少し書いたが、男女、学年に関係なく、みんな本当に字が綺麗なので、何度読み返しても気持ちがいい。

自分は・・・というと、残念ながら字の汚さでは右に出る者がいない、と断言できる程。誤字、脱字もたっぷりだ。いつか支援をしてくれたお年寄りにお礼の手紙を書いたところ、「君の字は達筆すぎて読めんな」と、慰めてもらった事もあるくらいだ。

大和田小学校の子ども達をお手本に、今年こそは字を丁寧に書く練習をしよう、と心に決めたが、さてさて、どうなることやら。まずは臍下丹田に集中して、心を落ち着かせてみよう。


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2014年01月20日

大和田小学校の子ども達のメッセージを翻訳!内容も字も素晴らしい!!

1月20日

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昨年、12月にお話をした愛媛県西予市の大和田小学校の子ども達が書いてくれた感想文とメッセージの翻訳作業が完了した。どの感想文も本当に素晴らしく何度も見入ってしまったため、肝心の翻訳作業にいつもより時間が掛かってしまったが、翻訳中は大和田小学校の子ども達が天使のような歌声で歌ってくれた「野に咲く花のように」がずっと聞こえて来て、自然と優しい気持ちになった。

しばらく治療活動でカトマンズを離れるため、ヒマラヤ小学校の子ども達に披露するのは2月になる予定だが、大和田小学校の子ども達の気持ちを、自分としてしっかり伝えたい。

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それにしても子ども達の字の綺麗さには驚かされるばかり。「字は心を表す」というが、大和田小学校の子ども達の心が落ち着いている証だろう。お見事!!

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自分もこんな風に綺麗に書けるようになりたい、と強く思う。

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2014年01月19日

夢の奏者

1月19日

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ヒマラヤ小学校きってのハーモニカの名人・・・・・・になる予定。

将来は世界的奏者にも・・・・・・・・・・。夢はどんどん広がるばかり。



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2014年01月18日

酸っぱい思い

1月18日

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なにやら酸っぱそうな表情の3人。別に何か失敗したわけでも、悔いている訳でもありません。

実は手伝いをして貰ったお礼に、カバンの中に入っていた「梅ぼしさん」をプレゼントしたところ、こんな表情になったのです。

嬉しいはずのご褒美が・・・・・食べた事を「失敗した」と悔いているかもしれません。



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2014年01月17日

立春

1月17日

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マーグ月(ビクラム暦の第10月)の初日(グレゴリオ暦で今年も昨年と同じ1月14日)は、「マーガサン・グランティ」と呼ばれるお祭りが行なわれる日だ。「マーガサン・グランティ」はちょうど日本の『立春』にあたる日で、カトマンズ盆地に暮らすネワール族は、ギイ(バター油)、チャク(ゴマと黒蜜で作った飴玉)そしてタルール(山芋)を食べたり、体に油を塗って日光浴をしたりして体を温める。

毎年、「マーガサン・グランティ」の日は、ジェニシャ、ジーナ姉妹の家で「ギィチャク」を食べるのが習慣だったが、今年は残念ながら所用のためジェニシャ、ジーナ姉妹の家に立ち寄る事が出来ず、「ギィチャク」を食べられなかった。そんな訳で、今年の(僕の)冬は少し長くなりそうだが、春は確実にすぐそこまで来ている!!



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2014年01月16日

自信の表れ

1月16日

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支援者宛の手紙に絵を描く子が増えている。花の絵から村の風景、学校の様子など絵の内容も様々だが、子ども達が描く絵からも彼らの成長を垣間見る事が出来る。

上の絵は4年生の女の子の手紙の裏に描かれていたもの。おそらく白雪姫の絵を描いたのだと思うが、ヒンドゥ教のカーリー神が混ざったようなアレンジを加え、素晴らしい力作に仕上がっている(カーリー神がドレスを着たら、きっとこんな感じになるんだろうなぁ)。それ以上に、こうして紙一杯に大きく絵を描けるようになったのが、なんといっても素晴らしい。これも自信の表れだろう。



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2014年01月15日

ピーピング・トム

1月15日

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教室の中を熱心に覗いているのは、幼稚園クラスのピーピング・トム、もといディペシュ君。
あまりの熱心な姿に、傍に行って一緒にピーピングしてみると、窓の中はゴダイヴァ夫人・・・・・・ではなく、ヒマラヤ小学校の踊り子達だった。

こちら見ていけないのではなく、むしろ見てほしいと言わんばかりで、しばらくすると「教室に入ってしっかり見なさい」、と踊り子達から厳重注意を受けました。じゃん、じゃん。

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2014年01月14日

意味深な微笑

1月14日

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絵画コンテスト出場以来、着実に成長の道を歩んでいるサチン昨年12月に都内で開催された絵画展での絵の評判について伝えると、何も言わずニヤリ。この意味深な微笑は、「次回作に期待せい!」という意味だろうか・・・・・・。これはもう、前作を超える大作に期待するしかなさそうだ。

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2014年01月13日

山の上の村の子ども達

1月13日

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今から約2年前の2012年4月、山の上の村の子ども達が入学してきた。残念ながら――ほぼ予想通り――大半の子が途中で学校を退学してしまったが、現在も(新入生を含め)6人の子ども達が元気に勉強を続けている。この6人がいずれ山の上の村を変える力になるのだと思うと、希望が湧いてくる。

入学当初、山の上の村の子ども達は、在校生と比べると様々な面で遅れが目立っていた。ちょうど日本の「早生まれ」の子ども達のような感じだろうか。特に文字や絵、工作などで在校生との差が大きかったのだが、1年も経たない内にその差は殆どなくなった。今年は4人の内、3人が絵画展に出展し、昨年末に翻訳作業をしていた時も、4人の字がかなり綺麗になっている事に気がづいた。文面も――一部、友達の文面を写した形跡はあったが――かなり自分のコトバで表現できるようになったようだ。子ども達の吸収力の速さには本当に驚かされるばかりだ。

現在、6人のうち3人は3年生。4月からは4年生になり、小さい子を引っ張っていく立場になる。これから山の上の村の子ども達がどのように成長していくのか、しばらく目が離せない!



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2014年01月12日

わたしの願い

1月12日

産経新聞夕刊の「夕焼けエッセー」に掲載された大阪府岸和田市の小学6年生、森琴音さん(12)の「わたしの願い」に目が留まった。琴音さんは3歳のとき事故で心肺停止となり、一命を取り留めたものの、低酸素脳症の重い後遺症で下半身が麻痺し、声は出るが言葉にならなくなってしまったそうだ。

その琴音さんが「わたしの願い」と題して、12歳の素直な気持ちを綴った素晴らしいエッセー。「足るを知る」ことの大切さを教えて貰ったような気がする。

森琴音 「わたしの願い」

わたしはしゃべれない歩けない

口がうまくうごかない

手も足も自分の思ったとおりうごいてくれない

一番つらいのはしゃべれないこと

言いたいことは自分の中にたくさんある

でもうまく伝えることができない

先生やお母さんに文字盤を指でさしながら

ちょっとずつ文ができあがっていく感じ

自分の言いたかったことがやっと言葉になっていく

神様が1日だけ魔法をかけて

しゃべれるようにしてくれたら…

家族といっぱいおしゃべりしたい

学校から帰る車をおりてお母さんに

「ただいま!」って言う

「わたし、しゃべれるよ!」って言う

お母さんびっくりして腰をぬかすだろうな

お父さんとお兄ちゃんに電話して

「琴音だよ!早く、帰ってきて♪」って言う

2人ともとんで帰ってくるかな

家族みんながそろったらみんなでゲームをしながらおしゃべりしたい

お母さんだけはゲームがへたやから負けるやろうな

「まあ、まあ、元気出して」ってわたしが言う

魔法がとける前に

家族みんなに

「おやすみ」って言う

それでじゅうぶん



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