2011年10月
2011年10月31日
写真展の準備完了!
10月31日
無事、日本へ到着。明日から赤坂の「旬菜楽トキ」で始まるヒマラヤ小学校写真展の搬入を行った。結局、今回は6枚の写真を展示することになったのだが、最後の最後まで写真選びには苦労した。いざ6枚の写真を選び、そこから子ども達が頑張っている様子を伝えようと思うとなかなか難しいものだ。一応、教室の中と外で写した写真をバランスよく展示したつもりだが、ご覧になられた方はどんな感想をお持ちになるだろうか?子ども達が充実した学校生活を送っている様子が少しでも伝わったなら望外の喜びだ。
「旬菜楽トキ」での写真展も今回が3度目。搬入作業中、写真をご覧になった店主の土岐泰子さんが「子ども達、ずいぶん綺麗になったわね」と、感慨深げに仰っていた。確かに以前に比べ子ども達は本当に綺麗になったと思う。特に開校当初の写真と今の写真を見比べてみるとその差は歴然としている。今学期から導入した新しい制服も含め、これまで続けてきた手洗いや洗濯指導、シラミ退治など、保健衛生の様々な取り組みが成果を出しているのだろう。教育の持つ大きな力と共に、それを引き出すためには何よりも継続が大切なんだと実感する。
さて、悩みに悩んだ末に選んだ今回の写真。どの写真を展示したのか?というと、、、、、、ぜひ、ぜひ会場でご確認いただければと思う。至福に満ちた美しい表情は入ったかな。
「旬菜楽トキ」では季節の美味しい食事がお楽しみいただけます。子ども達の美しい笑顔を見ながら、旬菜楽トキで楽しい夕べのひと時をお過ごしください。
11月の暖かいものメニュー
「えび芋のふくめ煮 カニあんかけ」
「大根ステーキ ソースデュクセル」
「蒸し野菜 バーニャカウダ」
「鮭の軽いスモーク サラダ仕立て」
「鴨つみれと色々きのこの小鍋」
「鶏レバーのパテ りんごのジャム添え」
「カキフライ タルタルソース添え」
デザートは、「人参とクルミのブリュレ」です。
『旬菜楽トキ』
〒107-0052 東京都港区赤坂2-14-12 川村ビル1F
5:30 PM〜11:30PM(L.O.)土(予約営業のみ)・日祝(休)
◎トキのご予約は、<お電話かFAX>
電話/FAX:03ー3586ー7090
無事、日本へ到着。明日から赤坂の「旬菜楽トキ」で始まるヒマラヤ小学校写真展の搬入を行った。結局、今回は6枚の写真を展示することになったのだが、最後の最後まで写真選びには苦労した。いざ6枚の写真を選び、そこから子ども達が頑張っている様子を伝えようと思うとなかなか難しいものだ。一応、教室の中と外で写した写真をバランスよく展示したつもりだが、ご覧になられた方はどんな感想をお持ちになるだろうか?子ども達が充実した学校生活を送っている様子が少しでも伝わったなら望外の喜びだ。
「旬菜楽トキ」での写真展も今回が3度目。搬入作業中、写真をご覧になった店主の土岐泰子さんが「子ども達、ずいぶん綺麗になったわね」と、感慨深げに仰っていた。確かに以前に比べ子ども達は本当に綺麗になったと思う。特に開校当初の写真と今の写真を見比べてみるとその差は歴然としている。今学期から導入した新しい制服も含め、これまで続けてきた手洗いや洗濯指導、シラミ退治など、保健衛生の様々な取り組みが成果を出しているのだろう。教育の持つ大きな力と共に、それを引き出すためには何よりも継続が大切なんだと実感する。
さて、悩みに悩んだ末に選んだ今回の写真。どの写真を展示したのか?というと、、、、、、ぜひ、ぜひ会場でご確認いただければと思う。至福に満ちた美しい表情は入ったかな。
「旬菜楽トキ」では季節の美味しい食事がお楽しみいただけます。子ども達の美しい笑顔を見ながら、旬菜楽トキで楽しい夕べのひと時をお過ごしください。
11月の暖かいものメニュー
「えび芋のふくめ煮 カニあんかけ」
「大根ステーキ ソースデュクセル」
「蒸し野菜 バーニャカウダ」
「鮭の軽いスモーク サラダ仕立て」
「鴨つみれと色々きのこの小鍋」
「鶏レバーのパテ りんごのジャム添え」
「カキフライ タルタルソース添え」
デザートは、「人参とクルミのブリュレ」です。
『旬菜楽トキ』
〒107-0052 東京都港区赤坂2-14-12 川村ビル1F
5:30 PM〜11:30PM(L.O.)土(予約営業のみ)・日祝(休)
◎トキのご予約は、<お電話かFAX>
電話/FAX:03ー3586ー7090
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2011年10月29日
神々と交信
10月29日
ダサイン大祭は日本の正月と似ている点がいくつかある。その一つが凧揚げをして遊ぶ習慣だ。日本では電線や建物にさえぎられ自由に凧をあげることが難しくなったせいか、衰退の一途を辿っている凧揚げだが、ネパールでは今尚、子ども達、特に男の子に人気のある遊びのひとつだ。ダサイン大祭の前後には原っぱや家の屋上で楽しそうに凧揚げをする子ども達の姿を見る事が出来る。一説によると、ネパールの凧揚げは神々と交信するという意味があるそうだ。何でも神様と結びつけるネパールらしい素敵な話だ。
先日、往診をしているスラム地区の傍にある大きなゴミ捨て場で、スラムで暮らす少年が凧揚げをしている姿を見かけた。ゴミに埋もれながら夢中になって凧を揚げる少年。少年は神様とどんな話を交わしたのだろうか。少年のささやかな願いが神様に届くことを祈りつつ、その場を後にした。
さてダサインが明けてから2週間余り。未だ十数人の子どもが学校へ姿を見せていない。毎年、ダサイン期間中に故郷に帰った子ども達は、(ダサインの後に行われる)ティハール祭りが終わってからようやく村に戻ってくる子が多いので(中には2ヶ月くらい経ってからようやく戻ってくる子もいる)、それほど大きな心配はしていないのだが、長期休暇によって保護者の教育に対する関心が薄くなってしまい、いつの間にか学校を辞めさせてしまうケースが後を絶たない現状だけに、注意深く見ているところだ。僕が凧揚げをしたなら、ティハール明けの日曜日、子ども達全員が元気な姿で登校する事を願うだろう。残念ながら凧揚げはめっぽう下手なのだが。。。。
ダサイン大祭は日本の正月と似ている点がいくつかある。その一つが凧揚げをして遊ぶ習慣だ。日本では電線や建物にさえぎられ自由に凧をあげることが難しくなったせいか、衰退の一途を辿っている凧揚げだが、ネパールでは今尚、子ども達、特に男の子に人気のある遊びのひとつだ。ダサイン大祭の前後には原っぱや家の屋上で楽しそうに凧揚げをする子ども達の姿を見る事が出来る。一説によると、ネパールの凧揚げは神々と交信するという意味があるそうだ。何でも神様と結びつけるネパールらしい素敵な話だ。
先日、往診をしているスラム地区の傍にある大きなゴミ捨て場で、スラムで暮らす少年が凧揚げをしている姿を見かけた。ゴミに埋もれながら夢中になって凧を揚げる少年。少年は神様とどんな話を交わしたのだろうか。少年のささやかな願いが神様に届くことを祈りつつ、その場を後にした。
さてダサインが明けてから2週間余り。未だ十数人の子どもが学校へ姿を見せていない。毎年、ダサイン期間中に故郷に帰った子ども達は、(ダサインの後に行われる)ティハール祭りが終わってからようやく村に戻ってくる子が多いので(中には2ヶ月くらい経ってからようやく戻ってくる子もいる)、それほど大きな心配はしていないのだが、長期休暇によって保護者の教育に対する関心が薄くなってしまい、いつの間にか学校を辞めさせてしまうケースが後を絶たない現状だけに、注意深く見ているところだ。僕が凧揚げをしたなら、ティハール明けの日曜日、子ども達全員が元気な姿で登校する事を願うだろう。残念ながら凧揚げはめっぽう下手なのだが。。。。
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2011年10月26日
至福に満ちた美しい表情
10月26日
子ども達の表情の中で僕が一番好きなのは、何と言っても栄養改善プログラムでお腹いっぱい食べた後の表情だ。きっと体中から幸せのエネルギーが放出されているのだろう。どの子も至福に満ちた美しい表情をしている。
11月1日から赤坂の旬菜楽トキで始まるヒマラヤ小学校写真展の写真選びが予想通り難航していたので、気分転換に10月に写した写真データを見ていると、前回の栄養改善プログラムの後に写した一枚の写真があった。何気なく撮った一枚だったが、お腹いっぱいになった直後に撮った写真ということで、なんとも満たされた良い表情をしている。一見すると食べた後かどうか分からないが、口元には食べた後がしっかり写っているので、キャプションをつければ十分理解いただけると思う。ということで、この写真も写真展の候補にしたのだが、写真選びは更に困難を極める結果となってしまった。
子ども達の表情の中で僕が一番好きなのは、何と言っても栄養改善プログラムでお腹いっぱい食べた後の表情だ。きっと体中から幸せのエネルギーが放出されているのだろう。どの子も至福に満ちた美しい表情をしている。
11月1日から赤坂の旬菜楽トキで始まるヒマラヤ小学校写真展の写真選びが予想通り難航していたので、気分転換に10月に写した写真データを見ていると、前回の栄養改善プログラムの後に写した一枚の写真があった。何気なく撮った一枚だったが、お腹いっぱいになった直後に撮った写真ということで、なんとも満たされた良い表情をしている。一見すると食べた後かどうか分からないが、口元には食べた後がしっかり写っているので、キャプションをつければ十分理解いただけると思う。ということで、この写真も写真展の候補にしたのだが、写真選びは更に困難を極める結果となってしまった。
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2011年10月25日
誰もが参加でき、喜びを共有できる支援活動
10月25日
今年も残すところ2ヶ月余りとなった。時間の流れの速さに驚くばかりだ。今年は学校内面の改善に向けて皆で奔走した分、例年以上に速く感じたのかもしれない。精いっぱい撒いた改善の種が萌芽し、いつか大きな樹となる事を願うばかりだ。
さて、来月から始まる「ヒマラヤ小学校2011・秋のイベント」の一部会場では、卒業生や保護者が職業訓練で製作したフェルトやカレンダー、毛糸の帽子などのチャリティ販売を予定している。将来の自立を目指して一生懸命作った品物なので、ぜひ大勢の方に喜んでいただければと思う。
実は今回、子ども達が育てたケナフを使って製作したカレンダーをワンコイン(一部500円)で販売し、その売り上げを先日の職員会議の中で話し合った学校整備のひとつに充てようと考えている。今回の試みはワンコインということで誰もが参加でき、更に使途をはっきり提示することで協力してくださる方々に“自分達も参加しているんだ”という気持ちを持って頂けるのではないだろうか。
これまでチャリティ販売の売り上げは、製作者に還元した分を除き、すべて職業訓練を回すために充てられてきた。まだ職業訓練が軌道に乗っていない状態だから仕方ないのだが、やはり少しずつでも目に見える形で学校に還元出来るようにしていかなければ堂々巡りになってしまうし、どこかでお金だけでない活動の意義を見出さなくては、職業訓練に参加する卒業生や保護者達の士気も低下してしまうだろう。誰もが参加でき、支援する側、支援を受ける側、お互いに達成の喜びを共有できる活動こそ、僕達が目指す支援活動のあり方だ。今回の試みを足がかりに新しい支援の形を構築できればと思う。
今年も残すところ2ヶ月余りとなった。時間の流れの速さに驚くばかりだ。今年は学校内面の改善に向けて皆で奔走した分、例年以上に速く感じたのかもしれない。精いっぱい撒いた改善の種が萌芽し、いつか大きな樹となる事を願うばかりだ。
さて、来月から始まる「ヒマラヤ小学校2011・秋のイベント」の一部会場では、卒業生や保護者が職業訓練で製作したフェルトやカレンダー、毛糸の帽子などのチャリティ販売を予定している。将来の自立を目指して一生懸命作った品物なので、ぜひ大勢の方に喜んでいただければと思う。
実は今回、子ども達が育てたケナフを使って製作したカレンダーをワンコイン(一部500円)で販売し、その売り上げを先日の職員会議の中で話し合った学校整備のひとつに充てようと考えている。今回の試みはワンコインということで誰もが参加でき、更に使途をはっきり提示することで協力してくださる方々に“自分達も参加しているんだ”という気持ちを持って頂けるのではないだろうか。
これまでチャリティ販売の売り上げは、製作者に還元した分を除き、すべて職業訓練を回すために充てられてきた。まだ職業訓練が軌道に乗っていない状態だから仕方ないのだが、やはり少しずつでも目に見える形で学校に還元出来るようにしていかなければ堂々巡りになってしまうし、どこかでお金だけでない活動の意義を見出さなくては、職業訓練に参加する卒業生や保護者達の士気も低下してしまうだろう。誰もが参加でき、支援する側、支援を受ける側、お互いに達成の喜びを共有できる活動こそ、僕達が目指す支援活動のあり方だ。今回の試みを足がかりに新しい支援の形を構築できればと思う。
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2011年10月24日
ティハールはじまる
10月24日
今日から光の祭り「ティハール(ディパワリ)」が始まった。ティハールはネパールの大きな祭りのひとつで、ビクラム暦の第七月「カールティク月」の黒半月の第12日から始まる美しい祭りだ。
ティハールは5日間に渡り行われるが、初日は犬(ククルプジャ)、2日目はカラス(カーグプジャ)、3日目は牛と富の女神であるラクシミ神に礼拝を行い(ラクシミプジャ)、4日目は自分自身を礼拝する(モープジャ)。最終日の5日目は、長姉が弟たちに祝福のティカをあたえる「バイティカ」が行われる。バイティカの日はヤッギャ校長をはじめヒマラヤ小学校の子ども達の多くが属しているネワール族の新年でもある。
日本のように四季が鮮明でないネパールでもティハール祭りが終わると急に冷気が漂い、冬の始まりを実感するようになる。スポンサーシップ制度の改定や職業訓練の見直し等、運営面での課題が山積みのまま迎える今年の冬だが、なんとか学校にラクシミの光が降り注ぐよう全力で頑張りたい。jaya Laxmi Mata!!
今日から光の祭り「ティハール(ディパワリ)」が始まった。ティハールはネパールの大きな祭りのひとつで、ビクラム暦の第七月「カールティク月」の黒半月の第12日から始まる美しい祭りだ。
ティハールは5日間に渡り行われるが、初日は犬(ククルプジャ)、2日目はカラス(カーグプジャ)、3日目は牛と富の女神であるラクシミ神に礼拝を行い(ラクシミプジャ)、4日目は自分自身を礼拝する(モープジャ)。最終日の5日目は、長姉が弟たちに祝福のティカをあたえる「バイティカ」が行われる。バイティカの日はヤッギャ校長をはじめヒマラヤ小学校の子ども達の多くが属しているネワール族の新年でもある。
日本のように四季が鮮明でないネパールでもティハール祭りが終わると急に冷気が漂い、冬の始まりを実感するようになる。スポンサーシップ制度の改定や職業訓練の見直し等、運営面での課題が山積みのまま迎える今年の冬だが、なんとか学校にラクシミの光が降り注ぐよう全力で頑張りたい。jaya Laxmi Mata!!
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2011年10月23日
これだけは
10月23日
子ども達には卒業するまでに、何でもいいから一つ、“これだけは”というものを身につけて欲しいと何時も願っている。駆けっこでも草刈でも空手でも折り紙でも、もちろん勉強でもいい。兎に角、子ども達が“出来るんだ”、“やれるんだ”という体験に裏打ちされた強い自信を持てば、将来、社会に出て様々な困難や壁に直面した時、それを突破する大きなチカラになるはずだ。そんな事もあって、ヒマラヤ小学校では開校以来、子ども達が興味を示したり、「やりたい」と言った事は、どんな些細な事でも学校として全力で応援するようにしている。
今年に入ってからだろうか、3、4年生の仲良し男子児童らがこぞって股割りを自慢げに披露するようになった。以前にも股割りで名を馳せた児童がいて、一時的に股割が流行った事があったが、今回は単なる流行ではなさそうだ。毎日、彼らの傍を通る度に、「見てくれ」と言わんばかりに股割を披露して来るのだ。教室で、校舎屋上で、時には滑り台でも、兎に角、股割を見せたくて仕方ないようだ。先日など職員室に資料を取りに来て、挨拶がわりに股割を披露していた。
どうせなら股割が何かの役に立つなら良いと思うのだが、今のところ見当もつかない。でも、もし子ども達が股割を通して、“これだけは”という自信を持ってくれたのなら、これほど嬉しいことはない。たかが股割、されど股割。これからも学校として全力で応援できればいいと思う。それよりも心配なのは子ども達のズボンの事なのだが、、、、、まぁいいか、破れる程、使い倒してくれたらそれで良しとしよう。
子ども達には卒業するまでに、何でもいいから一つ、“これだけは”というものを身につけて欲しいと何時も願っている。駆けっこでも草刈でも空手でも折り紙でも、もちろん勉強でもいい。兎に角、子ども達が“出来るんだ”、“やれるんだ”という体験に裏打ちされた強い自信を持てば、将来、社会に出て様々な困難や壁に直面した時、それを突破する大きなチカラになるはずだ。そんな事もあって、ヒマラヤ小学校では開校以来、子ども達が興味を示したり、「やりたい」と言った事は、どんな些細な事でも学校として全力で応援するようにしている。
今年に入ってからだろうか、3、4年生の仲良し男子児童らがこぞって股割りを自慢げに披露するようになった。以前にも股割りで名を馳せた児童がいて、一時的に股割が流行った事があったが、今回は単なる流行ではなさそうだ。毎日、彼らの傍を通る度に、「見てくれ」と言わんばかりに股割を披露して来るのだ。教室で、校舎屋上で、時には滑り台でも、兎に角、股割を見せたくて仕方ないようだ。先日など職員室に資料を取りに来て、挨拶がわりに股割を披露していた。
どうせなら股割が何かの役に立つなら良いと思うのだが、今のところ見当もつかない。でも、もし子ども達が股割を通して、“これだけは”という自信を持ってくれたのなら、これほど嬉しいことはない。たかが股割、されど股割。これからも学校として全力で応援できればいいと思う。それよりも心配なのは子ども達のズボンの事なのだが、、、、、まぁいいか、破れる程、使い倒してくれたらそれで良しとしよう。
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2011年10月21日
小学校での講演
10月21日
もう直ぐヒマラヤ小学校・秋のイベントが始まる。今回も大勢の方のご協力を頂き、各地で写真展や絵画展、報告会などの開催が決まっている。ぜひこの機会に、一人でも多くの方にヒマラヤ小学校の子ども達が頑張っている姿をお伝え出来ればと思う。毎回、イベント期間中には素晴らしい人々との出会いや、また、たくさんの学びの機会に恵まれているので、僕自身、今からイベントがとても楽しみだ。
イベント期間中は、昨年、高校時代の恩師や有志の皆さんのご協力によってふるさと愛媛で設立された「えひめ・ネパールフレンドシップ(ENF)」の総会(11月13日)で、ヒマラヤ小学校の報告会を開催する他、ENFの主力活動として位置づけられている小、中学校での講演が予定されている。ネパールで活動をはじめて13年が過ぎ、少しずつだがこうして自分自身が現場で体験したことや感じた事を日本の子ども達に話せるように様になったのは本当に嬉しいことだ。自分が遣るべきことはもちろん現地の活動に全力を投じることだが、同時に日本の子ども達に“ネパール”という国を伝えることも自分自身の大事な役割だと信じている。
今回は愛媛県南部(南予)の小学校(5,6年生)で「世界の子ども達」をテーマに、主にネパールの児童労働の現状について話をする予定だ。今の日本の子ども達は他国の同年齢の子ども達の現状を知って、一体どのような感想を持つのだろうか。もし現状を知ることによって子ども達が世界に目を向ける切欠になったり、ひいては国内や地域、そして家族や自分自身に対して目を向けるささやかな切欠になってくれたら、これほど嬉しいことはない。
秋のイベントのキックオフまで後10日余り。準備に追われてんやわんやの毎日が続くと思うが、気を引き締めて挑みたい。
写真はネパール国内の児童労働者
もう直ぐヒマラヤ小学校・秋のイベントが始まる。今回も大勢の方のご協力を頂き、各地で写真展や絵画展、報告会などの開催が決まっている。ぜひこの機会に、一人でも多くの方にヒマラヤ小学校の子ども達が頑張っている姿をお伝え出来ればと思う。毎回、イベント期間中には素晴らしい人々との出会いや、また、たくさんの学びの機会に恵まれているので、僕自身、今からイベントがとても楽しみだ。
イベント期間中は、昨年、高校時代の恩師や有志の皆さんのご協力によってふるさと愛媛で設立された「えひめ・ネパールフレンドシップ(ENF)」の総会(11月13日)で、ヒマラヤ小学校の報告会を開催する他、ENFの主力活動として位置づけられている小、中学校での講演が予定されている。ネパールで活動をはじめて13年が過ぎ、少しずつだがこうして自分自身が現場で体験したことや感じた事を日本の子ども達に話せるように様になったのは本当に嬉しいことだ。自分が遣るべきことはもちろん現地の活動に全力を投じることだが、同時に日本の子ども達に“ネパール”という国を伝えることも自分自身の大事な役割だと信じている。
今回は愛媛県南部(南予)の小学校(5,6年生)で「世界の子ども達」をテーマに、主にネパールの児童労働の現状について話をする予定だ。今の日本の子ども達は他国の同年齢の子ども達の現状を知って、一体どのような感想を持つのだろうか。もし現状を知ることによって子ども達が世界に目を向ける切欠になったり、ひいては国内や地域、そして家族や自分自身に対して目を向けるささやかな切欠になってくれたら、これほど嬉しいことはない。
秋のイベントのキックオフまで後10日余り。準備に追われてんやわんやの毎日が続くと思うが、気を引き締めて挑みたい。
写真はネパール国内の児童労働者
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2011年10月20日
ヒマラヤ小学校写真展
10月20日
来月1日から東京・赤坂の旬菜楽トキでヒマラヤ小学校写真展が開催される。今回が2年ぶり3回目の写真展。(写真は前回の写真展で展示したもの)毎回、旬菜楽トキのお客さんから「子ども達の笑顔がいいね」とか「目が綺麗だね」と、嬉しい言葉をかけていただき、感謝、感激の写真展となっている。
今回も皆さんに喜んで頂ける様、子ども達の溌剌とした笑顔の写真を展示できればと思っているが、実はまだ展示する5枚の写真の最終的な選定作業が終わっていない。候補として選んだ何十枚の中から5枚を選ぶのは本当に難しく、開催直前まで悩みそうだ。
展示する写真は僕が撮ったもので、とても作品として見られたものではないが、普段、子ども達と接する中で、一歩、近い距離から学校生活の様子を写した写真なので、そういう観点から見て頂くと、お楽しみいただけるのではないかと思う。
会期は11月1日から31日まで。
旬菜楽トキの身体が蘇るような美味しい料理と共に子ども達の笑顔をお楽しみください。
店名 :旬菜楽トキ TEL:03-3586-7090 住所 :東京都港区赤坂2-14-12 川村ビル1F 営業時間:5:30PM〜11:30PM 定休日:日曜祭日
来月1日から東京・赤坂の旬菜楽トキでヒマラヤ小学校写真展が開催される。今回が2年ぶり3回目の写真展。(写真は前回の写真展で展示したもの)毎回、旬菜楽トキのお客さんから「子ども達の笑顔がいいね」とか「目が綺麗だね」と、嬉しい言葉をかけていただき、感謝、感激の写真展となっている。
今回も皆さんに喜んで頂ける様、子ども達の溌剌とした笑顔の写真を展示できればと思っているが、実はまだ展示する5枚の写真の最終的な選定作業が終わっていない。候補として選んだ何十枚の中から5枚を選ぶのは本当に難しく、開催直前まで悩みそうだ。
展示する写真は僕が撮ったもので、とても作品として見られたものではないが、普段、子ども達と接する中で、一歩、近い距離から学校生活の様子を写した写真なので、そういう観点から見て頂くと、お楽しみいただけるのではないかと思う。
会期は11月1日から31日まで。
旬菜楽トキの身体が蘇るような美味しい料理と共に子ども達の笑顔をお楽しみください。
店名 :旬菜楽トキ TEL:03-3586-7090 住所 :東京都港区赤坂2-14-12 川村ビル1F 営業時間:5:30PM〜11:30PM 定休日:日曜祭日
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2011年10月19日
子ども達の昼ごはん
10月19日
子ども達は普段、学校で何を食べているのか、という質問を受けることが結構多い。ヒマラヤ小学校では月2~3回程度、栄養改善プログラムという形で給食を出しているが、それ以外の日、子ども達は家庭から炒ったトウモロコシやチウラと呼ばれる稲を刈り取り、乾燥しないでモミのまま蒸留壷に入れ、藁で蒸し焼きにして、それを木臼でついて脱穀したアルファ米を持って来て食べている。もちろん持って来られない子も大勢いるが、その時は持っている子がちゃんと持っていない子に分けているようだ。時々、僕にまで分けてくれようとするのだから、子ども達の優しさは本当に深い。
トウモロコシやチウラで成長期の子ども達の栄養が足りるのか?というと、間違いなく十分ではないだろうし、それだけでは腹を満たす事だって難しいと思うが、ただトウモロコシもチウラも硬く、良く噛んで食べる必要があるので、しっかり咀嚼することで視床下部にある満腹中枢が刺激されるのかもしれない。また硬いものを食べることは歯の健康にも良いようで、子ども達の歯並びの良さは、小さい頃から硬いものを食べているからだ、という話を耳にした事がある。
いずれにせよ、いつか学校として毎日きちんと給食が出せる環境を作りたいと思っている。もちろん支援に頼らず自力で出せるようになることが目標だが、、、、
子ども達は普段、学校で何を食べているのか、という質問を受けることが結構多い。ヒマラヤ小学校では月2~3回程度、栄養改善プログラムという形で給食を出しているが、それ以外の日、子ども達は家庭から炒ったトウモロコシやチウラと呼ばれる稲を刈り取り、乾燥しないでモミのまま蒸留壷に入れ、藁で蒸し焼きにして、それを木臼でついて脱穀したアルファ米を持って来て食べている。もちろん持って来られない子も大勢いるが、その時は持っている子がちゃんと持っていない子に分けているようだ。時々、僕にまで分けてくれようとするのだから、子ども達の優しさは本当に深い。
トウモロコシやチウラで成長期の子ども達の栄養が足りるのか?というと、間違いなく十分ではないだろうし、それだけでは腹を満たす事だって難しいと思うが、ただトウモロコシもチウラも硬く、良く噛んで食べる必要があるので、しっかり咀嚼することで視床下部にある満腹中枢が刺激されるのかもしれない。また硬いものを食べることは歯の健康にも良いようで、子ども達の歯並びの良さは、小さい頃から硬いものを食べているからだ、という話を耳にした事がある。
いずれにせよ、いつか学校として毎日きちんと給食が出せる環境を作りたいと思っている。もちろん支援に頼らず自力で出せるようになることが目標だが、、、、
hsf at 08:28|Permalink│
2011年10月18日
支援者の気持ちを届ける
10月18日
終業日となった先月の27日、日本人支援者からご寄贈いただいた手編みのマフラーを子ども達に配った。ちょうどダサインという最高のタイミングでプレゼントできた事もあり、子ども達は大喜び。早速、マフラーを巻いて踊りだす子ども達も現れた。皆、天にも昇る心地だったようだ。
実はマフラーをご寄贈いただく話が決まってから配る直前まで、どのようにマフラーを配るべきか思案に暮れる毎日だった。せっかくのマフラーも支援者の気持ちがきちんと伝わらなければ、支援が“当たり前”になってしまうばかりか、新しい制服を配る際、自立の一環として僅かではあるが初めて制服代を徴収した意味もなくなってしまう。それに加え、色(デザイン)やサイズの違いから保護者を巻き込んだ争いになる事も十分考えられた。数年前、鉛筆を盗った、盗られたという話から、盗られた側の親が盗ったとされる児童を殴りに学校まで来た事があったくらいだ。鉛筆1本でも争いになる。貧しさというのはそういうものなのだ。
先生達と話し合った結果、冬を待たずダサイン前のタイミングでマフラーを配ること、また、子ども達(特に女子)から人気の高いムヌ先生に配布の担当者として頑張って貰う事が決まった。かくしてマフラー配布の当日を迎えたのだが、担当のムヌ先生が各クラスの子ども達に支援者の気持ちを丁寧に伝えた上で、みんなの前で一人ひとりに似合うマフラーを選び、子ども達の首に巻きながら「この色、似合うよ」とか「ヒーローみたいだね」と声をかけてマフラーを配ってくれた事がとても良かったようで、憧れのムヌ先生に選んで貰ったとあって子ども達は大満足の様子だった。
物資による支援はありがたい反面、当たり前にならないよう細心の注意が必要だ。貧しい子ども達や困っている人を見ていると、ただただ与えるばかりになってしまいがちだが、それでは支援への依存を高めてしまうだけではないだろうか。子ども達は物が欲しいわけでも、お金が幸せでもない。自分を見ている人がいる、自分は愛されているんだ、という確信を持ちたいのだと思う。だからこそ1本の鉛筆であっても、支援者の気持ちを伝える努力が僕達には求められていると思う。物を届けるのではなく、気持ちを届ける事が重要だ。
支援者の気持ちが十分伝わったマフラー。今年の冬は何時もより暖かい冬になりそうだ。
終業日となった先月の27日、日本人支援者からご寄贈いただいた手編みのマフラーを子ども達に配った。ちょうどダサインという最高のタイミングでプレゼントできた事もあり、子ども達は大喜び。早速、マフラーを巻いて踊りだす子ども達も現れた。皆、天にも昇る心地だったようだ。
実はマフラーをご寄贈いただく話が決まってから配る直前まで、どのようにマフラーを配るべきか思案に暮れる毎日だった。せっかくのマフラーも支援者の気持ちがきちんと伝わらなければ、支援が“当たり前”になってしまうばかりか、新しい制服を配る際、自立の一環として僅かではあるが初めて制服代を徴収した意味もなくなってしまう。それに加え、色(デザイン)やサイズの違いから保護者を巻き込んだ争いになる事も十分考えられた。数年前、鉛筆を盗った、盗られたという話から、盗られた側の親が盗ったとされる児童を殴りに学校まで来た事があったくらいだ。鉛筆1本でも争いになる。貧しさというのはそういうものなのだ。
先生達と話し合った結果、冬を待たずダサイン前のタイミングでマフラーを配ること、また、子ども達(特に女子)から人気の高いムヌ先生に配布の担当者として頑張って貰う事が決まった。かくしてマフラー配布の当日を迎えたのだが、担当のムヌ先生が各クラスの子ども達に支援者の気持ちを丁寧に伝えた上で、みんなの前で一人ひとりに似合うマフラーを選び、子ども達の首に巻きながら「この色、似合うよ」とか「ヒーローみたいだね」と声をかけてマフラーを配ってくれた事がとても良かったようで、憧れのムヌ先生に選んで貰ったとあって子ども達は大満足の様子だった。
物資による支援はありがたい反面、当たり前にならないよう細心の注意が必要だ。貧しい子ども達や困っている人を見ていると、ただただ与えるばかりになってしまいがちだが、それでは支援への依存を高めてしまうだけではないだろうか。子ども達は物が欲しいわけでも、お金が幸せでもない。自分を見ている人がいる、自分は愛されているんだ、という確信を持ちたいのだと思う。だからこそ1本の鉛筆であっても、支援者の気持ちを伝える努力が僕達には求められていると思う。物を届けるのではなく、気持ちを届ける事が重要だ。
支援者の気持ちが十分伝わったマフラー。今年の冬は何時もより暖かい冬になりそうだ。
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2011年10月16日
自立運営を目指して
10月16日
先月からヒマラヤ小学校に新しい制服が加わった。制服を変えただけで学校の雰囲気がガラッと変わるから本当に不思議だ。既にブログやHPでもお伝えしている通り、新しい制服は水曜日から金曜日までの3日間、古い制服は日曜日から火曜日までの3日間着用することで、一方の制服を着用中にもう一方の制服を洗濯する事が義務付けられ、洗濯していない制服での登校は原則禁止という制度になった。着用開始から1ヶ月あまり、以前に比べ子ども達の制服はかなり綺麗になっている事が確認でき、予想以上の効果が出ている。
今回の新しい制服の導入では初めて僅かながらも制服代を徴収する事になった。これまでのように全て無償という制度から少しずつ脱却し、保護者にも責任を分担して貰うことで将来的な学校の自立運営に繋げる事が目的だ。当初は全児童が制服代を納めてから新しい制服の着用を始める予定だったが、十数人の児童がどうしても制服代を納めなかったため、半ば強制的に新しい制服の着用に踏み切ることとなった。
導入直後は新しい制服を持っていない子が学校を休んだり、制服の一部有償化に対する苦情を保護者が村のあちこちで撒き散らす問題もあったが、結果的には着用開始から半月あまりで全校児童が制服代を納め、新しい制服の導入が完了した。
子ども達の家庭の実情を知っているだけに、半ば強制的な形で制服の導入に踏み切る事には躊躇いもあったが、有償化による自立運営を目指す以上、僕達も強い気持ちを持って挑まなければならない。今後は様々な面で甘えを断ち切る必要が出てくるだろう。苦しい時期だが、お互いに歯を食いしばりながら一歩ずつ自立運営の道を歩んでいけたらと思う。
先月からヒマラヤ小学校に新しい制服が加わった。制服を変えただけで学校の雰囲気がガラッと変わるから本当に不思議だ。既にブログやHPでもお伝えしている通り、新しい制服は水曜日から金曜日までの3日間、古い制服は日曜日から火曜日までの3日間着用することで、一方の制服を着用中にもう一方の制服を洗濯する事が義務付けられ、洗濯していない制服での登校は原則禁止という制度になった。着用開始から1ヶ月あまり、以前に比べ子ども達の制服はかなり綺麗になっている事が確認でき、予想以上の効果が出ている。
今回の新しい制服の導入では初めて僅かながらも制服代を徴収する事になった。これまでのように全て無償という制度から少しずつ脱却し、保護者にも責任を分担して貰うことで将来的な学校の自立運営に繋げる事が目的だ。当初は全児童が制服代を納めてから新しい制服の着用を始める予定だったが、十数人の児童がどうしても制服代を納めなかったため、半ば強制的に新しい制服の着用に踏み切ることとなった。
導入直後は新しい制服を持っていない子が学校を休んだり、制服の一部有償化に対する苦情を保護者が村のあちこちで撒き散らす問題もあったが、結果的には着用開始から半月あまりで全校児童が制服代を納め、新しい制服の導入が完了した。
子ども達の家庭の実情を知っているだけに、半ば強制的な形で制服の導入に踏み切る事には躊躇いもあったが、有償化による自立運営を目指す以上、僕達も強い気持ちを持って挑まなければならない。今後は様々な面で甘えを断ち切る必要が出てくるだろう。苦しい時期だが、お互いに歯を食いしばりながら一歩ずつ自立運営の道を歩んでいけたらと思う。
hsf at 08:10|Permalink│
2011年10月15日
職員会議
10月15日
ダサイン休みが明け、13日からヒマラヤ小学校が始業した。子ども達の話題はやはりダサイン祭り。休みの間に何を食べたとか、何をして遊んだとか、尽きない話で盛り上がっていた。支援者宛の手紙を何枚か預かったが、どれもダサイン祭りの事が書かれていた。よほど楽しいダサインだったのだろう。とにかく皆、元気でよかった。
昨日は放課後に定例の職員会議を行い、主に3つの点について話し合った。
1、「学習発表会」の開催について
期末試験が終わる来年の1月下旬か2月頃になると思うが、保護者を招いて学習発表会を開催できればと考えている。学習発表会は保護者に子ども達の成長や学校の取り組みについて知ってもらう貴重な機会だけに、ぜひとも実現したい。発表会では歌や踊りだけでなく、子ども達が作った折り紙などの工作品も展示して保護者に見て貰えたらと思っている。今、ヒマラヤ小学校は有償化に向けた様々な取り組みを行っているが、保護者をはじめ広く村の人達に学校の変化を実感して貰う事は、有償化を成功させるために欠かせない。今後は学習発表会を定期化も視野に入れたいと思う。
2、ネパール国内での募金活動実施について
長引くインフレによる物価高騰の煽りを受け、ヒマラヤ小学校は大変厳しい運営状況が続いている。先日、スポンサーシップ基金の値上げを決めたところだが、外国支援に頼るばかりではなく、自分達も積極的に浄財を集める努力をすべきだと思う。現時点では教職員による街頭募金の実施と学校でのチャリティーイベントの開催などを考えている。チャリティーイベントではチケットを販売したり、学校で育てた野菜で作った料理を販売したりすることも可能だ。その他、ヒマラヤ小学校が得意としている折り紙を販売する事だって出来るだろう。それが難しければ募金箱を設置して募金してくれた人に折り紙をプレゼントしてもいい。過去2度も工作コンテストで優勝した技術を生かすことで、学校の特色を広く世間にアピールすることだって出来る。教員を含む学校の関係者がこうした活動に参加することは、支援者の気持ちを理解することにもつながるはずだ。学校のハード、ソフトの両面を駆使すれば必ず道は開けてくると信じている。もう受身は卒業しなければならない。
ただ、チャリティーイベント開催の話をした時、ある先生から「子どものダンスは人前で見せるほど上手ではない。お金を払って見る人はいない」という声が出た。プロとしての踊りを見てもらうのではなく、子ども達の努力に対して浄財を頂く事がチャリティーイベントの趣旨であることを伝えたが、この辺り(自信のなさ)がヒマラヤ小学校の現時点での弱さなのかもしれない。
3、学校の整備と修繕について
ヒマラヤ小学校も開校から7年が過ぎ、トイレの戸の部分など、所々で修繕が必要となっている。また学校の整備についても未だまだやるべき点は多い。今回、先生達から整備について多くの提案が出されたので幾つか上げてみたい。
運動場(正面)の整備
ヒマラヤ小学校は元々棚田だった場所に作られたため、学校の土地は3段になっている。最上段には3階建ての校舎が建ち、中段の小さなスペースには滑り台が設置されている他、木々を植えた小さな庭園がある。下段のいわゆる正面広場は手付かずのままになっていて、校門もないままの状態だ。
下段の広場はかなり広いので、この土地を均して煉瓦を敷けば、上等な運動場を整備することが可能だ。そこにポールを立てればバドミントンコートとしても使える。学校の正面という一番大事な場所でもあるので、両サイドにジャカランダや百日紅などの木々や綺麗な花を植えて綺麗に整備すれば、学校のイメージは一気に変わるだろう。これはぜひとも実現したい。
運動場(北側)の整備(遊具など)
北側の土地もきちんと均して芝などを植えれば、かなり綺麗な運動場になる。冬場など教室での授業が寒いときは、頻繁に青空教室として使っているので整備する意義は十分あると思う。運動場の整備に併せて煉瓦がむき出しになっている校舎北側に漆喰を塗り、そこに壁画を描く事もいいと思う。また現在、遊具はブランコと滑り台だけなので、今後は卓球台やシーソー、鉄棒などの遊具を整備できればと思う。
南側外壁のフェンスの設置
学校の南側には棚田が広がっている。南側には開校当初から外壁が整備されているものの、外壁の上に設置予定だったフェンスが整備させていないため、ボールや紙飛行機が棚田に入ってしまい苦情を受ける事も多い。
上水道の設置
ヒマラヤ小学校が抱えている問題の一つに水の問題がある。学校には上水道が整備されていないままだ。上水道を整備するためには300Mほどのパイプ繋ぐ必要がある。2年前に貯水槽を整備し、これまでは給水車から水を購入していたのだが、こちらも値上げに継ぐ値上げで購入が難しくなってしまった。こちらは最優先で整備が必要だ。
果樹園外壁の整備
現在、ヒマラヤ小学校で整備を進めている果樹園には外壁がない。過去に果樹や井戸のポンプを盗まれる被害が出ているので、早い時期に外壁の整備をする必要がある。
このような感じで職員会議は2時間以上に渡り、熱い話し合いが行われた。一丸となれば必ず良い方向に進むはずだ。明日を信じて頑張りたい。
ダサイン休みが明け、13日からヒマラヤ小学校が始業した。子ども達の話題はやはりダサイン祭り。休みの間に何を食べたとか、何をして遊んだとか、尽きない話で盛り上がっていた。支援者宛の手紙を何枚か預かったが、どれもダサイン祭りの事が書かれていた。よほど楽しいダサインだったのだろう。とにかく皆、元気でよかった。
昨日は放課後に定例の職員会議を行い、主に3つの点について話し合った。
1、「学習発表会」の開催について
期末試験が終わる来年の1月下旬か2月頃になると思うが、保護者を招いて学習発表会を開催できればと考えている。学習発表会は保護者に子ども達の成長や学校の取り組みについて知ってもらう貴重な機会だけに、ぜひとも実現したい。発表会では歌や踊りだけでなく、子ども達が作った折り紙などの工作品も展示して保護者に見て貰えたらと思っている。今、ヒマラヤ小学校は有償化に向けた様々な取り組みを行っているが、保護者をはじめ広く村の人達に学校の変化を実感して貰う事は、有償化を成功させるために欠かせない。今後は学習発表会を定期化も視野に入れたいと思う。
2、ネパール国内での募金活動実施について
長引くインフレによる物価高騰の煽りを受け、ヒマラヤ小学校は大変厳しい運営状況が続いている。先日、スポンサーシップ基金の値上げを決めたところだが、外国支援に頼るばかりではなく、自分達も積極的に浄財を集める努力をすべきだと思う。現時点では教職員による街頭募金の実施と学校でのチャリティーイベントの開催などを考えている。チャリティーイベントではチケットを販売したり、学校で育てた野菜で作った料理を販売したりすることも可能だ。その他、ヒマラヤ小学校が得意としている折り紙を販売する事だって出来るだろう。それが難しければ募金箱を設置して募金してくれた人に折り紙をプレゼントしてもいい。過去2度も工作コンテストで優勝した技術を生かすことで、学校の特色を広く世間にアピールすることだって出来る。教員を含む学校の関係者がこうした活動に参加することは、支援者の気持ちを理解することにもつながるはずだ。学校のハード、ソフトの両面を駆使すれば必ず道は開けてくると信じている。もう受身は卒業しなければならない。
ただ、チャリティーイベント開催の話をした時、ある先生から「子どものダンスは人前で見せるほど上手ではない。お金を払って見る人はいない」という声が出た。プロとしての踊りを見てもらうのではなく、子ども達の努力に対して浄財を頂く事がチャリティーイベントの趣旨であることを伝えたが、この辺り(自信のなさ)がヒマラヤ小学校の現時点での弱さなのかもしれない。
3、学校の整備と修繕について
ヒマラヤ小学校も開校から7年が過ぎ、トイレの戸の部分など、所々で修繕が必要となっている。また学校の整備についても未だまだやるべき点は多い。今回、先生達から整備について多くの提案が出されたので幾つか上げてみたい。
運動場(正面)の整備
ヒマラヤ小学校は元々棚田だった場所に作られたため、学校の土地は3段になっている。最上段には3階建ての校舎が建ち、中段の小さなスペースには滑り台が設置されている他、木々を植えた小さな庭園がある。下段のいわゆる正面広場は手付かずのままになっていて、校門もないままの状態だ。
下段の広場はかなり広いので、この土地を均して煉瓦を敷けば、上等な運動場を整備することが可能だ。そこにポールを立てればバドミントンコートとしても使える。学校の正面という一番大事な場所でもあるので、両サイドにジャカランダや百日紅などの木々や綺麗な花を植えて綺麗に整備すれば、学校のイメージは一気に変わるだろう。これはぜひとも実現したい。
運動場(北側)の整備(遊具など)
北側の土地もきちんと均して芝などを植えれば、かなり綺麗な運動場になる。冬場など教室での授業が寒いときは、頻繁に青空教室として使っているので整備する意義は十分あると思う。運動場の整備に併せて煉瓦がむき出しになっている校舎北側に漆喰を塗り、そこに壁画を描く事もいいと思う。また現在、遊具はブランコと滑り台だけなので、今後は卓球台やシーソー、鉄棒などの遊具を整備できればと思う。
南側外壁のフェンスの設置
学校の南側には棚田が広がっている。南側には開校当初から外壁が整備されているものの、外壁の上に設置予定だったフェンスが整備させていないため、ボールや紙飛行機が棚田に入ってしまい苦情を受ける事も多い。
上水道の設置
ヒマラヤ小学校が抱えている問題の一つに水の問題がある。学校には上水道が整備されていないままだ。上水道を整備するためには300Mほどのパイプ繋ぐ必要がある。2年前に貯水槽を整備し、これまでは給水車から水を購入していたのだが、こちらも値上げに継ぐ値上げで購入が難しくなってしまった。こちらは最優先で整備が必要だ。
果樹園外壁の整備
現在、ヒマラヤ小学校で整備を進めている果樹園には外壁がない。過去に果樹や井戸のポンプを盗まれる被害が出ているので、早い時期に外壁の整備をする必要がある。
このような感じで職員会議は2時間以上に渡り、熱い話し合いが行われた。一丸となれば必ず良い方向に進むはずだ。明日を信じて頑張りたい。
hsf at 10:58|Permalink│
2011年10月14日
どれだけ心を込めたか
10月14日
今回の単身医療キャンプは、西部、南ネパールのバルディヤと呼ばれるジャングル周辺に暮らすタルー族の集落を中心に行った。今回は単身ということや、僕自身がタルー族の人々の生活に関心を抱いていた事もあって、学校や寺院など特定の場所に人を集めるのではなくタルー族の各集落を周って治療を行う形をとった。初めての土地での治療だったが、知人に紹介してもらった元バルディヤ国立公園の職員の方に協力してもらったお陰で、恙無く実施することが出来た。こんな時、地元の人の協力は本当にありがたい。
今回、治療したタルー族の人々だが肝臓疾患と心臓疾患のお年寄りがいた以外は、頭痛や目眩、関節痛などが殆どで思ったよりも状況は良い感じだった。ただし目と呼吸器の疾患がかなり多かった事は気になるところだ。なにか生活習慣と因果関係があるのかもしれない。もう少し長期間に渡って活動する必要がありそうだ。というよりも、ぜひとも長期間活動したいと考えている。
活動中、治療したお年寄りからバナナの差し入れを受けた。ささやかな治療に対するお礼だそうだ。治療を通して患者と心が通じあった時ほど嬉しい瞬間はない。お年寄りのくれた一本のバナナのお陰で、旅の疲れも、焼け付くような日差しを浴びて消耗していた体力も一気に回復した。
“大切なのはどれだけ沢山の事をしたかではなく、どれだけ心を込めたか” マザーテレサの言葉をふと思い出した。
今回の単身医療キャンプは、西部、南ネパールのバルディヤと呼ばれるジャングル周辺に暮らすタルー族の集落を中心に行った。今回は単身ということや、僕自身がタルー族の人々の生活に関心を抱いていた事もあって、学校や寺院など特定の場所に人を集めるのではなくタルー族の各集落を周って治療を行う形をとった。初めての土地での治療だったが、知人に紹介してもらった元バルディヤ国立公園の職員の方に協力してもらったお陰で、恙無く実施することが出来た。こんな時、地元の人の協力は本当にありがたい。
今回、治療したタルー族の人々だが肝臓疾患と心臓疾患のお年寄りがいた以外は、頭痛や目眩、関節痛などが殆どで思ったよりも状況は良い感じだった。ただし目と呼吸器の疾患がかなり多かった事は気になるところだ。なにか生活習慣と因果関係があるのかもしれない。もう少し長期間に渡って活動する必要がありそうだ。というよりも、ぜひとも長期間活動したいと考えている。
活動中、治療したお年寄りからバナナの差し入れを受けた。ささやかな治療に対するお礼だそうだ。治療を通して患者と心が通じあった時ほど嬉しい瞬間はない。お年寄りのくれた一本のバナナのお陰で、旅の疲れも、焼け付くような日差しを浴びて消耗していた体力も一気に回復した。
“大切なのはどれだけ沢山の事をしたかではなく、どれだけ心を込めたか” マザーテレサの言葉をふと思い出した。
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2011年10月13日
タルー族
10月13日
ドルパへ向かう飛行機がキャンセルとなり、急遽、西部、南ネパール(タライ)で治療をすることになった今回の(単身)医療キャンプだったが、直ぐに考えを切り替えられたのは、何時飛ぶか分からない飛行機を待つだけの時間的な余裕がなかった事もあるが(ドルパの空港から目的地の村までは歩いて2日かかる。)、僕自身が南ネパールに暮らすタルー族に強い関心を抱いていたからだと思う。
これまでも何度か旅人としてタルー族の暮らしに触れる機会があった。その度に普段、僕が接しているカトマンズ盆地の人々との生活の違いに驚き、またタルー族の様々な生活の知恵には感心させられることばかりだった。もちろん、ネパールの食料庫と呼ばれるほど果てしなく続くタライ平野が、四方を山に囲まれた盆地生活の閉塞感を解放してくれる事も、僕にとっては大きな魅力のひとつだ。
タルー族の生活で最も感心させられるのは、彼らがとても清潔な民族であることだ。高温多湿の環境もあってか、タルー族は毎日、体を洗い、家屋も格子に編んだ竹の両面に泥と牛糞を混ぜて塗り上げた壁に草で屋根を葺いた平屋建てで、驚くほど清潔にして暮らしている。山の上の村々で見かけるような感染症をタルー族の集落であまり見た事がないのは、生活の知恵としての保健・衛生管理が行き届いているからだと思う。
タルー族の子ども達は川で泳いだり、魚を捕まえたり、樹に登ったりと自然児エミールを彷彿させるほど野生的で逞しい。彼らを見ていると学校教育の果たす役割が、自然から学ぶことに比べていかに小さいものかを痛感するばかりだ。ただ、傍目で見ているといかにも自由に逞しく生きているように見える子ども達だが、川で泳いだり、魚を捕まえたりすることは決して遊びではなく、生きるために必要な事なのだ。だからこそ魚を捕まえる子ども達の目はあれだけ真剣だったのだろう。生きることは本当に厳しい現実なのだと思う。
夕刻、カルナリ川の岸辺からジャングルに沈む巨大な夕日を見た。これまで僕が見た中で一番、大きくて真っ赤な夕日だった。夕日が照らす川面には子ども達の泳ぐ姿があった。ネパール国内に怒涛のごとく押し寄せる近代化の波。いつか近代化の波は全てを呑みこんでしまい、こうした美しい情景は見られなくなってしまうのかもしれない、そんな不安が胸をよぎった。
ドルパへ向かう飛行機がキャンセルとなり、急遽、西部、南ネパール(タライ)で治療をすることになった今回の(単身)医療キャンプだったが、直ぐに考えを切り替えられたのは、何時飛ぶか分からない飛行機を待つだけの時間的な余裕がなかった事もあるが(ドルパの空港から目的地の村までは歩いて2日かかる。)、僕自身が南ネパールに暮らすタルー族に強い関心を抱いていたからだと思う。
これまでも何度か旅人としてタルー族の暮らしに触れる機会があった。その度に普段、僕が接しているカトマンズ盆地の人々との生活の違いに驚き、またタルー族の様々な生活の知恵には感心させられることばかりだった。もちろん、ネパールの食料庫と呼ばれるほど果てしなく続くタライ平野が、四方を山に囲まれた盆地生活の閉塞感を解放してくれる事も、僕にとっては大きな魅力のひとつだ。
タルー族の生活で最も感心させられるのは、彼らがとても清潔な民族であることだ。高温多湿の環境もあってか、タルー族は毎日、体を洗い、家屋も格子に編んだ竹の両面に泥と牛糞を混ぜて塗り上げた壁に草で屋根を葺いた平屋建てで、驚くほど清潔にして暮らしている。山の上の村々で見かけるような感染症をタルー族の集落であまり見た事がないのは、生活の知恵としての保健・衛生管理が行き届いているからだと思う。
タルー族の子ども達は川で泳いだり、魚を捕まえたり、樹に登ったりと自然児エミールを彷彿させるほど野生的で逞しい。彼らを見ていると学校教育の果たす役割が、自然から学ぶことに比べていかに小さいものかを痛感するばかりだ。ただ、傍目で見ているといかにも自由に逞しく生きているように見える子ども達だが、川で泳いだり、魚を捕まえたりすることは決して遊びではなく、生きるために必要な事なのだ。だからこそ魚を捕まえる子ども達の目はあれだけ真剣だったのだろう。生きることは本当に厳しい現実なのだと思う。
夕刻、カルナリ川の岸辺からジャングルに沈む巨大な夕日を見た。これまで僕が見た中で一番、大きくて真っ赤な夕日だった。夕日が照らす川面には子ども達の泳ぐ姿があった。ネパール国内に怒涛のごとく押し寄せる近代化の波。いつか近代化の波は全てを呑みこんでしまい、こうした美しい情景は見られなくなってしまうのかもしれない、そんな不安が胸をよぎった。
hsf at 07:16|Permalink│
2011年10月12日
お知らせ
現在、サーバーのシステムバグが発生しているため、ヒマラヤ青少年育英会HPの表示に不具合が出ています。
復旧までに今しばらく時間が掛かる見込みです。ご迷惑をお掛けいたしますこと、お詫び申し上げます。
復旧までに今しばらく時間が掛かる見込みです。ご迷惑をお掛けいたしますこと、お詫び申し上げます。
hsf at 20:18|Permalink│
治療の旅から帰ってきました。
10月12日
ダサインを利用して出かけた治療の旅から今朝、帰京した。事故もなく戻ってこられた事、また旅の道中に出会った人々の温かい心遣いと協力に心から感謝したい。当初は西ネパール(正確にはMid West)の山間部にあるドルパの村々を訪ね、単身の医療キャンプを行う予定だったが、中継地であるネパールガンジからドルパへ向かう予定のセスナ機が故障のためキャンセルとなり、急遽、予定を変更して西部、南ネパールにあるバルディヤと呼ばれるジャングル周辺に暮らすタルー族の集落で治療をすることになった。
約2年ぶりの南ネパールだったが、丁度、ネパール社会が大きな変革の時期を迎えている時にカトマンズ盆地の外の生活をじっくり見る事が出来た事は、僕にとって本当に大きな学びの収穫だった。帰りの道中ではカピルバストゥやルンビ二など他の南ネパールの町へも立ち寄り、現地の人々の生活に触れてきたので、後日、改めてタルー族の集落での治療と共に、1週間あまりの旅で見たことや感じた事をブログの中で書いてみようと思う。
さて今日で15日あまりに渡って行われたダサイン祭りが終わる。子ども達は今年のダサインをどのように過ごしたのだろうか。明日の始業日、全校児童の元気な姿を見られる事が今からとても楽しみだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
写真は日本人の山として知られるマナスル(8163M)、ピーク29(7871M)、ヒマルチョリ(7893M)。それぞれ1955年、1970年、1960年に日本隊が初登頂。
ダサインを利用して出かけた治療の旅から今朝、帰京した。事故もなく戻ってこられた事、また旅の道中に出会った人々の温かい心遣いと協力に心から感謝したい。当初は西ネパール(正確にはMid West)の山間部にあるドルパの村々を訪ね、単身の医療キャンプを行う予定だったが、中継地であるネパールガンジからドルパへ向かう予定のセスナ機が故障のためキャンセルとなり、急遽、予定を変更して西部、南ネパールにあるバルディヤと呼ばれるジャングル周辺に暮らすタルー族の集落で治療をすることになった。
約2年ぶりの南ネパールだったが、丁度、ネパール社会が大きな変革の時期を迎えている時にカトマンズ盆地の外の生活をじっくり見る事が出来た事は、僕にとって本当に大きな学びの収穫だった。帰りの道中ではカピルバストゥやルンビ二など他の南ネパールの町へも立ち寄り、現地の人々の生活に触れてきたので、後日、改めてタルー族の集落での治療と共に、1週間あまりの旅で見たことや感じた事をブログの中で書いてみようと思う。
さて今日で15日あまりに渡って行われたダサイン祭りが終わる。子ども達は今年のダサインをどのように過ごしたのだろうか。明日の始業日、全校児童の元気な姿を見られる事が今からとても楽しみだ。
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写真は日本人の山として知られるマナスル(8163M)、ピーク29(7871M)、ヒマルチョリ(7893M)。それぞれ1955年、1970年、1960年に日本隊が初登頂。
hsf at 16:45|Permalink│
2011年10月06日
更新一時休止のお知らせ
10月6日より、西ネパールのドルパ地方へ行きます。暫くの間、更新ができません。12日頃に帰京予定です。よろしくお願いいたします。
hsf at 12:15|Permalink│
2011年10月04日
光と風Hi-Fu アルバムリリースのお知らせ
ヒマラヤ小学校の歌姫で、第一期卒業生のラクシミが2009年に日本を訪問した折、松山で一緒に共演した「光と風Hi-Fu」のお二人が、9月21日アルバム「花華言葉」を全国リリースしました。大きな志を持ってがんばっている二人の、爽やかな歌声をお楽しみください。
01.ヒトコトバ
02.愛言葉
03.未来花(みらいのはな)
04.千年華
定価¥1,500(税込)
品番 HIME-0002
発行元 hiMest Music Records
CD販売情報はこちら→オリコンにレビューを書いて応援する。→ アマゾンで購入する
TSUTAYAでオンライン購入する(お近くのTSUTAYAの店頭でもご購入頂けます。)
タワーレコードで購入する
他全国のCDお取扱店・オンラインショップ(Yahoo・楽天など)にて絶賛予約受付中
光と風Hi-Fuオフィシャルブログ
01.ヒトコトバ
02.愛言葉
03.未来花(みらいのはな)
04.千年華
定価¥1,500(税込)
品番 HIME-0002
発行元 hiMest Music Records
CD販売情報はこちら→オリコンにレビューを書いて応援する。→ アマゾンで購入する
TSUTAYAでオンライン購入する(お近くのTSUTAYAの店頭でもご購入頂けます。)
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光と風Hi-Fuオフィシャルブログ
hsf at 13:53|Permalink│
2011年10月03日
祭りの影に
10月3日
ダサイン祭り7日目の今日は「フールパティ」の日。官公庁も今日から全て休暇に入った。以前はフールパティの日、カトマンズの旧王宮で国王夫妻が神々に花を捧げる儀式が行われていたが、国王が不在となった現在、どのような行事が行われているのだろうか。各家庭では一族の僧侶が来て、ドゥルガ神に花や供物を捧げてプジャが行われる。今日から10日目に行われる「ビジャヤ・ダサミ(勝利の10日目)」に向って、ネパールはダサイン一色となる。
華やかな祭りの影に働く子ども達の姿がある。ある子はプラスティクを求めてゴミ場を漁り、ある子は綿菓子を売り、ある子は今にも倒れそうな表情を浮かべながら物乞いをしている。疲れきってしまったのだろうか、それともダサイン祭りが悲しいのだろうか、寺院の傍でココナツを売る少年はずっと俯いたままだった。
現在もネパールには260万人を越える子ども達が児童労働者として働いているという。近年、ネパールは近代化の波が押し寄せ、社会の全てを大きく変えようとしているが、ネパールの急激な近代化は働く子ども達に一体、どのような影響を齎すのだろうか。新しいネパール社会に対する不安が脳裏をよぎる。どうか前轍を踏むことだけは避けて欲しいと願うばかりだ。
ダサイン祭り7日目の今日は「フールパティ」の日。官公庁も今日から全て休暇に入った。以前はフールパティの日、カトマンズの旧王宮で国王夫妻が神々に花を捧げる儀式が行われていたが、国王が不在となった現在、どのような行事が行われているのだろうか。各家庭では一族の僧侶が来て、ドゥルガ神に花や供物を捧げてプジャが行われる。今日から10日目に行われる「ビジャヤ・ダサミ(勝利の10日目)」に向って、ネパールはダサイン一色となる。
華やかな祭りの影に働く子ども達の姿がある。ある子はプラスティクを求めてゴミ場を漁り、ある子は綿菓子を売り、ある子は今にも倒れそうな表情を浮かべながら物乞いをしている。疲れきってしまったのだろうか、それともダサイン祭りが悲しいのだろうか、寺院の傍でココナツを売る少年はずっと俯いたままだった。
現在もネパールには260万人を越える子ども達が児童労働者として働いているという。近年、ネパールは近代化の波が押し寄せ、社会の全てを大きく変えようとしているが、ネパールの急激な近代化は働く子ども達に一体、どのような影響を齎すのだろうか。新しいネパール社会に対する不安が脳裏をよぎる。どうか前轍を踏むことだけは避けて欲しいと願うばかりだ。
hsf at 06:00|Permalink│
2011年10月02日
第一期卒業生のプロビンが空手でネパール1に
10月2日
嬉しい知らせが飛び込んできた!!空手部の師範、ビジャヤさんの報告によると、なんとヒマラヤ小学校第一期卒業生のプロビンが、先日開催された和道会空手のナショナル・チャンピオンシップ大会(国内選手権?)で見事、優勝したそうだ。つまりネパールで一番になったのだ!プロビンは今後、国際大会への出場が予定されているとのこと。まだ18歳だから、これからもっと伸びそうだ。(プロビン=写真右端)
ダサイン休み明けには子ども達にも報告しようと思う。プロビンの大活躍に子ども達は励まされ、勇気付けられるだろう。子ども達が“出来るんだ”、“やれるんだ”という自信を持てば、未来への夢や希望を持つことが出来るようになるはずだ。プロビンの活躍の意義は本当に大きい。
プロビンにはぜひとも後輩達の憧れの存在として、これから自らをどんどん高めて欲しいと思う。プロビン、弥栄!!
プロビンの写真が手元にないので、2010年に開催した学習発表会の映像をご覧ください。空手の壷割りや全身で瓦を割っているのがプロビンです。4:45くらいから
嬉しい知らせが飛び込んできた!!空手部の師範、ビジャヤさんの報告によると、なんとヒマラヤ小学校第一期卒業生のプロビンが、先日開催された和道会空手のナショナル・チャンピオンシップ大会(国内選手権?)で見事、優勝したそうだ。つまりネパールで一番になったのだ!プロビンは今後、国際大会への出場が予定されているとのこと。まだ18歳だから、これからもっと伸びそうだ。(プロビン=写真右端)
ダサイン休み明けには子ども達にも報告しようと思う。プロビンの大活躍に子ども達は励まされ、勇気付けられるだろう。子ども達が“出来るんだ”、“やれるんだ”という自信を持てば、未来への夢や希望を持つことが出来るようになるはずだ。プロビンの活躍の意義は本当に大きい。
プロビンにはぜひとも後輩達の憧れの存在として、これから自らをどんどん高めて欲しいと思う。プロビン、弥栄!!
プロビンの写真が手元にないので、2010年に開催した学習発表会の映像をご覧ください。空手の壷割りや全身で瓦を割っているのがプロビンです。4:45くらいから
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