2012年05月
2012年05月11日
豊かなのはどっち
5月11日
5月に入りカトマンズ盆地は夏の強い日差しが照りつけるようになり、日中の気温はどんどん上がっている。その反面、朝夕は未だ肌寒さを感じることも多く、今でも時々、焚き火を囲む人達を見かける事がある。寒暖の差で風邪を引きやすい時期だ。
先日、焚き火の上を飛んで遊んでいる子ども達を見かけた。なんともスリル満点。子ども達は成功する度に歓声を上げ、笑顔が絶えない。もし、これが日本だったら、きっと近所の人達に叱られるか、下手をすると学校や教育委員会まで巻き込んでの問題に発展するかもしれない。
豊かでも管理ばかりされる日本と、貧しくても自由なネパール。時々、どちらの生活が豊かなのか懐疑的になる。僕はどちらかというと後者の方が豊かに思えるのだが・・・・・・
5月に入りカトマンズ盆地は夏の強い日差しが照りつけるようになり、日中の気温はどんどん上がっている。その反面、朝夕は未だ肌寒さを感じることも多く、今でも時々、焚き火を囲む人達を見かける事がある。寒暖の差で風邪を引きやすい時期だ。
先日、焚き火の上を飛んで遊んでいる子ども達を見かけた。なんともスリル満点。子ども達は成功する度に歓声を上げ、笑顔が絶えない。もし、これが日本だったら、きっと近所の人達に叱られるか、下手をすると学校や教育委員会まで巻き込んでの問題に発展するかもしれない。
豊かでも管理ばかりされる日本と、貧しくても自由なネパール。時々、どちらの生活が豊かなのか懐疑的になる。僕はどちらかというと後者の方が豊かに思えるのだが・・・・・・
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2012年05月10日
よろず相談所
5月10日
ヒマラヤ小学校前校長のヤッギャ先生の家は来客が絶える事はないのでは、と思うほど、兎に角、人が集う所だ。
来客の殆どは大小何かしらの問題や悩みを抱え、ヤッギャ先生を頼り相談にやって来た人達だ。そうした人達のどんな声にも真剣に耳を傾ける姿からヤッギャ先生の誠実な人柄が伝わってくると同時に、その誠実さが村人からの信頼の高さに繋がっている事を実感する。
ヤッギャ先生については、このブログでも書き尽くしていると思うが、最近、ヤッギャ先生の素晴らしさは、”見返りを求めない”ところにあるのではないか、と感じるようになった。支援活動というのは、いくら誠心誠意相手に尽くしても、その努力が報われるとは限らない、生の現実(2011年11月14日)だと思う。だからこそ、常に見返りを求めない姿勢で挑むことが大事だ。(そう思いながらも、ついつい「こうなるに違いない」と淡い期待を抱く弱い自分がいるのだが・・・・・)
僕が知る限りにおいても、これまでヤッギャ先生が他人のために寸暇を惜しんで尽くしたにもかかわらず、結果的に理不尽な扱いを受けた事が何度もあった。それでもヤッギャ先生は「自分のやるべき事は精一杯やったから」と一言も文句を言わなかった。そんな姿を見るにつけ、一言くらいガツンとかませばいいのに、なんて思った事もあったのだが、今振り返ると、当時の(今よりも)未熟で浅はかさな自分自身を恥じるばかりだ。
ヤッギャ先生は常々、「どんな壁も最後は自分自身の力で乗り切るもの」と言っているが、おそらくそうしたブレない哲学や信念を持っているからこそ、どんなに理不尽な事が起きても冷静に受け止める事が出来、何事も見返りを求めない言動を取る事が出来るのだろう。ヤッギャ先生から本当に教わることばかりだ。
先日、所用でヤッギャ先生を訪ねると数人の卒業生たちが集まっていた。みんなヤッギャ先生に学校や仕事の事で相談に来たようだ。今年はヒマラヤ小学校に念願の同窓会を立ち上げる事が決まっている。ヤッギャ先生を見習い、同窓会活動と共に、ヒマラヤ小学校を卒業生の心の拠り所、「よろず相談所」にしたいと考えている。そのためには僕たち教職員がどれだけ卒業生の気持ちに寄り添い、見返りを求めない言動を取れるかにかかっていると思う。しばらくヤッギャ先生に助けて貰いながらになると思うが、ぜひとも、卒業生のよろず相談所を目指してがんばりたい。
ヤッギャ先生宅へ相談に来た、第3期卒業生のシュリクリシュナ。現在、公立中学校で学びながら、職業訓練で学んだ木工細工の仕事をしている。卒業後も普段着としてヒマラヤ小学校の制服を着ているところに”つながり”を感じる
ヒマラヤ小学校前校長のヤッギャ先生の家は来客が絶える事はないのでは、と思うほど、兎に角、人が集う所だ。
来客の殆どは大小何かしらの問題や悩みを抱え、ヤッギャ先生を頼り相談にやって来た人達だ。そうした人達のどんな声にも真剣に耳を傾ける姿からヤッギャ先生の誠実な人柄が伝わってくると同時に、その誠実さが村人からの信頼の高さに繋がっている事を実感する。
ヤッギャ先生については、このブログでも書き尽くしていると思うが、最近、ヤッギャ先生の素晴らしさは、”見返りを求めない”ところにあるのではないか、と感じるようになった。支援活動というのは、いくら誠心誠意相手に尽くしても、その努力が報われるとは限らない、生の現実(2011年11月14日)だと思う。だからこそ、常に見返りを求めない姿勢で挑むことが大事だ。(そう思いながらも、ついつい「こうなるに違いない」と淡い期待を抱く弱い自分がいるのだが・・・・・)
僕が知る限りにおいても、これまでヤッギャ先生が他人のために寸暇を惜しんで尽くしたにもかかわらず、結果的に理不尽な扱いを受けた事が何度もあった。それでもヤッギャ先生は「自分のやるべき事は精一杯やったから」と一言も文句を言わなかった。そんな姿を見るにつけ、一言くらいガツンとかませばいいのに、なんて思った事もあったのだが、今振り返ると、当時の(今よりも)未熟で浅はかさな自分自身を恥じるばかりだ。
ヤッギャ先生は常々、「どんな壁も最後は自分自身の力で乗り切るもの」と言っているが、おそらくそうしたブレない哲学や信念を持っているからこそ、どんなに理不尽な事が起きても冷静に受け止める事が出来、何事も見返りを求めない言動を取る事が出来るのだろう。ヤッギャ先生から本当に教わることばかりだ。
先日、所用でヤッギャ先生を訪ねると数人の卒業生たちが集まっていた。みんなヤッギャ先生に学校や仕事の事で相談に来たようだ。今年はヒマラヤ小学校に念願の同窓会を立ち上げる事が決まっている。ヤッギャ先生を見習い、同窓会活動と共に、ヒマラヤ小学校を卒業生の心の拠り所、「よろず相談所」にしたいと考えている。そのためには僕たち教職員がどれだけ卒業生の気持ちに寄り添い、見返りを求めない言動を取れるかにかかっていると思う。しばらくヤッギャ先生に助けて貰いながらになると思うが、ぜひとも、卒業生のよろず相談所を目指してがんばりたい。
ヤッギャ先生宅へ相談に来た、第3期卒業生のシュリクリシュナ。現在、公立中学校で学びながら、職業訓練で学んだ木工細工の仕事をしている。卒業後も普段着としてヒマラヤ小学校の制服を着ているところに”つながり”を感じる
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2012年05月09日
追い風
5月9日
今年度入学した山の上の村の子ども達は、すっかり学校生活に慣れたようだ。子ども達の順応性の高さに驚きつつ、ようやく人心地がついた気分だ。
とはいえ、残念ながら諸事情で入学を諦めた子や既に退学した子も数人いる。また入学した子ども達の中にも続けられるか不安な子も多く、その他にもこれまで悪天候やバスの故障などで学校へ登校できない日も既に何度かあった。まだまだ逆風が吹いているという状態だが、魁として入学した子ども達を丁寧にしっかり育てて行く事で、少しずつでも社会の追い風を起こす事が出来ればと思う。コツコツ努力を積み上げていけば、必ず風は吹くはずだ。諦めずにがんばりたい。
今年度入学した山の上の村の子ども達は、すっかり学校生活に慣れたようだ。子ども達の順応性の高さに驚きつつ、ようやく人心地がついた気分だ。
とはいえ、残念ながら諸事情で入学を諦めた子や既に退学した子も数人いる。また入学した子ども達の中にも続けられるか不安な子も多く、その他にもこれまで悪天候やバスの故障などで学校へ登校できない日も既に何度かあった。まだまだ逆風が吹いているという状態だが、魁として入学した子ども達を丁寧にしっかり育てて行く事で、少しずつでも社会の追い風を起こす事が出来ればと思う。コツコツ努力を積み上げていけば、必ず風は吹くはずだ。諦めずにがんばりたい。
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2012年05月08日
交流の成果
5月8日
ネパールでは履修科目の中に音楽がないため、これまで子ども達は歌う事は大好きでも(音楽の)技能に関する勉強は一切した事がなかったのだが、ヴェラさんによる音楽授業が始まってから輪唱について学び、今ではさまざまな楽曲を輪唱出来るまでになった。更に最近ではヴェラさんからソプラノとアルトに分かれた二重唱についても学んでいて、これまでに比べ明らかに子ども達の歌の幅が広がった事を実感できる。新しい音楽世界を体験し子ども達も本当に楽しそうだ。
子ども達だけでなくヴェラさんの音楽授業をサポートしているムヌ先生も、ヴェラさんから学んだ技術を授業の中で大いに生かしている。ここ最近、外国人ボランティアとの交流は様々な点でよい成果が出てきているようだ。今年は昨年よりも更に大勢の外国人ボランティアが来校する事になっている。ぜひとも交流による大きな成果に期待したい。
ネパールでは履修科目の中に音楽がないため、これまで子ども達は歌う事は大好きでも(音楽の)技能に関する勉強は一切した事がなかったのだが、ヴェラさんによる音楽授業が始まってから輪唱について学び、今ではさまざまな楽曲を輪唱出来るまでになった。更に最近ではヴェラさんからソプラノとアルトに分かれた二重唱についても学んでいて、これまでに比べ明らかに子ども達の歌の幅が広がった事を実感できる。新しい音楽世界を体験し子ども達も本当に楽しそうだ。
子ども達だけでなくヴェラさんの音楽授業をサポートしているムヌ先生も、ヴェラさんから学んだ技術を授業の中で大いに生かしている。ここ最近、外国人ボランティアとの交流は様々な点でよい成果が出てきているようだ。今年は昨年よりも更に大勢の外国人ボランティアが来校する事になっている。ぜひとも交流による大きな成果に期待したい。
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2012年05月07日
自由学習の日
5月7日
今年2月の職員会議で、新年度から毎週金曜日を「自由学習の日」として、各先生がそれぞれの特技を生かした魅力あるプログラム――日本の小学校でいうクラブ活動――を行う事が決まっていた。
新学期が始まり、この企画はどうなったのかというと、実はマンガル校長の考えで毎週金曜日に丸一日(半日)を使って行う予定だった活動を、毎日1コマ(45分)に変えて始まる事になった。マンガル校長の考えでは短い時間でも毎日、開催したほうが子ども達も楽しく、先生たちも気分をリフレッシュできるとの考えだったようだが、先生たちからは毎日ではなく元通り金曜日に集中して行うか、または週に2日、2コマ(90分)ずつにした方が良い、との意見が多数出され議論を戦わせている。それぞれ長、短所あるので難しいところだが、僕個人としては毎日よりも週2日の案が最良のように思うが、さて。
せっかくの良い企画なので、水掛け論に終らないようぜひとも良い形で纏まって欲しいと思う。マンガル新校長の手腕が試されている。
「クラブ活動」は子ども達から大好評 楽器を習う音楽クラブの子ども達
今年2月の職員会議で、新年度から毎週金曜日を「自由学習の日」として、各先生がそれぞれの特技を生かした魅力あるプログラム――日本の小学校でいうクラブ活動――を行う事が決まっていた。
新学期が始まり、この企画はどうなったのかというと、実はマンガル校長の考えで毎週金曜日に丸一日(半日)を使って行う予定だった活動を、毎日1コマ(45分)に変えて始まる事になった。マンガル校長の考えでは短い時間でも毎日、開催したほうが子ども達も楽しく、先生たちも気分をリフレッシュできるとの考えだったようだが、先生たちからは毎日ではなく元通り金曜日に集中して行うか、または週に2日、2コマ(90分)ずつにした方が良い、との意見が多数出され議論を戦わせている。それぞれ長、短所あるので難しいところだが、僕個人としては毎日よりも週2日の案が最良のように思うが、さて。
せっかくの良い企画なので、水掛け論に終らないようぜひとも良い形で纏まって欲しいと思う。マンガル新校長の手腕が試されている。
「クラブ活動」は子ども達から大好評 楽器を習う音楽クラブの子ども達
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2012年05月06日
食事会
5月6日
4月に卒業した子ども達の進路がすべて決まったので、卒業生を招いてささやかな卒業祝いの食事会を開催した。本当は卒業生全員を招いて食事をしたかったのだが、――それぞれ別々の道へ歩み始めたため――なかなか全員の都合が合わず、まずは週末に都合のついた4人と食事をする事になった。またヤッギャ前校長もーー校長を退任=卒業という事でーー食事会にお招きすることにした。
これまでもコンテストなどで入賞した時、参加した子ども達をレストラン?へ連れて行き、焼きそばや餃子で勝利の祝杯をあげる事は何度かあったが、今回、参加した4人の内、2人はレストランで食事をする事自体、初めての体験だったため食事中もキョロキョロ落ち着かなかった(その割りにたくさん食べた)。子ども達がこれから一歩ずつ社会へ出て行くにあたり、こうした社会体験をする事は大切なことだと思う。なかなか全員に体験させる事は難しいが、今後はコンテスト入賞時だけでなく、今回のように卒業生を対象にした形で食事会を開催できればと思う。ささやかな食事会だが、子ども達が社会に出て行くための有意義な体験になれば嬉しい。
さて、この日、食事会に参加した卒業生の一人、ミン・バードル(ラジュ)は、既にブログでもお伝えした通り、中学校進学の夢を諦めきれず、自ら工事現場で働いて進学資金を捻出したという立派な青年だ。泣き言を一切言わず、自力で進学の夢を実現したミンバードルを僕達は心から誇りに思う。ミンバードルは今後、学校での勉強を続けながら、ヤッギャ前校長宅で行われているトルコ石を使った装飾品つくりを行うそうだ。また週に2度、ヒマラヤ小学校の空手部を手伝いながら自身も黒帯を目指すという。仕事と勉強と空手を並立させる事はもちろん簡単な事ではないが、ミンバードルなら必ず成し遂げられると確信している。がんばれ!ミンバードル!!
4月に卒業した子ども達の進路がすべて決まったので、卒業生を招いてささやかな卒業祝いの食事会を開催した。本当は卒業生全員を招いて食事をしたかったのだが、――それぞれ別々の道へ歩み始めたため――なかなか全員の都合が合わず、まずは週末に都合のついた4人と食事をする事になった。またヤッギャ前校長もーー校長を退任=卒業という事でーー食事会にお招きすることにした。
これまでもコンテストなどで入賞した時、参加した子ども達をレストラン?へ連れて行き、焼きそばや餃子で勝利の祝杯をあげる事は何度かあったが、今回、参加した4人の内、2人はレストランで食事をする事自体、初めての体験だったため食事中もキョロキョロ落ち着かなかった(その割りにたくさん食べた)。子ども達がこれから一歩ずつ社会へ出て行くにあたり、こうした社会体験をする事は大切なことだと思う。なかなか全員に体験させる事は難しいが、今後はコンテスト入賞時だけでなく、今回のように卒業生を対象にした形で食事会を開催できればと思う。ささやかな食事会だが、子ども達が社会に出て行くための有意義な体験になれば嬉しい。
さて、この日、食事会に参加した卒業生の一人、ミン・バードル(ラジュ)は、既にブログでもお伝えした通り、中学校進学の夢を諦めきれず、自ら工事現場で働いて進学資金を捻出したという立派な青年だ。泣き言を一切言わず、自力で進学の夢を実現したミンバードルを僕達は心から誇りに思う。ミンバードルは今後、学校での勉強を続けながら、ヤッギャ前校長宅で行われているトルコ石を使った装飾品つくりを行うそうだ。また週に2度、ヒマラヤ小学校の空手部を手伝いながら自身も黒帯を目指すという。仕事と勉強と空手を並立させる事はもちろん簡単な事ではないが、ミンバードルなら必ず成し遂げられると確信している。がんばれ!ミンバードル!!
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2012年05月05日
秘密兵器
5月5日
新学期が始まってから幼稚園クラスに秘密兵器が導入された。
導入されたのはIpadならぬ小型のホワイトボード。このホワイトボードが文字の授業の時、各園児に配られノートの代わりに使われる事になった。
これまでのノートに比べ、書いたり、消したりという作業が直ぐに出来るので、子ども達も楽しく学ぶことが出来るようだ。小さなことだが、こうした道具を活用して子ども達の学習意欲を掻き立てる事も大事な事だと思う。
この秘密兵器、実は先生達にも大人気のようで、職員室で先生達が楽しそうに使っている姿を見かける事も多い。ぜひ、幼稚園クラスだけでなく初等部でも大いに活用して授業の幅を広げてほしいと思う。
新学期が始まってから幼稚園クラスに秘密兵器が導入された。
導入されたのはIpadならぬ小型のホワイトボード。このホワイトボードが文字の授業の時、各園児に配られノートの代わりに使われる事になった。
これまでのノートに比べ、書いたり、消したりという作業が直ぐに出来るので、子ども達も楽しく学ぶことが出来るようだ。小さなことだが、こうした道具を活用して子ども達の学習意欲を掻き立てる事も大事な事だと思う。
この秘密兵器、実は先生達にも大人気のようで、職員室で先生達が楽しそうに使っている姿を見かける事も多い。ぜひ、幼稚園クラスだけでなく初等部でも大いに活用して授業の幅を広げてほしいと思う。
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2012年05月04日
子ども達の気持ち
5月4日
これまで行ってきた活動の中には、子ども達の何気ない言動がきっかけとなった事が結構多い。学校は子ども達のためにあるのだから、子ども達の希望や願いが一つでも多く叶うように努める事が、周りからサポートする僕達や主役である先生達の役目だと思う。それが出来れば自ずと良い学校を作る事も出来る筈だ。
そんな事もあって、今回、新5年生に学校に対する感想や意見、希望、苦情など、とにかく何でも良いので書き出して貰う事になった。本当は上記の通り、普段の何気ない会話の中から子ども達の気持ちを拾い上げる方が自然で良いのだが、学校長が変わり新体制になったということもあり、まずは子ども達の率直な気持ちを収集し、今、僕達に何が出来、そして何をすべきかについて先生達と話し合おうという事になったのだ。
上の写真は子ども達が休みを利用して纏めてきたノート。休み前に何でもいいから書いて来るように話した時は、「え〜なんで〜」なんて言っていたのに、みんな一生懸命、学校への思いや希望を纏めて来たようだ。目を通してみると一様に学校や支援者に対し、学校で勉強出来る事への感謝の気持ちが綴られていて胸が熱くなった。
子ども達の纏めたノートは次回の職員会議で回覧され、希望については実現可能なものから順次、実行できればと考えている。「ヒマラヤ小学校・すぐやる課」として、子ども達の気持ちにしっかり応えていきたい。
これまで行ってきた活動の中には、子ども達の何気ない言動がきっかけとなった事が結構多い。学校は子ども達のためにあるのだから、子ども達の希望や願いが一つでも多く叶うように努める事が、周りからサポートする僕達や主役である先生達の役目だと思う。それが出来れば自ずと良い学校を作る事も出来る筈だ。
そんな事もあって、今回、新5年生に学校に対する感想や意見、希望、苦情など、とにかく何でも良いので書き出して貰う事になった。本当は上記の通り、普段の何気ない会話の中から子ども達の気持ちを拾い上げる方が自然で良いのだが、学校長が変わり新体制になったということもあり、まずは子ども達の率直な気持ちを収集し、今、僕達に何が出来、そして何をすべきかについて先生達と話し合おうという事になったのだ。
上の写真は子ども達が休みを利用して纏めてきたノート。休み前に何でもいいから書いて来るように話した時は、「え〜なんで〜」なんて言っていたのに、みんな一生懸命、学校への思いや希望を纏めて来たようだ。目を通してみると一様に学校や支援者に対し、学校で勉強出来る事への感謝の気持ちが綴られていて胸が熱くなった。
子ども達の纏めたノートは次回の職員会議で回覧され、希望については実現可能なものから順次、実行できればと考えている。「ヒマラヤ小学校・すぐやる課」として、子ども達の気持ちにしっかり応えていきたい。
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2012年05月03日
憧れの制服
5月3日
注文していた制服が届き始めたので、届いた順に新入生へ制服を支給している。制服は子ども達にとって憧れであり、また学校へ入学したことを自覚する初めてのステップという事もあって、制服を貰った子ども達はみんな大喜びだ。先生たちから「似合ってるね」と冷やかされ、照れ笑いを浮かべる姿も初々しい。
不思議なことだが、制服を着ると新入生が本当に入学し、学校の一員になったのだという確信を持つようになる。同じ物を身に着けるだけで仲間意識のようなものが芽生えるのだから、やはり制服のもつ意義は大きいと思う。
少し大きめに仕立てた制服も、きっとあっという間に小さくなるだろう。新入生の成長が楽しみだ。
成長を見越して少し大きめのサイズを用意
下着も配ったほうが良いかも・・・・・
注文していた制服が届き始めたので、届いた順に新入生へ制服を支給している。制服は子ども達にとって憧れであり、また学校へ入学したことを自覚する初めてのステップという事もあって、制服を貰った子ども達はみんな大喜びだ。先生たちから「似合ってるね」と冷やかされ、照れ笑いを浮かべる姿も初々しい。
不思議なことだが、制服を着ると新入生が本当に入学し、学校の一員になったのだという確信を持つようになる。同じ物を身に着けるだけで仲間意識のようなものが芽生えるのだから、やはり制服のもつ意義は大きいと思う。
少し大きめに仕立てた制服も、きっとあっという間に小さくなるだろう。新入生の成長が楽しみだ。
成長を見越して少し大きめのサイズを用意
下着も配ったほうが良いかも・・・・・
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2012年05月02日
校内留学
5月2日
先日から外国人ボランティアのジェニーさんによる先生達への英語教室が行われている。ジェニーさんは長年、英語教師して活躍した方で、新学期からヒマラヤ小学校の子ども達に英語を指導している。先生達が自らの英語能力向上のため、ぜひとも英語を教えてほしい、とジェニーさんにお願いしたところ快諾を受け、放課後を利用しての英語教室が始まった。
外国人ボランティアの受け入れが始まってから1年余り、以前に比べかなりボランティアと先生達の距離が縮まった事を実感する。特に3学期から一緒に授業を行うようになってからはお互いの距離が一気に縮まったようだ。距離が縮まれば、お互いの知識や技術を生かしたさまざまな相乗効果が生まれてくると思う。それだけに今回、先生達が自ら英語を勉強したい、とジェニーさんに懇願した事は本当にうれしい動きだ。先生達には貪欲に新しい知識を吸収して、自らを限りなく高めてほしいと思う。
紙芝居の練習。近く先生たちによる英語紙芝居が子ども達に披露される予定だ。
先日から外国人ボランティアのジェニーさんによる先生達への英語教室が行われている。ジェニーさんは長年、英語教師して活躍した方で、新学期からヒマラヤ小学校の子ども達に英語を指導している。先生達が自らの英語能力向上のため、ぜひとも英語を教えてほしい、とジェニーさんにお願いしたところ快諾を受け、放課後を利用しての英語教室が始まった。
外国人ボランティアの受け入れが始まってから1年余り、以前に比べかなりボランティアと先生達の距離が縮まった事を実感する。特に3学期から一緒に授業を行うようになってからはお互いの距離が一気に縮まったようだ。距離が縮まれば、お互いの知識や技術を生かしたさまざまな相乗効果が生まれてくると思う。それだけに今回、先生達が自ら英語を勉強したい、とジェニーさんに懇願した事は本当にうれしい動きだ。先生達には貪欲に新しい知識を吸収して、自らを限りなく高めてほしいと思う。
紙芝居の練習。近く先生たちによる英語紙芝居が子ども達に披露される予定だ。
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2012年05月01日
勧進帳
5月1日
「二ジャンとスジャンが喧嘩してるよ」。
昼休みの職員室で休んでいると、3年生の女子が息を弾ませながら報告してきた。
現場に駆けつけてみると、二ジャンが床に転がりながら泣いていた。なんでも二ジャンとスジャンの2人が積み木で遊んでいたところ順番を巡って喧嘩になり、弟のスジャンが二ジャンの背中を叩いて泣かせたらしい。さてさて、どうやって収めようか考えていたところ、突然、学校一のヤンチャ小僧、5年生のアニシュ(アニール)が教室に飛び込んできた。
「二ジャン、しっかりしろ。傷は浅いぞ」と言ったかどうかは分からないが、なにやら二ジャンに話しかけるアニシュ。その後、突然、立ち上がりスジャンのそばへ。
「二ジャン、しっかり見ろ」と言った後、スジャンの背中をバンバン叩くアニシュ。実は背中に添えた自分の手を叩いているところが憎い。
さらに「どうだスジャン、痛いだろ。痛みが分かるなら、もう二度と叩いちゃいけないぜ」と、二ジャンに聞こえるように大声でスジャンを叱る(フリをする)アニシュ。その姿は弁慶が金剛杖で義経を打ち据える「勧進帳」を彷彿させ、思わず「成田屋!」と掛け声を掛け、おひねりを投げたくなった。
アニシュの芝居が功を奏し泣き止んだ二ジャン。しばらく沈黙が続いていたが、帰るころには2人ともすっかり仲直りしていて安心した。
それにしても5年生になった途端、誰かを泣かす事が日課だったヤンチャ小僧のアニシュがこれほど変わるとは正直、夢にも思っていなかった。もしかしたら5年生になったことで、アニシュなりに自分の役割や居場所を見つけられたのかもしれない。今年は何だかすごい年になりそうだ。
「二ジャンとスジャンが喧嘩してるよ」。
昼休みの職員室で休んでいると、3年生の女子が息を弾ませながら報告してきた。
現場に駆けつけてみると、二ジャンが床に転がりながら泣いていた。なんでも二ジャンとスジャンの2人が積み木で遊んでいたところ順番を巡って喧嘩になり、弟のスジャンが二ジャンの背中を叩いて泣かせたらしい。さてさて、どうやって収めようか考えていたところ、突然、学校一のヤンチャ小僧、5年生のアニシュ(アニール)が教室に飛び込んできた。
「二ジャン、しっかりしろ。傷は浅いぞ」と言ったかどうかは分からないが、なにやら二ジャンに話しかけるアニシュ。その後、突然、立ち上がりスジャンのそばへ。
「二ジャン、しっかり見ろ」と言った後、スジャンの背中をバンバン叩くアニシュ。実は背中に添えた自分の手を叩いているところが憎い。
さらに「どうだスジャン、痛いだろ。痛みが分かるなら、もう二度と叩いちゃいけないぜ」と、二ジャンに聞こえるように大声でスジャンを叱る(フリをする)アニシュ。その姿は弁慶が金剛杖で義経を打ち据える「勧進帳」を彷彿させ、思わず「成田屋!」と掛け声を掛け、おひねりを投げたくなった。
アニシュの芝居が功を奏し泣き止んだ二ジャン。しばらく沈黙が続いていたが、帰るころには2人ともすっかり仲直りしていて安心した。
それにしても5年生になった途端、誰かを泣かす事が日課だったヤンチャ小僧のアニシュがこれほど変わるとは正直、夢にも思っていなかった。もしかしたら5年生になったことで、アニシュなりに自分の役割や居場所を見つけられたのかもしれない。今年は何だかすごい年になりそうだ。
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