2012年03月

2012年03月31日

反省

3月31日

悪気があった訳じゃないんだ・・・・
ちょっと冷やかそうと思っただけなのさ・・・・
悪いとは思っているよ・・・・・泣かしちゃったんだから・・・・・

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同級生の女子を泣かせて先生に叱られた幼稚園年少クラスのサミール。昼休みの間、ずっと教室の入り口に立ち、俯いたり、泣かせた女子を見つめたりして、反省しきりの様子。上記のような事を考えていたかどうかは分らないが、サミールなりに反省している気持ちが伝わってきた。サミールよ、君は優しい男の子だ。きっと仲直りできるよ。

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明日、謝ってみるか・・・・・

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2012年03月30日

さいたさいた

3月30日

「はやく、はやく」

昼休みの学校に着くと、4年生の女の子たちが駆け寄ってきて、そのまま3階まで引っ張られた。何でも3階廊下の植木鉢に植えたチューリップが花を咲かせたのだという。自ら植えて世話をしてきた花が咲いたのだから、子ども達が興奮するのも良く分る。

3階に着くと赤と白、2つのチューリップが可愛らしい花を咲かせていた。よく見ると周りのチューリップも花を咲かせようとしている。最近、気温が一気に上昇したからだろうか。チューリップを囲み、何度も「かわいい」と嬉しそうにいう子ども達の姿から、チューリップ栽培が子ども達の情操を涵養したことを実感した。

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余談になるがネパールの歌には幾つか特徴があり、必ずサビが歌の出だしに来ることや、その出だしの部分が勝手に曲名となる事などが挙げられる。子ども達は言うまでもなく歌が大好きで、日本の歌も何曲か歌うことが出来るが、例えば「富士の山」なら「頭を雲の」という曲名になり、「チューリップの歌」なら「さいたさいた」となる。

チューリップを指差して、「これが『さいたさいた』の花だよ」と説明したが、いまいちよく分かっていなかったようだ。そういえば球根を植えた時も同じような説明をしたのだが、その時は初めて見る球根に驚き、僕の説明など右から左へ抜けていった感じだった。

現在、部分的に整備を進めている運動場に花壇を設け、そこにもチューリップの球根を植える予定だ。次は「ならんだ」チューリップを指差し、改めて説明してみようと思う。「チューリップの歌」とチューリップ栽培、どこかで繋がれば、子ども達の情操をもっと養うことが出来ると思う。そんな事をあれこれ考えている僕が、実は一番チューリップの開花に興奮しているのかもしれない。

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2012年03月29日

保護者との信頼関係

3月29日

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最近、学校へ着くと真っ先にプレ入学中の子ども達の様子を見るのが日課となった。学校へ来たばかりの頃に比べるとすっかり緊張感が解れたようで、どの子の表情も明るい。子ども達の順応力には驚くばかりだ。

今年はインフレによる物価高騰の影響で生活苦から学校を辞めた子が非常に多かったため、新年度は例年よりも少し多い35人を新入生として迎える予定だ。新入生の殆どは山の上の村の子ども達なので、学校生活に馴染む事ができるか多少の不安もあるが、プレ入学した子ども達を見る限り大丈夫そうだうだ。ただし、たとえ子ども達が学校生活に慣れたとしても、続けられるかどうかは保護者の理解と協力にかかっている。

今週の土曜日は新入学を予定している子どもの保護者に学校へ来てもらう予定だ。保護者と信頼関係を少しでも築けるよう、先生達と一緒に頑張りたい。

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山の上の子ども達は踊りが大好き。暇さえあれば踊っている。新年度は賑やかになりそうだ・・・

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2012年03月28日

距離

3月28日

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今月17日から新たに5名の外国人ボランティア(カナダ、デンマーク、ドイツ、オーストラリア、アメリカ)が来校し、子ども達と様々な交流が行われている。来校者が5名にもなると流石に職員室に入りきる事が出来ず、結果的に会話の機会が減り、なんとなく先生達とボランティアの間に距離が出来てしまったような感じがあった。

せっかくの交流の機会なので、お互いに何とか打ち解け合って欲しいと思っていたところ、先週の金曜日に行われた職員会議で、先生達から「手伝いをしたい」との声が上がった。先生達も何とかしたい、という思いを抱いていたようだ。

そんな訳で早速、今週から先生達が外国人ボランティアのアシスタントとして各授業につく事になったのだが、なかなか連携もよく、上手く行っているようだ。お互いに一歩ずつ近づけば、それだけ学ぶ事も沢山あるはず。話せば分る、やれば出来る。ぜひこの機会に意義ある交流を実現して欲しいと思う。

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写真は英単語の連想ゲームの様子。面白くて、思わず僕もはまってしまった。

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2012年03月27日

One more cup of tea

3月27日

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5年生もあと2週間あまりで卒業となる。今年度の5年生は個性が強く、印象的な子ども達ばかりだった。下級生のお世話や学校の手伝いが良くでき、文句のつけようのない百点満点の子ども達だった。5年生とはいえ、みんな14歳を越えている事もあってか、すっかり論理的な話が出来るようになり、最近では話をしても全く飽きることがなかった。

毎年、この時期になると、もう少し彼ら(5年生)の成長を見届けたいという思いが胸の中を駆け巡る。5年生達も学校への帰属意識が強くなるのだろう、顔を合わす度に「上のクラスを作って欲しい」とか「卒業したくない」という声が聞こえてくる。諦めきれない思いもあるだろうが、兎に角、卒業までの2週間、充実した時間を過ごして、旅立ちの日を迎えて欲しいと願っている。

現在、ヒマラヤ小学校では、チャリティ販売したケナフカレンダーの収益を元に運動場を部分的に整備中だ。既に排水溝を掘る作業や土地を平らに均す作業が終わり、現在はテープを埋め込んで簡易的なバドミントンとバレーボールのコートを作る作業が行われているが、この日は5年生達が「手伝いたい」と言ってきたので、作業を手伝ってもらう事にした。こういったところからも5年生の学校への思いの強さが伝わってくる。

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額に汗を流しながら一生懸命、手伝ってくれたご褒美にジュースでもご馳走しようと思い、彼らに話すと、「お茶がいい」という驚きの返事がかえって来た。数日前に飲んだ緑茶がとても美味しくて、また飲んでみたいのだという。苦味の良さが分るところも流石、5年生だ。一仕事終えた後に飲んだ熱々の緑茶は、どんな味がしたのだろう。言葉では上手く表現できないが、こういうところが5年生の素晴らしいところだと思う。

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お気に入りの金平糖もちゃんと貰えたようで、よかった、よかった。




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2012年03月26日

けっこうなお手前で・・・・

3月26日

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「コラ!全員正座!!」 
と言われたわけではありません。

実はこの写真、茶道について学んだ子ども達がお手前?の順番を待っている時の様子を写したもの。みんな背筋をピンと伸ばし、なかなか様になっている。

この日、「子ども達に日本の文化を知ってほしい」と、クラーク記念国際高校・秋葉原ITキャンパスの皆さんから頂いた茶道や華道などについて纏めた資料が子ども達に紹介され、その後、同じく、同キャンパスの皆さんから頂いた金平糖とお茶(緑茶)が子ども達に振舞われた。近くて遠い国、日本の文化を子ども達はどう感じたのだろうか。

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クラーク記念国際高校・秋葉原ITキャンパスの皆さんから送られた資料を紹介するマンガル先生。子ども達は皆、興味津々という表情を見せた。

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マンガル先生からお茶がとても苦いものだと聞いて、飲むことを怖がっていた子ども達だが、希望者を訪ねるとご覧のとおり。3年生から5年生まで全員がティーパックで入れたお茶を試すことになった。

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「礼」

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「けっこうなお手前で」 
そんな声が聞こえてきそう。みんな背筋をしっかり伸ばし、お行儀よくお茶を頂いた。

お茶については「美味しい」という子が8割、「苦い」という子が2割くらいの割合だったが、それぞれ生まれて初めての緑茶の味を楽しんだ。当たり前かもしれないが、お茶よりも金平糖の方が子ども達には嬉しかったようだ。みんなボリボリと、おいしそうに食べていた。

これまでこうした文化交流は殆ど行われていなかったが、お互いの顔が見える支援活動を目指す上で、重要なことだと思う。たった一杯のお茶が子ども達と日本との距離を一歩縮めてくれた気がした。

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珍しくて、覗き見する児童も多数



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2012年03月25日

たかが制服、されど制服

3月25日

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入学した子ども達が最も喜ぶ瞬間は何と言っても制服を貰った時だ。きっと、学校へ入学したんだ、という実感が一気に沸いてくるのだろう。制服を着た途端に顔つきまで変わってくるから不思議だ。

時々、綺麗な制服なんていらないのでは、という声を耳にする事がある。特に何らかの形でネパールの教育支援活動に関わっている方からそういう声を耳にするのだが、きっと薄汚い服を着たままでも頑張っている子を見た事があるからだろう。確かに綺麗な制服がなくても勉強する事は出来る。でも制服には計り知れない大きな役割があり、今のネパール(ヒマラヤ小学校のある地域)には必要な物だと僕達は考えている。

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制服を着ることで子ども達は学校の一員となったという自覚を持つようになる。また片道2時間近くかけて通う子ども達がいる中、制服を着ていれば登下校の道中、村の誰かが見てくれているので、子ども達の安全を守る上でも欠かせない。(今尚、人身売買が行われているネパールで、子ども達の登下校の安全を守ることはとても重要だ。)また清潔な制服を着て身奇麗になる事で子ども達の保健衛生の意識を高め、更には身奇麗になった子ども達の姿を見せることで、保護者の教育への関心を高めることにも繋がるので(目に見える変化を見せる事がとても重要)、たかが制服、されど制服なのだ。

先日、学校に仕立て屋さんがやって来て、入学を予定している子ども達の採寸を行った。みんなドキドキ、わくわく。自分が制服を着ている姿を想像したのだろうか、本当に嬉しそうだった。寸法を測り終わった直後、みな一様に「いつ出来るの?」と訊いて来た。心配しなくても大丈夫!制服は逃げないからね。

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2012年03月24日

ヒマラヤ小学校カレーはいかがですか?

3月24日

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子ども達の将来の自立を目指して始めた職業訓練も、もう直3年を迎えようとしている。現在も卒業生や保護者がさまざまな職業技術の習得を目指して頑張っているが、これまで上手くいかなかったものを合わせると、既に20を越える職業訓練が行われた。手当たり次第、がむしゃらに挑戦してきたような感じだ。

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現在は訓練内容もある程度、淘汰され、サリの刺繍付け作業、フェルト、トルコ石を使った装飾品作りなどが主な職業訓練の内容となっているが、今年は何としても念願のカレー粉づくりに挑戦してみたいと考えている。カレー粉自体、地元でも必要とされている他、カレーは万人に愛されている食べ物なので、日本をはじめ世界中の皆さんに喜んでいただけるのではないかと思う。カレーを食べる事が支援に繋がるような、誰もが参加でき、皆で喜びを共有できる支援の形をぜひとも構築したいと思っている。またカレーはネパールの食文化のひとつという事も大事な点だと思う。職業技術を身につけ自立を果たすためには自信と誇りが絶対に必要だ。職業訓練に参加する生徒達が”カレーで学校を運営しているんだ”といった自信や誇りを持つことに繋がれば、これほど素晴らしいことはない。

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実はソロプチミスト東京・新宿クラブの皆さんのご協力の下、既に試験的なカレー粉つくりが行われていて、先日、銀座ロータアクトクラブの皆さんと一緒にピクニックに行った時、ヒマラヤ小学校の特性カレーを作り、アクトの皆さんに一足先にご試食いただいたが、評判は上々だった。

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銀座ロータアクトクラブの皆さんにお願いをして、これから銀座にあるレストランでヒマラヤ小学校のカレー粉を使ったレシピを作って貰ったり、国内でヒマラヤ小学校・カレーパーティのようなものが出来ないか検討している。みなさんに美味しいヒマラヤ小学校カレーが届けられる日が来ることを夢見ながら、ヒマラヤ小学校カレープロジェクトを軌道に乗せるべく全力で頑張りたい。皆さん、ヒマラヤ小カレーはいかがですか?

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2012年03月23日

保健・衛生行動を習慣づける

3月23日

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現在、新年度に入学を予定している子ども達が10名ほど学校へ登校している。プレ入学といったところだろうか。新年度は山の上の村からも大勢の子ども達が入学する事になっているので、例年以上に新入生を学校生活に慣れさせるのは大変そうだが、その分、大きな遣り甲斐もあるので今から本当に楽しみだ。

子ども達が入学して真っ先に行うことは、手洗いなど基本的な保健衛生を身につけさせることだ。子ども達が学校で手洗いや水を沸かして飲む等の基本的な衛生知識を身につければ、その知識は社会に少しずつ浸透し、必ず感染症を減らす力になると信じている。

現在、先生達が毎日、プレ入学している子ども達の手や顔を洗ったり、爪を切ったりして、保健衛生行動を習慣づけているが、この繰り返しが大きな力になるのだと思う。新年度が始まればシラミ退治も始まる。しばらく保健衛生の取り組みが続くが、子ども達の保健衛生に対する意識が高まるまで粘り強く頑張りたい。

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爪を切り、髪を梳いているところ。


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顔や足を洗う


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もちろん上級生もお手伝い。
思えば、上級生たちもみんなこうして大きくなったのだ。

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2012年03月22日

お姉さんとしての自覚

3月22日

一昨日からSLC(全国統一卒業認定試験)が始まった。今年は53万人がSLCを受験するそうだ。初日には2人の受験生が試験中に出産したというニュースもあったが、毎年、いろんな意味で大きな注目を浴びる試験。受験生には日ごろの成果を出し切るよう精いっぱい頑張ってほしい。

ヒマラヤ青少年育英会の里親教育基金(2006年に新規募集を終了)からも、今年は3名の奨学生がSLCを受験する。昨年は奨学生の一人が84.7%という素晴らしい成績で合格して僕たちを驚かせたが、今年の受験生も優秀な生徒ばかりなので、どんな結果が出るか楽しみだ。ちなみにヒマラヤ小学校の卒業生(進学した子ども達)がSLCを受験するのは、早くて2013年になる見込みだ。

さて、昨年4月に入学した子ども達も入学から1年余りが過ぎ、すっかり成長した姿を見ることが出来るようになった。特に最近では体験入学中の新入生たちを健気に世話する姿をよく見かける。先日は靴が履けなくなった新入生を年少クラスの園児が2人がかりで履かせる姿を目にしたが、やはり自分よりも小さな子ども達が入ってくると自然とお兄さん、お姉さんとして自覚が出てくるのだろう。本当に頼もしい限りだ。

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2012年03月21日

満場一致

3月21日

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「お代わりがいるひと〜?」

食べ盛りの子ども達。。。。。訊くに及ばず。


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2012年03月20日

共同作業

3月20日

子ども達が楽しみにしていた銀座ロータアクトクラブの皆さんとの交流が2日間に渡り行われ、予想以上に有意義な時間となった。

初日の18日は、5年生が企画したささやかな歓迎会を開催した。ロータアクトクラブのお兄さん、お姉さんが来てくれた、という喜びと、期末試験が無事終わった開放感のせいか、子ども達は何時も以上に溌溂と歌い、踊っていた。そんな訳で予定を大幅に上回る長時間の歓迎会となったが、沢山の拍手を浴び、日ごろの努力を認めてもらい、子ども達にとって最高に嬉しい時間となったようだ。ロータアクトクラブの皆さんにも、子ども達の成長を喜んでいただけて良かった。

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昨年1月に銀座ロータアクトクラブの皆さんが子ども達と一緒に汗を流して、学校果樹園に井戸を掘ってくれたのだが、その後、残念ながら井戸に設置した手動ポンプが盗難被害に遭ってしまった為、再度、子ども達とアクトの皆さんが一緒になってポンプの設置作業を行った。

ポンプの設置作業が終わった後も、皆で一緒にアボカドなどの苗を植えたり、また昨年、大勢の方のご協力をいただいたケナフカレンダーのチャリティ販売の売り上げから部分的に整備を進めている運動場や、同じく昨年、えひめ・ネパールフレンドシップの皆さんから頂いた支援金を元に整備を進めている上水道の建設作業などを、アクトの皆さんと子ども達が一緒に手伝った。

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この日は共同作業づくしの一日となったが、こうして支援者と子ども達が一緒に作業することは”お互いの顔が見える支援活動”を行う上でとても重要なことだと思う。お金や物は支援活動を行う上でとても大切だが、それだけでは支援者の気持を子ども達に伝える事も、また子ども達の心を満たす事も出来ない。自分を見てくれる、応援してくれる支援者の事を子ども達がしっかりと実感することで、善意の支援は生きてくるのだと思う。



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2012年03月19日

「負けるな」 「うそをつくな」 「弱いものをいじめるな」

1月19日

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薩摩藩の郷中教育の中に、

「負けるな」

「うそをつくな」

「弱い者をいじめるな」

という教えがある。僕はこの3つこそが人間育成の基本だと思う。
新年度を迎えるにあたり、貧しさに負けない逞しい子ども達を育てるために何をすべきなのか、もう一度、基本に立ち返って考え直してみたい。


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2012年03月18日

子ども達が生き生きしている理由は・・・

3月18日

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3学期の期末試験が無事終わり、校内は開放感で満ち溢れている。きっと精いっぱい頑張ったからだろう、子ども達の表情も何時も以上に生き生きとしているようだ。何時もながら試験というのは子ども達(特に働いている)にはしんどい事だと思うが、今の自分の力を知る上で大切なことなので何とか頑張ってほしいと思っている。今、分らなくても、繰り返し、繰り返しやっていけば、いつか必ず分かるようになるはずだ。“出来るんだ、わかるんだ、”という達成感と自信こそ、子ども達が将来、社会に出てから様々な壁にぶつかった時の最大の力になると僕は信じている。何はともあれ全員合格を祈っている。成績発表は4月初旬を予定。

子ども達の表情が生き生きしている理由は実はもう一つある。今日から銀座ロータアクトクラブの若者4名が学校を訪問し、さまざまなイベントが予定されているのだ。お兄さんとお姉さんが来てくれるだけでも嬉しい事なのに、今日行われるイベントに続き、明日はなんと数年ぶりのピクニックが予定されているのだ。子ども達は天にも昇る思いであることは言うまでもく、何時にもまして表情がいきいきしているのも頷ける。みんな本当に正直だ。

何はともあれ、ロータアクトの皆さんとの交流を通して、子ども達が憧れや目標を持ってくれたらと願っている。

お知らせ

ヒマラヤ小学校通信を更新しました。ぜひお目通しください


アトリエMijuk(ミュック)展

スウェーデンの25の地方に伝わる伝統的なシンボルやパターンを元に織や刺繍にアレンジされた作品が、アトリエ制作作品と共に展示されます。ヒマラヤ小学校を応援してくださっている方の素敵な作品も展示されますので、ぜひお運びください。

会場:ギャラリーくぼた別館 東京都中央区京橋 2-10-9 TEL 03-3563-0005
会期:2012/3/12(月)~3/18(日)11:00~19:00 最終日のみ17:00まで


共同通信社の通年企画「つながる」で活動をご紹介頂きました。

この度、共同通信社の通年企画「つながる」で、ヒマラヤ小学校ならびに医療活動をご紹介いただきました。2月11日の朝刊以降、加盟新聞社で子ども達の笑顔の写真とともに掲載される予定です。ぜひお目通しください。
*掲載日は加盟新聞各社によって異なります。


お願い

各新聞社で掲載された「つながる」をぜひ集めたいと考えています。ご協力いただける方は吉岡までご連絡いただきましたら幸いです。宜しくお願いいたします。

1) himalayaschool@gmail.com
2) info@ikueikai.org


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2012年03月17日

またひとり

3月17日

また一人、児童が学校を退学することになった。今回も物価高騰による生活苦が原因だ。期末試験をよく頑張り、進級して上の教室で勉強できることを楽しみにしていた児童の事を思うと胸が痛い。なんとか移住先の村でも学校で勉強を続けられる事を願うばかりだ。

児童の母親は昨年からトルコ石を使った装飾品作りの職業訓練を受け、自立を目指して一生懸命頑張っていたのだが、志半ばで社会の波に呑み込まれる結果となってしまった。きっと本人が一番悔しい思いをしているはずだ。村へ引き上げても食べていけるという保障はないのだろうが、それでも親類のいる郷里の村ならば現状よりは幾分かましと思えたのだろう。

今年(度)は例年にもまして退学する児童が多かった。特に蒸発転居が多かったのは間違いなく物価高騰の影響だろう。カトマンズ盆地の狂気的な経済は一体どこまで底辺の人々を苦しめ続けるのだろうか。ため息が漏れるばかりだ。

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2012年03月16日

ホップ、ステップ、ジャンプ

3月16日

今年度の活動が4月14日で終了する事が決まった。その後、ヒマラヤ小学校は短い春休みに入り、春休みが明ける4月20日からいよいよ新学期が始まる。ただしネパールの事なので、順調にいけば、という前提での話だが。。。。

新学期を前に、やりたい事ーーやらなければいけない事も含めてーーを一つずつ洗い出している。考え始めると数が多すぎて目が回りそうだ。数あるやりたい事リストの中でも特にニュースレターはどんな事があっても再開させたいと考えている。

ホームページの開設に伴いニュースレターの発行を止めてから8年余り。当初はニュースレターに比べ格段に安く、世界中、何処からでも活動を見る事が出来るホームページさえあれば、ニュースレターは必要ない、と高をくくっていたのだが、ホームページの充実もままならず結局、元の木阿弥になってしまった。恥ずかしい限りだ。やはり基本に戻り、応援してくれる皆さんにしっかり活動をお伝え出来ればと思う。

出来れば年に2度出せたらいいと思うが、まずは夏頃を目処に再開し、皆さんの反応を見て、内容を深めていきたいと思う。もちろんニュースレターの再開を機にホームページも充実させるつもりだ。ホップ、ステップ、ジャンプと順調に行くかどうか。。。。考えすぎると不安になるので、ここは無心で頑張りたい。

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2012年03月15日

ムヌ先生の成長

3月15日

一昨日のブログで、先生達に指導技術の向上を目指して頑張ってほしい、という内容の記事を書いたが、先生達の中には技術や知識の向上を目指して熱心に取り組んでいる頼もしい先生もいる。きっとそうした先生達が牽引役になって、これからの学校を引っ張り、盛り上げてくれるのだと思う。そう考えると、こちらがあれこれ言うよりも、自然の成り行きに任せた方が上手くいくのかもしれない。

外国人ボランティアの受け入れを始めてから、特に成長が著しいのは間違いなくムヌ先生だろう。それまでのムヌ先生の授業は、どちらかというと”厳しさ”が先行し、教室には緊張感が張り詰めたような感じがあり、僕自身「もう少し余裕があってもいいのではないか」と思う事が何度かあった。その後、交流も含めた様々な研修が行われるようになってから、ムヌ先生の授業は大きく変わった。授業中は適度な緊張感の中に子ども達の大きな笑顔が見られるようになったのだ。きっとムヌ先生のそれまでの”厳しさ”は、指導方法に対する自信のなさから来ていたのだろう。

少し前に4年生のクラスの前を通ると、ムヌ先生と子ども達がテントを広げて皆でボールを跳ね上げたり、その他にもなにやら宝探し?ゲームのような事をしていた。詳細は分らないが、皆で歌を歌いながらテントをまわし、歌が止まった時点で何処かの部位を触っていた児童2人が、床に隠してあるモノを獲り、質問の答えを見つけるといった感じだろうか。テントを使ってボールを跳ね上げる遊びは外国人ボランティアから教わったものだが、歌を混ぜてゲームを取り入れたのはムヌ先生の自己流だ。ゲームもさることながら、とにかく皆が楽しそうに授業に集中している様子が素晴らしかった。埃さえ舞い上がらなければ、間違いなく100点満点だと思う。

以前、教員指導のために来校した英国人の先生が、定期的にお互いの授業を見学することを強く勧めていたが、残念ながら未だ実現には至っていない。こういう素晴らしい授業こそ、他の先生達に観てもらう事でお互いに刺激を受けるのではないだろうか。来年度は必ず実現させたいと思う。


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2012年03月14日

目を開いて

3月14日

ヒマラヤ小学校は現在、期末試験の真っ只中。みんな悔いの残らぬよう精いっぱい頑張ってほしい。ただただ幸運を祈るばかりだ。期末試験の成績発表が終わると、4月半ばからいよいよ新学期が始まり、ヒマラヤ小学校は9年目の夢に突入する。9年目の夢はどのように開花するのだろうか・・・・不安と期待が心の中で入り混じる。

さて、あっという間に過ぎた8年間(募金活動と建設を含めると11年)を振り返ると、それなりに大きな感慨を憶える。高校生と一緒に明石公園で汗だくになりながら行った募金活動、右も左も分らずに奔走した学校建設途中の日々、開校した時の言葉には尽くせない感動、そして開校した後の悩み、苦しみ、悦び、どれも僕にとって貴重な人生の財産だ。

こけつまろびつ続けてきたこれまでの活動の中で、もし何か小さな成果を上げられたとしたなら、それはきっと自分たちの能力や実力によって得たものはなく、活動を続ける事で得た成果だと思う。だからこそ、これからもコツコツと小さな努力を積みあげて行けたらと思う。まだ道半ばだが、しっかり目を開いて一つひとつの課題に立ち向かって行きたい。

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2012年03月13日

指導技術の向上に向けて

3月13日

専門家を含めた欧米人ボランティアの受け入れが始まってから1年あまり、子ども達の世界が確実に広がる等、さまざまな成果を実感する事が出来るようになった反面、教員の指導技術の向上という面では課題も少なくない。技術向上の機会と捉え、それを活かすかどうかは先生達本人のやる気次第という面もあるが、勉強会を開催するなど、もう少し皆で体系的に学べるような仕組みづくりが必要だと思う。

この1年、先生達の指導技術は確かに向上した。それまでの暗記一辺倒だった指導方法から、絵などの教材を積極的に取り入れるようになり、子ども達の理解、とりわけ勉強が遅れていた子ども達の理解が深まったことは成績を見ても明らかだ。

ただ、先生達の多くは学んだ事の受け売りの様な状態で、残念ながらまだ応用するまでには至っていない気がする。もちろん慌てる必要は全くないが、先生達には”指導技術はやり方次第で無限の広がりがある”という事をぜひ知って貰えたらと思っている。その事に気付くための外国人ボランティアとの交流なのだから、億劫にならずどんどん積極的に教室に入って見て欲しい。

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2012年03月12日

秘密の輪飾り

3月12日

ヒマラヤ小学校には現在、デンマーク、イギリス、オーストラリアの3カ国から3名のボランティアが来て、子ども達と様々な交流を行っている。その内の一人、イギリスから来校中の若い女性(名前を忘れてしまいました。何度、聞いても覚えられない。)は本職が小学校の美術教師ということで専門的な知識と技術を活かして、子ども達に物づくりを指導してくれている。さすが専門家だけあってアイデアに溢れた面白い授業が行われ、子ども達はもちろん、見ている僕たちも楽しませて貰っている。

先日、何時ものように学校について直ぐ幼稚園年中クラスを覗いてみると、なにやら不思議なものが机に並べられていた。

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どうやらイギリスから来た美術の先生が、授業で子ども達と一緒に何かを作っているようだ。


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近くにいたニシャに何を作っているのか尋ねてみると、ニシャ薄ら笑いを浮かべながら「さぁ〜」と答えた。口を真一文字に結び、「私は口が固いのよ」とでも言いたげな表情。


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「教えてよ」としつこくニシャに訊いていると、横からアシュタがやって来て、「こうやって使うんだよ〜へへ〜」とこんなポーズ。お転婆娘のアシュミタが相手では手ごわすぎて敵わない。仕方なく諦めて教室を後にした。


その日は新入生の受け入れ準備や村で往診治療があったため暫くの間、学校を離れる事に。用事を済ませて学校に戻ってきたのは丁度、5時間目の授業が終わった直後だった。

学校に着いて直ぐに幼稚園年中クラスを覗いてみると・・・・・・・・・・


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「あっ・・・・・・・・・・・」

突然のボクの登場に皆、驚いた様子。どうやら朝の紙で輪飾りを作り、それを教室に飾って驚かせようと企んでいたようだ。完成する前にタイミング悪く戻って来てしまって申し訳なかった。でも立派な輪飾りが出来ていて十分驚いたから、良しとして貰おう。

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それにしてもアシュミタとプジャの凍りついたような表情・・・今、思い出しても笑ってしまう。急に帰えって来てごめんなさい。


お知らせ

ヒマラヤ小学校通信を更新しました。ぜひお目通しください


アトリエMijuk(ミュック)展

スウェーデンの25の地方に伝わる伝統的なシンボルやパターンを元に織や刺繍にアレンジされた作品が、アトリエ制作作品と共に展示されます。ヒマラヤ小学校を応援してくださっている方の素敵な作品も展示されますので、ぜひお運びください。

会場:ギャラリーくぼた別館 東京都中央区京橋 2-10-9 TEL 03-3563-0005
会期:2012/3/12(月)~3/18(日)11:00~19:00 最終日のみ17:00まで


共同通信社の通年企画「つながる」で活動をご紹介頂きました。

この度、共同通信社の通年企画「つながる」で、ヒマラヤ小学校ならびに医療活動をご紹介いただきました。2月11日の朝刊以降、加盟新聞社で子ども達の笑顔の写真とともに掲載される予定です。ぜひお目通しください。
*掲載日は加盟新聞各社によって異なります。


お願い

各新聞社で掲載された「つながる」をぜひ集めたいと考えています。ご協力いただける方は吉岡までご連絡いただきましたら幸いです。宜しくお願いいたします。

1) himalayaschool@gmail.com
2) info@ikueikai.org




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