2012年04月

2012年04月30日

新しい靴

4月30日

「あのね、新しい靴、買ってもらったよ」。
教室の隅で僕に耳打ちをした後、サビナ(1年生)はニコッと微笑んだ。

以前、「壊れた靴」という題で 靴の事で親と先生との間で板ばさみになって悩んでいる園児(当時)の事をブログで取り上げたが、実はその園児とはサビナの事だった。その後、ヤッギャ前校長がサビナの母親と話をし、またサビナ自身も両親に靴のことを話をしたところ、1年生に進級した事を機に、町のバザールで新しい靴を買って貰ったそうだ。

よほど新しい靴が嬉しいのだろう、昼休みに友達と遊んでいる最中にも、立ち止まっては手で靴を拭くサビナの姿を見かける。新しい靴もさることながら、きっと親や先生が自分の方を向いてくれた事がサビナは嬉しかったのではないだろうか。サビナの屈託のない笑顔を見ていると、ふとそんな事を思った。

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2012年04月29日

だって わたしのお母さんだもん

4月29日

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ヒマラヤ小学校の子ども達の中には才能あふれるスーパー児童がたくさんいる。ある日、突然、その才能を開花させ周囲の僕たちを驚かせるのだが、新5年生のスワスティカも最近になって才能を開花いや、爆発させた児童の一人だ。

スワスティカはこれまで、どちらかというと大人しい部類に入る児童だったのだが、4年生の終わり頃から詩の創作に目覚め、以来、毎日のように新作を発表するようになった。僕が教室の前を通ると必ずと言っていいほどスワスティカから「あいや待たれぃ」と呼び止められ、創作したばかりの詩を渡されるのだが、スワスティカの詩に対する並々ならぬ熱意が伝わってくる。

そんな訳でいつの間にか日課となったスワスティカの詩の朗読。内容はというと少々前衛的な??な内容から人生について書かれた物までかなり幅広い。今日はヒマラヤ小学校を代表する新鋭詩人、スワスティカが創作した詩の中から「わたしのお母さん」という詩を紹介したい。

My Mother

My Mother is my lord ,who gave me birth, to show me to the people in this earth
She is so beautiful than others because she is my mother

I love my mother very much
I do not find such mother
She always respects guests so, she is my best

My mother is hard working woman
She takes care me like a diamond
She never shows her anger and hates anybody
She always sleeps late night for meSo, I always think she is great

She is so beautiful than others because she is my mother



以下、詩人スワスティカの性格と感じに合わせて翻訳したもの

「お母さん」

わたしのお母さんは わたしを世界中に紹介するために わたしを産んでくれた神様よ
お母さんは他のだれよりも美しいの だってわたしのお母さんだもん

わたしはお母さんをとても愛しているわ こんな素晴らしいお母さんは他にいないわ
お母さんはいつもみんなを大事にするわ だからわたしのベストよ

お母さんはとても働き者よ わたしのことをダイヤモンドのように大事にしてくれるの
お母さんは他人に怒りをみせたこともないし だれかを嫌ったこともないのよ
お母さんはわたしのために夜鍋もするの だから わたしはお母さんをとても偉大に思うの

お母さんは他の誰よりも美しいの だってわたしのお母さんだもん。


思わずスワスティカの母親に会いたくなる素晴らしい詩だ。特に”わたしのお母さんだもん”という自信に溢れたフレーズが僕は好きだ。スワスティカにはこれからもどんどん詩の創作に情熱を注いでほしい!!詩人スワスティカの活躍を祈る。


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2012年04月28日

代行授業

4月28日

普段、保健・衛生に関する実習授業以外で、僕が授業をする事は一切ないのだが、新学期が始まってから何かと雑務に追われているマンガル校長に代わり、しばらくの間、マンガル先生が担当するクラスで授業?をする事になった。授業といっても教科を教えるわけでなく、子ども達を退屈させたくない、とのマンガル校長の考えに基づき、何でもいいからやることになった。

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そんな訳で昼休み後の4年生のクラスで授業もどきをやっているのだが、初日は子ども達の希望に沿って音痴な僕が「歌」を教え、2日目、3日目は後日、ご紹介しようと考えている日本のドキュメンタリー作品を鑑賞、4日目は訪米した時に入手したレッド・スケルトンの作品を鑑賞。5日目はネパール語で落語の「豆や」と「花見酒」を話したら、子ども達が大うけしたので、ついでに小話を2つ。これも予想以上にうけた。授業の終わりには「明日も話をしてほしい」と子ども達から要求まで受け、かなり気分を良くしているのだが、まずはネタが尽きない内にマンガル校長にタッチして、来たるべく再登場に備えたいと思う。短い時間だったが子ども達の暇つぶし程度にはなったのではないだろうか。

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この写真は隣のクラス。僕が受け持ったクラスの児童ではありません。いや本当に



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2012年04月27日

シーマの思い

4月27日

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やさしい眼差しで椿の花を見つめているのは、今月ヒマラヤ小学校を卒業したシーマ(14)。入学した頃のお転婆ぶりが嘘のように、やさしく清らかな女性へと成長した、僕たち自慢の卒業生だ。

卒業後のシーマと妹のビマラ(ピーマと同じく今月、卒業)の進路について父親は当初、「進学させることは出来ないので娘達がヒマラヤ小学校を卒業したら故郷の村に帰る」と言っていたのだが、ヤッギャ校長が根気強く説得したところ、なんとか理解を示し「2人の内、一人なら何とか進学させる事ができる」と言ってきた。それを聞いたシーマは飛び跳ねて喜び、すかさず「ビマラ、良かったね」と、妹のビマラにあっさり進学の席を譲ったのだ。本当は自分だって勉強を続けたかったはずなのに・・・・・シーマの健気さに胸を締め付けられる思いがした。ちなみにシーマに比べて暢気な性格のビマラは、進学できることを喜ぶばかりだった。

思えば、入学以来ずっとクラスで1番の成績だったシーマと、同じくずっと2番だった妹のビマラの順位が入れ替わるという珍事が起こった時、「ビマラが一番になったよ!」と、満面の笑みを浮かべながらシーマが友人や先生達に自慢して歩いて周った事があった。シーマの心の中にはいつもビマラへの温かい愛情があるのだろう。

その後、シーマは在学中から学んでいたトルコ石を使った装飾品作りの仕事に取り組みながら将来の進学を目指す事になったのだが、先週のある日、突然、シーマが「勉強したいので何とか応援してほしい」と言い出した。とはいっても公立中学校の入学試験は翌日が最終日。「間に合うの?」との問いに、「やってみる」と答え、ヤッギャ先生と相談した結果、試験を受けさせる事になった。

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結果は・・・・・・・・・なんと成績優秀につき7年生へ飛び級との事。シーマに驚かされっぱなし2日間だったが、勉強を続けたい、という思いを諦め切れなかったシーマの気持ちがひしひしと伝わってきた。シーマの進学については現在、支援者や関係者と話し合いを続けている。シーマが安心して勉強を続けられるよう会としても個人としてもできる限り応援できればと思う。シーマは進学後も学校が始まる前の早朝と放課後、トルコ石を使った装飾品つくりを行うそうだ。その理由は、家計を助ける事の他にもうひとつ、「ビマラに参考書を買ってあげたい」との事だった。シーマはやはり僕達自慢の卒業生だ。







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2012年04月26日

まかせて安心!

4月26日

毎年、新年度が始まると、気になるのは最上級クラスとなる新5年生の事だ。全校児童を引っ張る立場になるので、それなりに5年生としての自覚や意識を持って貰う必要がある。今年、5年生になった子ども達は、元気が良く結束の強い女子とヤンチャな男子の間でささいな揉め事が頻繁に起こり、これまで纏まりに欠ける事が多かったので少し心配していたのだが・・・・・・・

蓋を開けてみると、なんと、新5年生達、誰に言われるでもなく率先して下級生のお世話をしているのだ。新学期の作業で忙しい先生たちに代わり、教室を飛び出した下級生を注意したり、勉強を教えてあげたりと、こちらが驚くほどの変貌ぶり。やはり子ども達なりに自然と最上級生としての意識が芽生えるのだろう。心配無用、任せて安心の新5年生。これでヒマラヤ小学校2012年度は安泰だ。あとは僕たちがしっかりやれねば・・・・・5年生を見習って頑張りたい。押忍!

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手洗いを勉強した園児の手を拭く5年生。すばらしい!これで手はピカピカだ

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新学期の準備で忙しい先生に代わり、新入生を指導する5年生。すばらしい!すでに先生になってもおかしくない貫禄がある

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幼稚園クラスの子ども達と遊ぶ5年生。すばらしい!5年生のお兄さんの大きな背中なら、何人のっても大丈夫

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2012年04月25日

慌しさつづく

4月25日

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校内は引き続き、古い教科書の回収など――新学期に向けた作業?――で気ぜわしい毎日が続いている。1年間使った教科書は子ども達から回収した後、すべて古紙回収業者に引き取って貰い、僅かではあるが代金を受け取っている。時々、教科書を再利用すべきでは?、との切言をいただく事もあるが、――もちろんそれが実現出来るに越したことはないが――鉛筆1本でも親を巻き込んだ争いが起こる貧困の現状を考えて頂ければ、それがいかに困難であるか分かって頂けると思う。クラスに一人でも新品を貰えた子がいるのに、自分の子どもが使い古しの教科書を貰ったら・・・・・・支援活動にかかわる以上、貧困を抱える人々の心がとてもセンシティブである事を理解する必要があるように思う。もちろん子ども達が1年間、一生懸命勉強した教科書を実際に見れば、回収に出した方が良いと納得して頂けるはずだ。このあたりは現場にいなければ分からない事なのかもしれない。

新学期に向けた準備作業と並行して、プレ入学を経験せずに入学した子ども達への保健・衛生教育も活発に行われている。手洗いなどの保健・衛生行動を習慣づけるには、とにかく出だしが重要で、やって見せ、やらせて見せを繰り返し、繰り返し行う必要がある。

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そんな訳でなかなか落ち着かない新学期だが、なんとか一歩ずつでも前進はしているようだ。来週は少し落ち着くだろう、と思いたい。





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2012年04月24日

新学期が始まってから

4月24日

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新学期が始まってから教室の掲示物の撤去や古い教科書の回収などで校内は大忙し。日本ならきっと新学期が始まる前にやるのだろうが。。。。。。。。そこは国民性の違い。何事も慌てない事が長所になる時だってあると思う。それに在校生用の教科書も未だ届いていない分けだから・・・・・・これくらいのペースの方が良いのかもしれないし、子ども達がこうして作業を手伝う事にも意義があると思う。

昨年度は外国人ボランティアの協力で教室の掲示がかなり良くなったので、せっかくの飾りを撤去するのは勿体無い気もするが、子ども達が製作したものは各自、家庭に持って帰ることになったので、保護者に見てもらえれば子ども達の成長を実感して貰える筈だ。それに今年度はマンガル校長の方針で担任の役割と責任を明確にする事になったので、各クラスの担任の先生がどのように教室を飾りつけるのか、という楽しみもある。

そういえば、これまで職員室の中にあった校長の机が3階に移り、職員室にはカーペットが敷かれた。先月から始まった運動場の整備(平らにする作業)といい、こうした目に見える変化は新体制への移行を内外に示す上で大事な事だと思う。マンガル校長、なかなか動きが早い。

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2012年04月23日

新体制スタート

4月23日

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昨日から2012年度(ビクラム暦2069年)第一学期が始まった。先にお伝えしたとおり、新学期から学校長が変わり、マンガル・クリシュナ・マハルジャン校長の下、新しい体制での学校づくりが始まった。マンガル校長はヒマラヤ小学校の開校当初から教鞭を取り学校運営にも関わって来た事や、引き続きヤッギャ先生(元校長)が学校運営に関わってくれる事もあり、僕自身、不安や心配は一切なく、むしろ期待の方が高いくらいなのだが、保護者や村の人達の中にはヤッギャ校長が退任したことに不安を持っている人が少なくない。それだけヤッギャ先生への信頼が大きいという事だろう。まずはそうした人達の不安を払拭するためにも、目に見える良い変化を示す必要があると思う。不安が期待に変われば必ず車輪は回り始めるはずだ。ここはマンガル校長の手腕に期待すると共に、僕たちも可能な限りサポートしたいと思う。

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昨日は就任式と退任式が同時に行われ、それぞれ前校長と新校長から子ども達に熱いメッセージが伝えられた。残念ながらお祭りのため、山の上の村の子ども達(30人あまり)は登校しなかったが、2人の言葉は子ども達の心に響いたはずだ。

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山の上の子ども達が不在だったが、集合写真をカシャ!

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2012年04月22日

2012年度、新学期はじまる

4月22日

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今日から2012年度、新学期が始まる。新体制で迎える事への期待と不安が錯綜する中での新学期だが、決して目標を見失うことなく全員一丸となって頑張りたい!


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2012年04月21日

第3回修学旅行

4月21日

先週、2010年度(第3期)と2011年度(第4期)の卒業生を連れ、カトマンズ盆地南東にあるダルチョーキーへ修学旅行に出かけた。

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2008年度の第一期卒業生の時以来、めぐりの会の支援を受けて行われている修学旅行。残念ながら第三期生の時は、ちょうど農繁期という事もあってか外泊に対する保護の理解が十分得られず、中止することになってしまった。なんとか今年は第三期卒業生も連れて、第四期卒業生と合同で修学旅行を実施したいうと考え、時間をかけて保護者を説得する事にした。昨年、3度行ったハイキングもそのひとつだ。

その甲斐もあって、今回の修学旅行には第四期卒業生とともに第三期卒業生5人が参加、場所もこれまでの街から山に変えた事で、更に充実した修学旅行になったように思う。修学旅行の意義や目的はいろいろあると思うが、何よりも皆で一生共有できる思い出の絆を作る事に尽きるのではないだろうか。将来、子ども達が社会に出て壁にぶつかった時、壁を乗り越えるためには精神的な強さを身につける事と共に、それを支える仲間の存在が不可欠だと思う。だからこそ、こうした一見無駄とも思われる活動を応援してくれるめぐりの会の皆さんの協力には本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

修学旅行の様子を写真と共に追ってみたい。

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午前6時に学校へ集合。みんなで昼ごはんを作り、その後、朝食を食べる

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学校からバスで1時間あまりのティカバイラヴを起点に歩き始める

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歩き始めて1時間、早くも空腹を訴え、学校で作ってきた昼ごはんを食べる

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昼食後、水溜りで泳ぎ始めた

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ついでに体を洗う合理的な考えは教育の成果か

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照りつける夏の日差しが女性教員を苦しめる。先は長い

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お決まりの木登り

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あちこちでネパールの国花、石楠花が咲いていた。木登りの成果物

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「もうすぐ、もうすぐ」といわれ続けた”近くて遠い田舎道”を歩くこと4時間。宿泊先のゲストハウスに到着

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到着後、すぐに村を散策。村のマナカマナ寺院では祭りがしめやかに、もとい賑やかに執り行われていた

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夕食(空腹のため写真を撮るのをわすれました)をたらふく食べた後は、踊り三昧

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久しぶりにヤッギャダンスも炸裂

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踊りの後はバーベキューで2度目の晩御飯。子ども達の食欲に驚きつつ、その後は焚き火を囲んで学校生活の思い出を語り合った。静かな良い時間だった

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お決まりの女子部屋訪問 消灯時間の午後10時半に停電が明け、息を吹き返した子ども達。その後は踊って、歌って、喋って、が午前2時までつづいた。

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化粧をして遊ぶ子ども達 あ、先生もいた 1:00AM


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早朝、誰かが「朝日を見に行こう」と言い出し、起きられたメンバーだけ午前5時に宿を出発。歩いて30分ほどの丘から朝日を拝む

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午前5時前に起きた立派なメンバー

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宿に帰り昼食を兼ねた朝食

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行きとは別の道を選んで下山・・・・・


と、こんな感じで1泊2日の修学旅行が無事終わった。険しい山道を仲間と共に登り、辿り着いたダルチョーキー。そこから俯瞰したカトマンズ盆地と南ネパールのタライ平原、、、、、祖国ネパールは、子ども達の目にどのように映ったのだろうか。これから、それぞれの新しい道へ巣立っていく卒業生たちには常に祖国と仲間、自分自身に誇りを持って逞しく生きてほしいと思う。修学旅行で過ごした時間が大切な思い出の絆として、子ども達を永遠に繋いでくれることを願っている。




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2012年04月20日

至福の表情

4月20日

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「最高にうまかったぜ。ふぅ〜」
そんな声が聞こえてきそうなリアルな表情を浮かべているのは幼稚園クラスの二ジャン。先月開催した栄養改善プログラムの後、あまりの満腹感に至福の唸り声を上げていた二ジャンをフォーカスした。

この日は2011年度最後の栄養改善プログラムということで、焼飯や鳥の唐揚げなど子ども達が大喜びする献立にしたところ予想通りの爆発的人気で、かなり多めに準備したにも係わらず料理は瞬く間に空っぽになってしまった。これだけ喜んで貰えたら、朝から先生たちと手分けして料理を作った甲斐があったというものだ。作った側としては何ともうれしい結果となった。

今年に入ってから、子ども達が食後に見せる何ともいえない至福の表情を写真に収めているが、その都度、お腹を満たす事の大きな意義を実感する。お腹を満たしてはじめて心が満たされ、明日を考え、行動を起こす力を得るのではないだろうか。

さて二ジャンだが、同級生の女子が教室に入ってくると一睡の夢が覚めたように、急に唸るのをやめた。この1年で女子を意識するまでに成長した二ジャン。新学期からは年中クラスへ進級する事になっているが、今後の更なる成長が本当に楽しみだ。

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2012年04月19日

それぞれの道

4月19日

ヒマラヤ小学校を今月卒業した第4期卒業生達が、それぞれの道へと歩き始めた。

在校時から木工細工の職業訓練を受け、既に職人として彫刻の仕事をしているビシュヌは、これまでコツコツ貯めたお金で地元の公立中学校へ進学。今後も仕事をしながら勉強を続けるそうだ。お転婆娘のサムジャナとビマラもやはり地元の公立中学校へ進学。ニキタはUPSBEN加盟の私立中学校を諦め、隣村の公立学校へ進学した。ミンバードル(ラジュ)は進学への思いを諦めきれず、2週間、建設現場で働いて自力で入学資金を準備し、無事、公立中学校へ進学することになった。入学試験では2番になったそうだ。今後は朝夕、ヤッギャ先生の家で行われているトルコ石を使った装飾品つくりを行い、働きながら勉強を続けることになった。以上が現時点で進学が決まった卒業生達の状況。数名、進学か職業訓練かで悩んでいる卒業生がいるが、来週には卒業生の進路がすべて判明すると思う。それぞれの新しい道へと歩き始めた卒業生達に心からの弥栄を贈りたい。

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ただ一人、進学を希望せず働くことになったのはロジナ(14)。ロジナはヒマラヤ小学校開校と同時に入学した児童で、目を覆いたくなるような貧困の中で生活をしてきた子だ。蒸発した母親の代わりに病気の父親と幼い妹の世話をしながらの勉強と仕事の両立は想像以上に大変だったと思う。途中、仕事のため長期間、学校へ来られなくなった時期もあったが、なんとかロジナを卒業させたいという思いで籍を抹消せず、来られる時だけ学校へ来ればいいという特別措置を採ったことで、何とか卒業することが出来た。

ロジナは現在、幹線道路沿いにある食堂で働いている。いわゆる下女のような仕事だが、店のオーナーと話をしたところ、今後の努力次第では料理人として雇うことも考えているとの事だった。ただ酒が出る店なので多少の不安は残る。今後、ロジナが下手な問題に巻き込まれないよう、時々、先生達と店を訪ねロジナの様子を見に行く予定だ。ロジナに明るい未来が訪れ、ささやかでも幸せで恙無い人生を送ってほしい。それだけが僕らの願いだ。

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ロジナに入れて貰ったコーヒーは、薄かったが美味しかった

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2012年04月18日

唯一の励まし

4月18日

昨日の続きになるが、修学旅行から帰った翌日、ヤッギャ校長と一緒に煉瓦工場で暮らす児童の家を訪ねた。現在、煉瓦工場にはヒマラヤ小学校の児童5人(3家族)が、日干し煉瓦を積み上げただけの粗末な小屋で肩を寄せ合いながら暮らしている。朝早くから家族総出で働き、ようやく手にすることが出来る僅かな現金も、今の物価高では一溜まりもなく消えていってしまうのが現実だろう。それぞれの母親からは大きなため息と共に窮状を嘆く声が漏れた。働けど、働けど一向に改善しない生活。貧困という蟻地獄から這い上がることが本当に難しいことを思い知らされる毎日だ。

こうして家庭訪問をしていると、当たり前の事だが厳しい窮状を見聞きする事が殆どで、時には母親の目から涙が零れ落ちる事もある。どうしてもその場の雰囲気は暗くなりがちだ。窮状を訴える保護者の話をしっかり聞く事はもっとも大事な事だが、一通り話を聞き終わった後は、出来るだけ明るい話題に触れることにしている。特に学校での児童の様子や僕たちが気づいた児童の成長について話すと、一瞬、母親たちの顔から笑顔が毀れる事がある。どれだけ心が晴れるか分からないが、自分に出来る唯一の励ましは、児童の成長を母親に伝えることではないかと考えている。俯きがちな生活の中ではなかなか気づかない子どもの成長を知れば、少しは明日を信じることが出来るかもしれない。そう信じたい。

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子ども達の話をした時、母親たちから笑顔がこぼれた

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2012年04月17日

挫けてはいけない

4月17日

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ヒマラヤ小学校は短い春休みに入った。春休み中、先日おこなわれた成績発表の日の懇談で、窮状を訴えた家庭を中心に先生達と家庭訪問を続けている。ネパールはインフレによる物価高騰が止まらず、生活苦から故郷の村へ引き上げる人が増えている。ヒマラヤ小学校でも昨年度は、蒸発転居に次いで帰郷を理由に学校を退学する子が多かった。元をたどればすべて貧困が原因だ。

学校が各家庭の窮状を救うことは直接的には不可能だが、まず窮状を訴える保護者の声に耳を傾け、出来るだけ寄り添うことが大事だと考えている。マザーテレサの言葉に「愛情の反対は憎しみではなく、無関心」といものがあるが、無関心のまま放っておくと、保護者は孤立し、明日を信じて生きる事が出来なくなってしまう。その結果がきっと蒸発転居や帰郷という結果につながっているのではないだろうか。

蒸発転居も帰郷もきっと現実逃避にしかならず、結局、何処へ行っても同じような窮状に直面する事は目に見えている。どんなに苦しくても、ここは何とか踏ん張り、生きる道を一緒に探せたらと思う。絶対、挫けてはいけない。


お知らせ

江戸時代の精進料理を味わう会」@中野長者の寺「成願寺

成願寺は700年前創建の古刹、九州蓮池鍋島藩の墓所があります。およそ170年前の弘化二年(1845年、江戸時代)、鍋島藩先代夫人の法事が営まれ、その時の供養膳の献立が伝わっています。今回、その供養膳を「めぐり」が再現します。

日時 4月18日(水)16:30集合
会費 5000円
場所 成願寺 東京都中野区本町2 - 26 - 6 中野坂上下車渋谷方面へ250m。
お申し込みはメールmegurisan@gray.plala.or.jpにお願いいたします。
定員になりしだい〆切り。

次第 本尊釈迦如来参拝―鍋島藩墓所参詣―会席(料理説明)17時より
主催 成願寺 小林貢人
企画 シュアティ 萩野昭子 
調理監修 めぐり おかど めぐみこ 
料理 キッチンユニット・めぐりーず



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2012年04月16日

変化のとき

4月16日

修学旅行(4月12日〜13日)から全員、無事に戻りました。全員がダルチョーキー登頂を果たし、たいへん思い出深い時間を過ごす事が出来ました。写真の準備が出来ましたら改めてご報告いたします。

ヒマラヤ小学校の2011年度の活動が、11日の成績発表をもって全て終了した。今回は本人の希望で留年となった児童(一人)を除き、全員進級することが出来た。実際のところ例年通りの評価基準なら留年となる児童も何人かいたのだが、先生たちと何度も話し合った結果、進級を認めることになった。何はともあれ、全員進級できて本当によかった。

僕自身は進級のための試験は全て廃止にすべきだと考えている。ネパール国内でも初等教育(5年生)での進級試験を廃止する動きがあり、既にいくつかの私立学校では試験を廃止にしているところもある。ただ今回の全員進級にあたっては、先生たちの意見が完全に一致したわけではなく、少なからず反対意見も出た。これまで試験を受けて進級することが常識で、先生たちもそうした社会の常識の中で育って来たのだから困惑するのも当然だと思う。今回は一度、様子を見る、ということで全員を進級させる事になった。この件に関しては、日を改めて纏めてみようと思う。

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変化といえば、ヤッギャ校長が職業訓練に注力するため学校長を退任する事になり、新学期からモンゴル先生が学校長を務めることになった。運営委員会の正式な了承を受けるのは来週になると思うが、スムーズな引継ぎが出来るよう今年に入ってから複数の職務をモンゴル先生に委任してきたので、特に大きな問題はないと考えている。ヤッギャ校長には引き続き学校運営委員会の理事として学校運営に関わって貰う他、将来的には事務局長などの適当な役職に就いて学校をサポートしてもらう予定だ。(ヤッギャ校長の退任については運営委員会の正式な承諾を受けた後、HPで報告いたします。)

実はヤッギャ校長から退任の相談を受けたのは1年ほど前のこと。ヒマラヤ小学校を卒業した子ども達の中に目的を失い何もしていない者がいる事や、貧困により学校を辞めていく児童が一向に減らない状況が憂慮に絶えないと、卒業生や保護者がきちんと生活できる環境を作ることに全力を挙げたいとの事だった。特に2009年の日本訪問時に支援者の皆さんと約束した、「子ども達の自立と学校の自立」が必ずしも実現の方向に進んでいない事に、学校長としてやり切れなさを感じているようだった。

ヤッギャ校長の律儀な性格を考えれば、止むを得ない決断だと思う。僕としてはヤッギャ校長の決断を尊重し、とにかくヤッギャ校長が動きやすい環境を作り、今後も一緒に学校づくりに取り組んでいきたいと考えている。変化に不安はつき物だが、まずは新体制で迎える新学期をしっかり軌道に乗せたい。


お知らせ

江戸時代の精進料理を味わう会」@中野長者の寺「成願寺

成願寺は700年前創建の古刹、九州蓮池鍋島藩の墓所があります。およそ170年前の弘化二年(1845年、江戸時代)、鍋島藩先代夫人の法事が営まれ、その時の供養膳の献立が伝わっています。今回、その供養膳を「めぐり」が再現します。

日時 4月18日(水)16:30集合
会費 5000円
場所 成願寺 東京都中野区本町2 - 26 - 6 中野坂上下車渋谷方面へ250m。
お申し込みはメールmegurisan@gray.plala.or.jpにお願いいたします。
定員になりしだい〆切り。

次第 本尊釈迦如来参拝―鍋島藩墓所参詣―会席(料理説明)17時より
主催 成願寺 小林貢人
企画 シュアティ 萩野昭子 
調理監修 めぐり おかど めぐみこ 
料理 キッチンユニット・めぐりーず











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2012年04月15日

定着するか

4月15日

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現在、山の上の村の子ども達、39人が新入生として登録されている。実際に入学する児童数は登録されている数よりも少し減ると思うが、仮に30人が入学したとして、果たしで1年後、どれだけの子どもが学校に残っているだろうか。プレ入学した子ども達の様子を見ていると何とかなりそうな気もするが、バス問題が未解決のまま新学期がスタートする事や、これから雨季になると雨を理由に学校へ送らない、という親も出てくるかもしれない。それに何よりも心配なのは6月、7月の農繁期だ。あれこれ考えてみると、個人的には定着率は3割くらいではないかと思う。もちろん1年後、全員の定着を目指す気持ちに変わりはないが、とにかく初めてのことなので何事も慎重に事を進めて行く必要があると思う。

先日、山の上の村の人々とバス問題について話し合った。バスの手配については学校で引き続き全力を挙げることを伝えた上で、バス代をどれくらい負担できるのかについて話し合ったのだが、村人からは児童一人当たり月200ルピーまでなら何とか負担したい、との非常に前向きな回答があり、正直驚いた。それだけ学校への期待が高まっている現われだろう。身の引き締まる思いだ。村人の気持ちにしっかり添うためにも、まずはバス問題を解決させ、子ども達がきちんと登下校できるようにしたいと思う。バス問題が解決せず、結局、山の上の村の子ども達が全員学校を辞めてしまったなんて事にならないよう、一歩ずつ着実に解決の道を探りたい。

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乗車拒否をして学校の前を通り過ぎていったバスをヤッギャ校長とモンゴル先生がバスを止め、運転手と話し合っていることろ


お知らせ

江戸時代の精進料理を味わう会」@中野長者の寺「成願寺

成願寺は700年前創建の古刹、九州蓮池鍋島藩の墓所があります。およそ170年前の弘化二年(1845年、江戸時代)、鍋島藩先代夫人の法事が営まれ、その時の供養膳の献立が伝わっています。今回、その供養膳を「めぐり」が再現します。

日時 4月18日(水)16:30集合
会費 5000円
場所 成願寺 東京都中野区本町2 - 26 - 6 中野坂上下車渋谷方面へ250m。
お申し込みはメールmegurisan@gray.plala.or.jpにお願いいたします。
定員になりしだい〆切り。

次第 本尊釈迦如来参拝―鍋島藩墓所参詣―会席(料理説明)17時より
主催 成願寺 小林貢人
企画 シュアティ 萩野昭子 
調理監修 めぐり おかど めぐみこ 
料理 キッチンユニット・めぐりーず




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2012年04月14日

壊れた靴

4月14日

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1週間ほど学校を休んでいた幼稚園年長クラスの園児(11歳、女子)が、ようやく登校してきた。先日、ヤッギャ校長と園児の家を訪ねた時は、特に病気をした訳でも、家庭に大きな問題が発生した様子もなかったので少し安心したのだが、その後も、なかなか学校へ来なかったので、もう一度、園児を訪ねようと思っていた時だった。

学校へは来たものの、園児の表情はいつもと違って暗い。何かあったのかと心配になり、放課後、園児を呼んで話を聴いてみると、自分の履いている靴が壊れている事をある先生から――同級生の前で――厳しく注意されたそうで、何とか新しい靴を買って貰おうと思ったのだが、親に言出だせないまま一人で悩んでいたようだ。

先生も決して悪気があって靴のことを注意をした訳ではないだろうが、園児の話を聞く限り、かなり配慮に欠けた対応だといわざるを得ない。新しい靴を履いて来なさい、と言って、すぐに新しい靴を買ってもらえるような家庭環境の子がヒマラヤ小学校の中に一人でもいるだろうか。親に靴を買って欲しいと言ったら、恐らくこの園児の家庭環境なら「お前に払うお金はない」と言われ、更に「親に物をねだるのか?」と叱られ、下手をすると叩かれるなんて事も十分考えられる。だから園児は言い出せなかったのだろう。でも壊れた靴のまま行くと先生に叱られる・・・・・どうして良いのか分からず、園児は板ばさみのような状態になっていたのだと思う。

ヤッギャ校長が俯く園児に「大丈夫。先生がお父さんと話をするから、明日、学校へ来るように伝えなさい。靴はお父さんと学校が協力して修理しよう」と伝えると、園児は急に目の前が開けたような明るい表情に戻り、大きく首を右に傾けた。(首を傾けるのはYesの意味)

家庭で叱られ、学校でも叱られたら子どもは行き場を失ってしまう。特にこうした子どもだけではどうにもならない問題については、学校が積極的に保護者と話し合い、解決の道を探るべきだろう。新学期からは学校としての方針を先生たちにしっかり伝え、徹底させたいと思う。




お知らせ

江戸時代の精進料理を味わう会」@中野長者の寺「成願寺

成願寺は700年前創建の古刹、九州蓮池鍋島藩の墓所があります。およそ170年前の弘化二年(1845年、江戸時代)、鍋島藩先代夫人の法事が営まれ、その時の供養膳の献立が伝わっています。今回、その供養膳を「めぐり」が再現します。

日時 4月18日(水)16:30集合
会費 5000円
場所 成願寺 東京都中野区本町2 - 26 - 6 中野坂上下車渋谷方面へ250m。
お申し込みはメールmegurisan@gray.plala.or.jpにお願いいたします。
定員になりしだい〆切り。

次第 本尊釈迦如来参拝―鍋島藩墓所参詣―会席(料理説明)17時より
主催 成願寺 小林貢人
企画 シュアティ 萩野昭子 
調理監修 めぐり おかど めぐみこ 
料理 キッチンユニット・めぐりーず




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2012年04月13日

ジャガジャガ卒業生

4月13日

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今日はネパールの公式の暦であるビクラム暦(太陽暦)2069年の元旦。
今日からめぐりの会のご支援の元、1泊2日の日程で2011年度卒業生を連れて修学旅行に出かける。去年は諸事情で修学旅行を実施出来なかったため、2010年度の卒業生も一部参加する予定だ。

目的地はダルチョーキーという山の上。ブンガマティから1時間ほどバスで走り、そこから3時間ほどの道のりだ。ダルチョーキーからはカトマンズ盆地はもちろん、南ネパールのタライ平野を広く見渡すことが出来るそうだ。険しい山道になると思うが、卒業生たちには一歩ずつしっかり歩き、たどり着いた頂上から祖国ネパールを俯瞰することで、大きな志を抱くきっかけにして欲しい。ジャガジャガ卒業生!!


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江戸時代の精進料理を味わう会」@中野長者の寺「成願寺

成願寺は700年前創建の古刹、九州蓮池鍋島藩の墓所があります。およそ170年前の弘化二年(1845年、江戸時代)、鍋島藩先代夫人の法事が営まれ、その時の供養膳の献立が伝わっています。今回、その供養膳を「めぐり」が再現します。

日時 4月18日(水)16:30集合
会費 5000円
場所 成願寺 東京都中野区本町2 - 26 - 6 中野坂上下車渋谷方面へ250m。
お申し込みはメールmegurisan@gray.plala.or.jpにお願いいたします。
定員になりしだい〆切り。

次第 本尊釈迦如来参拝―鍋島藩墓所参詣―会席(料理説明)17時より
主催 成願寺 小林貢人
企画 シュアティ 萩野昭子 
調理監修 めぐり おかど めぐみこ 
料理 キッチンユニット・めぐりーず



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2012年04月12日

依然として

4月12日

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1ヶ月ほど前から放課後になると子ども達が数人――多い時で5人――やって来て、ブランコや滑り台で遊ぶ姿を見かけるようになった。あまりに楽しそうに遊んでいるので嬉しくなって声を掛けてみると、5人は兄妹らしく、数ヶ月前にカトマンズ盆地の外の村から移住して来たのだという。もちろん5人とも学校には通っていないそうだ。

兄妹が学校へやってくる度に「新学期からヒマラヤ小学校においで」と、声を掛けて見たところ、先日、女の子(次女)がブランコに揺られながら「お父さんがね、学校に行ってもいいって言ったよ」と言って、はにかみの表情を見せた。こちらも嬉しくなって、学校が始まったらあれをしよう、これをしようと、盛り上がった。

暫く経ったある日、兄妹の父親が入学手続きにやって来たのだが、入学を申し込んだのは男の子だけ。長女と次女については「少し考えさせてほしい」と、あやふやな返事だった。

やはり現実はそう甘くないようだ。10年前に比べ、社会の価値観が大きく変わったように思う今でも、女子を学校へ行かせる優先順位は依然として低いままなのだ。そこを変えるには、まだまだ長い時間と努力が必要だろう。



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江戸時代の精進料理を味わう会」@中野長者の寺「成願寺

成願寺は700年前創建の古刹、九州蓮池鍋島藩の墓所があります。およそ170年前の弘化二年(1845年、江戸時代)、鍋島藩先代夫人の法事が営まれ、その時の供養膳の献立が伝わっています。今回、その供養膳を「めぐり」が再現します。

日時 4月18日(水)16:30集合
会費 5000円
場所 成願寺 東京都中野区本町2 - 26 - 6 中野坂上下車渋谷方面へ250m。
お申し込みはメールmegurisan@gray.plala.or.jpにお願いいたします。
定員になりしだい〆切り。

次第 本尊釈迦如来参拝―鍋島藩墓所参詣―会席(料理説明)17時より
主催 成願寺 小林貢人
企画 シュアティ 萩野昭子 
調理監修 めぐり おかど めぐみこ 
料理 キッチンユニット・めぐりーず






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2012年04月11日

アリソン先生さようなら 

4月11日

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3月10日から来校中だったボランティア教員のアリソンさん(カナダ)が全日程を終え、帰国の途についた。アリソンさんは約1ヶ月に渡り、主に子ども達に美術を指導してくれた他、学校の掲示物の改善にも尽力してくれた。とても穏やかな性格で子ども達からも人気が高かった。アリソンさんと過ごした1ヶ月は、きっと子ども達にとって忘れられない貴重な学びの時間になったはずだ。

この日はささやかなお別れ会を開催し、みんなでアリソンさんとの別れを惜しんだのだが、別れを受け入れられない子ども達がアリソンさんをなかなか離そうとしない。

女子児童「Miss(先生)、絶対、戻ってきてね。私達のこと忘れないでね。」

アリソン「もちろんよ。忘れたりなんかしないわ。それに必ず戻ってくるわよ ベイビー」

女子児童「絶対、戻ってきてね。忘れたら口利かないないから 」 

アリソン「大丈夫よ」

女子児童「私たちの踊り、好き?」

アリソン「最高よ」

女子児童「本当?じゃ先生、もう一回だけ見て」

アリソン「・・・・・・・・・・」

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こうしてアリソンさんはもう一度、3階のフォーレストルームへ行き(連れて行かれ)、子ども達のダンスをたっぷり2度見てから、ようやく学校を後にすることが出来たのだが、子ども達の気持ちを全てを受け入れてくれるところにアリソンさんの性格の良さが現れているように思う。アリソンさんの1ヶ月間に渡る素晴らしい活動に感謝したい。”Good Bye, Ms.Allison”

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江戸時代の精進料理を味わう会」@中野長者の寺「成願寺

成願寺は700年前創建の古刹、九州蓮池鍋島藩の墓所があります。およそ170年前の弘化二年(1845年、江戸時代)、鍋島藩先代夫人の法事が営まれ、その時の供養膳の献立が伝わっています。今回、その供養膳を「めぐり」が再現します。

日時 4月18日(水)16:30集合
会費 5000円
場所 成願寺 東京都中野区本町2 - 26 - 6 中野坂上下車渋谷方面へ250m。
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次第 本尊釈迦如来参拝―鍋島藩墓所参詣―会席(料理説明)17時より
主催 成願寺 小林貢人
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調理監修 めぐり おかど めぐみこ 
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