2007年12月

2007年12月31日

サダナさんの旅立ち

12月31日(月)

サダナ出発サダナさんが留学先の米国に向けて旅立った。今日はサダナさんの家族や親戚をはじめ、ヤッギャ校長など親しい友人が空港に集まり、サダナさんの新たな旅立ちを見送った。

サダナさんと知り合ったのは丁度5年ほど前。まだサダナさんは未だ15歳で、ちょうど西宮市で開催された『アジア・太平洋こどもエコ会議』にネパール人学生代表として参加し、帰国したばかりの頃だった。サダナさんの第一印象は兎に角、強烈なものだった。彼女の聡明さはもちろん、全身から燃え上がるような情熱が漲っていたことを鮮明に覚えている。

その後、ヒマラヤ小学校やケナフ活動、その他にも様々な活動を一緒に行なってきたが、その度にサダナさんの持つ能力やガッツには本当に驚かされてきた。万人から好かれる愛嬌と子ども達や自然を大事にする優しさ、そして時には全身が根性の塊ではないかと思うほど、何事に挫けない精神的な強さをかね揃えている才女だ。僕自身、10歳以上も若いサダナさんから何時も教えられる事ばかりだった。特にサダナさん、ヤッギャ校長と3人での活動はとても楽しく、充実していた。年齢差を一切感じさせないチームワークで心を一つに活動できたのは、サダナさんの存在が本当に大きかったと思う。

これからサダナさんは米国の大学で天然資源について学ぶ予定だ。溢れる若さと能力、そして何事にも挫けない強さで、米国で思いっきり活躍して欲しいと思う。数年後、更に成長したサダナさんと会えることが、今から本当に楽しみだ。弥栄!!


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2007年12月24日

ヨーマリ

12月24日(月)

ネパールに着いてから毎晩、必死になって続けてきた翻訳作業がようやく(ほぼ)終わり、中央郵便局から手紙を発送した。手紙の翻訳作業は大変な反面、文面から子ども達一人ひとりの成長を垣間見ることが出来るので、僕の楽しみの一つでもある。ただ今回は翻訳する手紙の数が100枚を超えていた事や時間の都合上、一人ひとりの手紙をゆっくり読むことが出来ず少し残念だった。でも、なんとか年内に作業を終える事が出来て一安心。

ロジとアジャイ今日はコカナ村での往診治療の日。ヒマラヤ小学校の期末試験が終わったので普段よりも少し治療に集中できる環境だ。往診の途中、既に治療を終了しているクリシュナさん宅へ立ち寄ってみると、クリシュナさんは足の痛みを再発したようで以前のように寝込んでいた。最近の厳しい寒さのせいかもしれない。

丁度、痛みに苦しんでいる時に僕が訪ねた事もあり、クリシュナさんは再会をとても喜んでくれた。こうして治療を求めてくれる人がいる事は治療活動の原動力でもある。これから時間を掛けクリシュナさんの再治療を進めていきたいと思う。治療中、クリシュナさんの姪のロジと甥のアジャイが帰ってきた。2人とも相変わらず元気そうで安心した。久しぶりの再会を喜びながら尽きない四方山話で盛り上がった。

ヤーマリ今日は『ヨーマリ・プ二』の日。満月のめでたい日に近親者を招き合い、ヨーマリと呼ばれる団子風のお菓子を食べるネワール族のお祭り。ネパールで暮らし始めた頃、ネパール料理が殆ど食べられなかった僕を見かねて、下宿先のニルマラさんがわざわざヨーマリを作ってくれた。あの時のヨーマリは本当に美味しかった。あれ以来、僕はヨーマリのファンとなり、今でも積極的に食べる数少ないネパール料理のひとつでもある。今日は各家庭で食べきれない程、ヨーマリを出していただいき大満足の一日だった。



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2007年12月20日

寺子屋訪問

12月20日(木)

コカナ寺子屋今日はコカナ村にある寺子屋『ヒマラヤ・マリア・コカナ寺子屋』を訪ねた。帰国中に支援者から預かった手紙を担任の先生に届けた後、特別活動(お楽しみ会)の実施について子ども達に報告した。お楽しみ会の実施を聞いた子ども達は大喜び、村中に響くほどの大きな歓声が上がった。普段、仕事に追われている貧しい子ども達が“寺子屋”という心の拠所に集まり、みんなで温かい食事を食べながら、歌ったり、踊ったりして、一日を楽しく過ごすことは、とても意義があると思う。これから子ども達の希望を元に献立やプログラム作りなどを進め、来年1月中には思い出深い『お楽しみ会』を開催したいと思う。

寺子屋挙手その後、暫く授業の様子を見ていたが、担任のサンギタ先生の授業の進め方がすっかり上手になっている事に気がついた。元気すぎる男の子達の纏め方も以前に比べ、良くなっている。子供達が積極的に授業に参加しようとする姿からも、寺子屋としての纏まりが感じられる。サンギタ先生を誉めると、『まだ難しいです。』という謙虚な言葉が返ってきたが、子ども達と同じくらいサンギタ先生の成長が見られることは嬉しいことだ。

こうして将来、教員を目指している若者が『寺子屋』という特殊な環境の中で大勢の子ども達を指導することは、本当に良い訓練になること思う。これからのサンギタさんに大いに期待したい。

ヒマラヤ小学校通信『12月のニュース』を更新しました



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2007年12月18日

用地選び

12月18日(火)

試験後今日でヒマラヤ小学校の試験が終了した。みんな一生懸命頑張ったので、きっと良い結果が得られると確信している。それにしても試験が終わった時の子ども達の表情はなんとも清清しいものだ。やはり子ども達には笑顔がよく似合う。


今日は昨日、ネパールに到着されたNPO法人日本ケナフ開発機構の釜野先生と国際ソロプチミスト東京―新宿クラブの岸先生と共に、『ケナフ・トレーニングセンター(仮称)』の建設用地の視察を行なった。

ネパールは近年、急激なインフレに直面しているため土地の値上がりも著しい。インド経済の牽引もあるが、多くは外国出稼ぎ労働者の送金による銀行の金余りが主な原因だと言われている。そのためカトマンズ市内各地では町の景観に不似合いな近代ビルが建ち並び、郊外では明らかに投機目的と思われる分譲マンションや建売住宅が流行のように作られている。インフレの影響を諸に受けているのが貧しい人々であることは、言うまでもない。

そうしたインフレの現状もあり『ケナフ・トレーニングセンター』の用地選びはなかなか難しい。現実的な予算を踏まえた上で、建設に最低限必要な広さを確保し、またヒマラヤ小学校との距離や交通の便、水利など、さまざまな観点から選ばなければいけない。また、それ以上に関係者全員が“ここで遣りたい”という気持ちを抱けるかどうかが、大きな鍵になると思う。なんとか良い形で纏まる事を願っている。


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2007年12月17日

ケナフ・トレーニングセンター

12月17日(月)

ケナフ用地子ども達の将来の自立を目指したケナフ活動(天然資源ケナフを使った環境・教育・自立支援活動)でご指導いただいている日本ケナフ開発機構の釜野徳明先生(神奈川大学名誉教授)と、活動をご支援いただいている国際ソロプチミスト東京―新宿クラブの
岸先生がネパールに到着された。

今回の訪問は、近い将来、建設を予定している『ケナフ・トレーニングセンター(仮称)』の用地視察のため。古くからネパール各地で栽培が行なわれてきたケナフの活用法について、誰もが気軽に学べる施設を目指している。もちろんヒマラヤ小学校の卒業生の自立訓練の場としての活用も視野に入れている。

ケナフ活動がネパールで始まってから3年半、今、丁度、ケナフ活動は変革期を迎えているように思う。これまで『こども環境ケナフ会議』の開催など、ケナフの有用性を社会の人々に知って貰うための活動に注力してきた。これらの活動は地元の人たちの自立意識の高揚や、子ども達の情操を涵養するという狙いがあった。大勢の方の協力によって、これまでの活動は非常に順調な形で進める事が出来たと思っている。また社会から活動への期待が高まっていることを常々、実感している。

これから本当の意味で大事な時期となる。まだ僕自身の中で今後の構想が完全に固まっていないのが実情だが、一歩ずつの積み重ねを大切にして頑張れたらと思う。卒業生を送り出す再来年までが山場だ。



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2007年12月16日

向原小学校展覧会『神がいる展覧会』

12月16日(日)

向原小学校児童12月14日(金)〜16日(日)の3日間、目黒区立向原小学校の展覧会『作品の神がいる展覧会』で、ヒマラヤ小学校の子供達が描いた絵が展示していただいた。残念ながら展覧会に参加することは出来なかったが、参加された方のお話によると子ども達や保護者の皆さんが熱心に作品を見ていたそうで、本当に嬉しいことだ。

今後、逆の形(日本の小学生の作品をヒマラヤ小学校で展示)なども含め、楽しく夢のある交流企画を立てていけたらと思う。
向原小学校展覧会

写真はおかど様提供

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2007年12月15日

3階校舎建設

12月15日(土)

姉妹今回の一時帰国中、ヒマラヤ小学校3階校舎(4教室分)の支援が全て決まった3階校舎の建設によって最終学年5年生(来年度開校)の教室、開校以来の念願であった図書室の開設、そして卒業生の自立訓練施設の開設が可能となる。まずは温かいご支援を頂いた3名の皆様へ心からお礼を申し上げたい。

今日はヒマラヤ青少年育英会の理事会の中で、一時帰国中の活動報告と共に3階校舎建設について報告した。理事会の協議の結果、3階校舎の建設は早ければ来年1月から始める予定となった。大きな社会的混乱などがなければ、来春には3階校舎が完成する見込みだ。

正直、これほど早く3階校舎が実現できるとは夢にも思っていなかった。3年半前、資金不足の影響で1階校舎(4部屋、3教室、1職員室)のみでの開校となったヒマラヤ小学校。2階校舎建設の目処がなかなか立たず、“2階が出来ないと学校を辞めなければいけないのですか?”と、不安げな表情で毎日のように訊いてくる児童もいた。そんな子ども達の現状を知った方から建設支援のお申し出を頂き、何とか2階校舎を建設することが出来た。2階校舎が完成した時、子ども達と一緒になって大喜びした事は今も忘れることが出来ない。2階校舎完成までの間、各クラス順番に青空教室を開催したことも今では楽しい思い出だ
1階、2階、3階と、子ども達の成長と共に“成長する学び舎”、3階校舎では一体どんなドラマが生まれるのだろう、今から本当に楽しみだ。



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2007年12月14日

目黒区立向原小学校の展覧会についてのお知らせ。

この度、目黒区立向原小学校の展覧会『作品の神がいる展覧会』にて、ヒマラヤ小学校の子ども達の描いた絵が展示されることになりました。向原小学校の子ども達の美術作品と共に、ヒマラヤ小学校の子ども達の絵をお楽しみ頂きましたら幸いです。

会場:目黒区立向原小学校 152-0002東京都目黒区目黒本町6−7−15
日時:12月14日(金)〜16日(日)までの3日間。
時間:8:30〜15:30

お願い事項:
*受付は終了15分前までにお入りください。
*上履きをご持参ください。

〜ブログおよびヒマラヤ青少年育英会HPについて〜

帰国中のブログに関しましては後日、改めて更新させていただきます。HP内『ヒマラヤ小学校通信』11月のニュースを更新しました。どうぞお目通しください。12月のニュースも近日中に更新予定です。






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2007年12月10日

みんなのきもち

12月10日(月)

贈呈式美味一服めぐりで開催されているヒマラヤ小学校募金『みんなのきもち』で集まった支援金と、絵画展期間中のチャリティー販売の売り上げを頂いた。今回で3回目となるが、毎回、大勢の方のご協力を頂き大きな支援が集まっている。今回は特に絵画展の開催もあって予想以上に大きな支援が集まった。

絵画展の期間中、僕の目の前で小学校低学年の女の子が財布を取り出し、自分のお小遣いを募金箱に入れてくれた事があった。同じ年頃のネパールの子ども達の窮状を知って、居ても立っても居られなくなったようだ。女の子の優しさに胸が張り裂けそうになるほど深い感動を覚えた。

めぐり贈呈式丁度、5年前の夏、明石公園(兵庫県明石市)で高校生と一緒に学校建設の街頭募金をしていた時、傍にあった自動販売機でジュースを買おうとしていた数名の小学生が、突然、ジュースを買うのをやめて募金箱に100円玉を入れてくれた事があった。真夏の日差しが照りつける暑い夏の午後。渇いた喉を我慢してまで100円玉を募金箱に入れてくれた子ども達の優しさは、今も忘れることは出来ない。僕自身、あの時の体験があったからこそ、今もこうしてヒマラヤ小学校に関わっていられるのかもしれない。

お小遣いを入れてくれた小学生、涙を流しながら1000円札を入れてくださった女性。今回、本当に大勢の方の優しさを目にすることが出来た。『みんなのきもち』にしっかり添えるよう、僕達として真に意義ある活動を展開していきたいと思う。今回はネパールに戻って報告することが山ほど出来た。

その後、都立大学の棒レストランで美味しい夕食を頂きながら、お世話になっている皆さんと楽しい夕べの一時を過ごした。日本帰国の最終日、尽きない楽しいお話に心が洗われ、帰国中の疲れが一気に吹っ飛んだ。

1ヶ月余りの帰国中、お世話になりました。本当にありがとうございました。皆様から頂きました温かい励ましのお言葉を心の糧に、今後とも一生懸命がんばる決意です。どうか今後とも宜しくお願いいたします。

写真は美味一服めぐり、おかど様提供


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2007年12月09日

車座集会”話し合える環境”

12月9日(日)

今日は狛江市内の支援者宅で車座の集会に参加し、支援者の皆さんとヒマラヤ小学校について話し合うことが出来た。

ヒマラヤ小学校の支援者の多くはインターネットを通して支援を申し込まれたり、また支援者の友人、知人という横の繋がりで広がっているケースが多い。まだ直接、お目にかかっていない支援者の方も多いため、帰国中に出来るだけ多くの支援者と会ってお話することが僕の課題でもある。

メイルやHPといった便利な道具のお蔭で、以前に比べネパールでの活動をお伝えする事が容易で安価になったものの、支援者の皆さんへ活動への理解を深めていただくためには、やはり直接お目にかかり、お話することが欠かせないと考えている。支援者の浄財を頂いて活動をしている以上、しっかりとした信頼関係を築いた上で、支援者の皆さんと共に意義ある活動を目指すことが大事だと思う。

できれば『講』のように、複数の支援者の方と車座になってお話できる環境が出来ればと常々、考えていた。こちらが一方的に話す報告会形式ではなく、参加された方が気軽に質問したり、アイデアを話せる車座の集会こそが最適だと考えている。支援者との何気ない会話の中から生まれたアイデアも多い現状を考えると、“話し合える環境”を構築することは、今後の活動のためにもとても有意義だと思う。

今回、支援者のSさんに相談したところ快く開催を承諾してくださり、車座の集会が実現することとなった。今日の集会では、長年、ご支援を頂きながら初めてお目にかかる方だけでなく、ネパールに興味をお持ちの方にもお集まり頂き、和やかな雰囲気の中でヒマラヤ小学校について、話し合うことが出来た。参加者の皆さんからも貴重なアイデアを頂き、僕にとって本当に有意義な学びの時間となった。

今後も機会あるごとに車座の集会を開いて、一人でも多くの方とヒマラヤ小学校について話し合えればと思う。

車座集会の開催にご協力いただきましたSさんご夫妻に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

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2007年12月07日

安心して勉強できる環境

12月6日(木)

他の団体の方針をしっかり理解しないまま評論するのは良くないが、ネパールに限らず他の国々でも、建設した学校の数を謳っている団体を見かける事がある。学校がない地域に学校を建設するのは大事なことだが、学校が出来たからといって地域に暮らす全ての貧しい子供たちが学校へ通えるとは到底、思えない。そういった団体は建設後の学校運営をどのように考えているのだろうか。大勢の支援者から頂いた善意の支援を元に“箱だけ作って終わり”という支援活動は本当に意味があるのだろうか。

鉛筆やノートが買えなくて学校を辞める子や中には自殺する子までいる現状を考えれば、学校という器なんてあまり意味がないようにすら思える。もっと大切な事は貧しい子ども達が安心して勉強できる環境を作ることではないだろうか。

ヒマラヤ小学校の場合、完全無償教育を実施することで極貧の子どもでも学べる環境を何とか構築している。もし学用品を児童自らが用意しなくてはならない状況になれば、恐らく1人の児童も学校に残れないだろう。ましてや授業料を徴収すれば、どんな状況になるのか結果は明白だ。もちろん無償教育を続けるには高額な費用がかかるだけでなく、全てにおいて徹底した管理が必要ななるため手間隙もかかる。教科書から消しゴムに至るまで全ての配布記録をつけ、時には“失くした”と言ってくる児童を、胸をいためながら疑うことも必要になってくる。それでも無償教育の実施によって、115名の貧しい子ども達が勉強する機会を得ているのだから、その意味は大きいのではないだろうか。

“字の読み書きを知らない子ども達に、読み書きできる喜びを伝えたい“、この一心で始めた教育支援活動。ここは決してブレてはいけない。立派な校舎や建設した学校の数を謳うのではなく、子ども達が安心して学べる環境を作ることにもっと目を向けて欲しいと願うのは、多分、僕だけではないと思う。


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2007年12月05日

児童労働

12月5日(水)

児童労働今回の帰国中も各地でヒマラヤ小学校やネパールの現状についてお話をさせていただいているが、多くの方がネパールの児童労働問題に高い感心を持っている事を実感する。ある統計によると、現在ネパール国内では約260万人の子供達が働いていると言われている。ネパールの総人口が2200万人、其の内の半数、約1100万人が16歳以下の子供なので、実に子どもの4分の1が児童労働に従事している計算となる。

先日、児童労働の現状について話したとき、『児童労働は家計を支えている面もあるのではないか?』という質問を受けた。確かに児童労働が家計を支えているのは事実だ。

児童の中で、たたみ二畳ほどの小さな掘っ立て小屋に親子6人が肩を寄せ合いながら生活している家族がいる。父親は脳卒中後の片麻痺で仕事が出来ず、盲目の母親が一生懸命、農家の手伝いをしているが、それだけでは生計を支えることは出来ない。男性優位のネパール社会では、女性が得られる日雇いの労働賃金は男性の半分という事が多い。

この家庭では13歳の長男が働きながら母親だけでは支えきれない家計を補い、下の3人の兄妹が学校で勉強をしている現状だ。このような現状の中で“教育は大切だから”といって、長男に仕事を辞めさせ、無理やり学校で勉強させることは難しい。勉強したい気持ちを抑え、家族のために歯を食いしばって頑張っているのは長男なのだから。

児童労働幸い、長男は村で開催している寺子屋に通い、夕方から読み書きを勉強しているが、同じような窮状を抱える家庭はネパール中に山ほどあるのではないだろうか。このようなケースを見ていると、決して児童労働を”悪”と一言で決め付けることは出来ないように思える。





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