2007年11月

2007年11月29日

『スーパーニュース』でヒマラヤ小学校の特集

11月29日(木)

27日から松山へ帰省。今日は地元、愛媛県のテレビ局EBCテレビ愛媛FNNフジテレビ系列)のスーパーニュースという夕方のニュース番組の特集の中で、ネパールとヒマラヤ小学校についてお話をさせて頂いた。初めての生放送という事もあり緊張したが、写真やビデオを使ってヒマラヤ小学校やネパールの様子を紹介していただいたので、僕の空下手な話でも少しは現状をお伝えできたのではないかと思う。

番組の後、放送局の関係者の方とお話しする機会があったがヒマラヤ小学校絵画展の松山での開催等、とても嬉しいお話を頂いた。絵画展を東京だけでなく日本各地で開催できれば、より多くの方にネパールやヒマラヤ小学校の子ども達のことを知っていただけると思う。実現に向けぜひ頑張ってみたい。


ヒマラヤ小学校絵画展を開催について協力者を探しています。

ヒマラヤ小学校では2007年11月8日〜25日まで『わたし達の村、わたし達のヒマラヤ小学校』と題して、東京・上野『きもの鈴乃屋』本店2階『めぐりギャラリー』にてヒマラヤ小学校絵画展を開催しました。今般、ヒマラヤ小学校および子ども達に対する理解をより深めるため、日本各地で絵画展または展覧会を開催したいと考えております。開催にご協力いただける方は、ぜひご連絡いただきたくお願い申し上げます。

*入場料の徴収を予定しておりませんので、有料での会場提供はお断りいたします。


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2007年11月26日

向原小学校訪問

11月26日(月)

今日は目黒区立向原小学校を訪ねた。昨年の丁度同じ頃、社会貢献支援財団の21世紀若者賞の受賞席に出席するため来日していたサダナ・タパさんと共に同校を訪ね、2年生の元気な子供たちと交流した。子供たちとの楽しく有意義な交流はサダナさんにとって忘れられない交流の時間となった。

今日は昨年交流した(3年生に進学した)子供たちと再会し、サダナさんの様子について話した。皆、1年前の事をしっかり憶えていてくれて、とても嬉しかった。ささやかな国際交流が日本の子供たちの夢を育て、世界に目を向けるきっかけとなるならこれに優る喜びはない。

その後、4年生の図工の授業を見学させていただいたが、改めて日本の教育の質の高さを実感した。もちろん日本の教育現場にも様々な改善点はあるだろうが、先生たちの教育技術(授業の進め方など)や熱意、教材の充実度など、どれをとっても日本の教育は本当に優れていると思う。

今日は急遽、1年生の子供たちにネパールについて話をする貴重な機会をいただいた。ネパールの人々の生活や日本との違いについての簡単な話しだったが、特にエベレストが世界一高い山で、富士山を2つ重ねても届かないほど大きな山だと知った時、子供たちは一様に驚嘆していた。もしかしたら将来、この子ども達の中からエベレストに登頂する子も出るかもしれない。今日の話を通して、『ネパール』や『エベレスト』という名前が、子供たちの心の片隅にでも残ってくれたなら嬉しいことだ。

向原小学校でもヒマラヤ小学校の子供たちが描いた絵を展示して頂くことなった。ぜひこの機会に子供たちの交流が更に深まる事を願っている。


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2007年11月25日

ヒマラヤ小学校絵画展が終了。

11月25日(日)

絵画展3週間にわたり東京・上野『めぐりギャラリー』で開催された『ヒマラヤ小学校絵画展』が無事終了した期間中、大勢の方から望外の好評をいただき、初めての絵画展は大成功のうちに終える事が出来た。開催にあたり温かいご協力いただいた皆さんに心から感謝の気持ちを伝えたい。

3週間の期間中、毎日のように『めぐり』にお邪魔して絵を見ていたせいか、子ども達の絵が神韻を帯びてきたような感じすらした。数年前まで絵の具すら触った事なかった子供達がここまで立派な絵を描けるようになるとは、正直、夢にも思っていなかった。子ども達の成長は本当に無限の可能性があると感じる。

今回の絵画展を通して大勢の方にヒマラヤ小学校を知って頂き、身近に感じていただけた事は本当に大きな成果だったと思う。困難に直面した時や岐路に立ったとき等、さまざまな場面で大きな力を発揮するのは、きっと人と人との繋がりだと思う。ヒマラヤ小学校に関わってくださる方が3人、30人、300人、3000人と増えれば文殊の知恵どころではない。きっとそうした繋がりこそが学校の底力になるのだと思う。

今回の絵画展を通して学んだ事をしっかり踏まえ、次回は今回の絵画展以上に楽しくて夢のある展覧会をやってみたい。



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2007年11月22日

アートコレクション福原記念館訪問

11月22日(木)

記念館鹿追町2日目。朝から雪が降る寒い天候。昨日に引き続き、凍てつくような寒さに驚く。冬の北海道の厳しさを改めて実感した。

朝10時の開館と同時にアートコレクション福原記念館を訪ねた。関係者の皆さんに温かいおもてなしを受け、展示された絵画作品をゆっくりと時間を掛けて鑑賞することが出来た。どの作品も素晴らしいものだが、特に洋画家・斉藤斎(さいとういつき)の描いた100号の絵の迫力には一驚した。またそれ以上に『貧困を恐れず』という氏の文章には深く心を打たれた。苦しいときに助けてくれた友人や知人への感謝の気持ち、貧しい日々が貧困に打ち克つ心を作ったこと等が、淡々と書かれている。特に“どんなに苦しくても自分の進む道を変えてはいけない”という最後の一行を読んだときは驚嘆した。


ダヌワール貧困は辛く苦しいものだが、時として人間を逞しくするエネルギーを生み出したり、僕達に人間としての優しさを教えてくれることがある。奨学生たちが我武者羅に勉強する姿は正に噴火直前の火山のようなエネルギーだし、貧しい子供たちが、貰ったチョコレートを小さな弟や妹にあげたいと、ポケットに入れる健気な姿からは人間としての優しさを感じずにはいられない。貧困を嘆くのではなく、貧困を大きな力に変える。きっと斉藤斎の作文は子ども達に大きな力を与えてくれると思う。ぜひネパールに戻ったら紹介したい。

『貧困を恐れず』斉藤斎

貧しい家に生まれ、中学に時はしばしば月謝を滞納したが、両親が親類や知人に頼んで借金をして歩いたのを覚えている。美術学校に合格したが、さて学費がないと当惑した時、先輩の方々が心配してくださり、肥後奨学金が出るようになった。ある先輩は、月謝は俺に任せろといってくださった。

中略

貧しさに負けなかったのは、幼い頃から食事にも事欠く日々の連続であったためだ。どんなに苦しくても自分の進む道を変えてはいけない。


*美術館に展示されてあるものを模写しましたので、内容は完全ではありません。

館内ではヒマラヤ小学校の子供達が描いた絵とも再会することが出来た。半年前、生まれて初めて水彩画に挑戦した子ども達。乱れた色にも子どもたち一人ひとりの一生懸命さが伝わってくる。こうして本格的な美術館で子ども達の絵を展示していただき本当に嬉しい。いつか子ども達を連れて美術館を訪ねる事が出来れば、どんなに素晴らしいだろう。北海道の壮大な大地を見て、美術館で本物の芸術に触れる事が出来れば、子ども達の夢は限りなく大きく育つのではないだろうか。僕の中でひとつ大きな夢が出来た。

その後、2階校舎建設のご支援を頂いた『アートコレクション福原記念館』のオーナー福原氏ご夫妻とお目にかかりお話した。福原氏ご夫妻から温かい励ましのお言葉を頂き、胸が張り裂けるような思いがした。支援者一人ひとりの気持ちをしっかり汲み、子ども達の未来のために全力で頑張ることが僕達に出来る唯一の恩返しだと思う。しっかり頑張りたい。

アートコレクション福原記念館
北海道河東郡鹿追町泉町1−21
電話0156-66-1010
●開館時間/午前10:00〜午後5:00
●休館日/毎週月曜日・年末年始
●入館料/一般600円(500円)/高校300円(250円)/小・中生200円(150円)身障者300円




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2007年11月21日

北海道十勝地方訪問

11月21日(水)

帯広ヒマラヤ小学校の子供たちが描いた絵が常設されている北海道・鹿追町のアートコレクション福原記念館』を訪ねるため北海道へ向かった。とかち帯広空港に着いた時には、十勝平野はすっかり雪に覆われ美しい銀世界が広がっていた。


その後、空港でレンタカーを借り帯広市内へ向かった。生まれて初めての雪道運転は流石に緊張の連続だった。北海道の冬はやはり厳しい。地元の人々にとって雪は多分やっかいなものだと思うが、四国・松山という温暖な町で育ち、普段、雪とは殆ど縁のないところで生活している事もあって、雄大な十勝平野の雪原は僕にとって新鮮だ。

ヒマラヤのイメージが大きいせいか、ネパールを雪国と思っている人も多い。確かに北部の山岳地帯へ行けば雪も降るし、首都のカトマンズからも雪に覆われたヒマラヤを見る事は出来る。しかし現実には、ヒマラヤの雪は見た事があっても、雪に直接触った事のない子が殆どだ。いつかネパールの子供たちにもこの美しい十勝平野の雪原を見せてあげたい。きっと嬉しくて飛び跳ねて喜ぶだろうなぁ。

明日の天候不安もあったので帯広市内での宿泊を変更し、今日中に鹿追町へ入る事にした。明日は美術館を訪ね、半年前に子供たちが描いた絵と再会する。今からとても楽しみだ。


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2007年11月17日

報告会

11月17日(土)

今日は絵画展の会場『めぐり』で、『ヒマラヤ小学校、吉岡大祐を囲んで話を聞く会』と題した報告会を開催していただき、ヒマラヤ小学校の現状についてお話をさせていただいた。木曜日にプロジェクターとスクリーンが使える事を確認してから、急いでパワーポイントを作ったので至らない点もあったと思うが、参加された皆さんには熱心に話を聞いていただき本当に嬉しかった。

報告会こうして支援者の皆さんや活動に関心を持って下さる皆さんへ学校の現状や自分たちの考えについてお伝えする事は、本当に大事なことだ。遠く離れたネパールの活動なので、支援者の皆さんには何かと分かりにくい点も多いと思うし、ともすればお金と物だけの関係になりやすい支援活動だからこそ、今日のように顔の見える形で皆さんと話し合う事はとても意義があると思う。やはり支援者、受益者、お互いに心の通じる活動こそ、真に意義のある活動だと思う。今後、ぜひ小さな車座の集会を開催することで、より多くの方にヒマラヤ小学校の事を伝えていきたいと思う。

報告会の中で、帰国前に制作したヒマラヤ小学校の紹介ビデオを上映したが、参加者の皆さんから“学校の現状がよく分った”と望外の評価を頂いた。子供たちの様子はどうしても筆舌だけでは尽せないため、映像で見て頂く事が最善であることを改めて実感した。今後も様々な角度から子供たちの様子を撮影してみようと思う。

今回の報告会では大勢の方のご協力を頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。(写真はおかど様提供)

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2007年11月11日

支援者訪問

11月11日(日)

帰国の間、出来るだけ多くの支援者を訪ね、ヒマラヤ小学校や医療活動の様子をお伝えたいと考えている。限られた時間の中で支援者全員を訪ねる事はなかなか難しいが、支援者と直接会ってお話をすることは楽しく、また自分自身にとっても良い勉強の機会となっている。単に現地の様子をお伝えするだけでなく、自分たちの考えや目標をお伝えする事が出来るので、とても重要な時間だ。僕たちがどんな思いを持って、どのような活動に組み、現時点でどのような成果が上がっているのか、また目指している事や描いている夢をお具体的にお伝えする事は支援者の皆さんとの相互理解を深める上で欠かせない。支援者の皆さんからアイデアを頂くことや、友人、知人の方をご紹介いただくこともあり、僕たちにとって本当に貴重な学びの時間だ。この活動に携わった事で多方面の方とお知り合いになれた事は僕の大きな財産だ。

今回、特にヒマラヤ小学校についてはコンテスト優勝など、良い出来事が沢山あったため報告する事が何時も以上に多い。支援者の皆さんに子供たちの活躍を自分の事のように喜んで頂き、本当に嬉しく思う。頑張った子供たちが褒められる事は何よりもうれしいことだ。

8日から始まったヒマラヤ小学校絵画展も予想以上に大きな反響があり、感激している。支援者の方だけでなく、一般の方にもネパールに関心を持っていただく機会となっているようだ。このような素晴らしいイベントを開催できたこと、改めて嬉しく思う。


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2007年11月09日

4名のネパール人学生

11月9日(金)

エベレスト学生今日は外務省の『アジア青少年交流(名称は未確認)』で日本を訪れたネパール人学生4名(男女2名ずつ)に会った。4名は天然資源ケナフを使った自立支援活動のリーダー、サダナさんが10年生まで学んだエベレスト学校の生徒。サダナさんの後輩だ。エベレスト学校はケナフ活動の拠点校でもある。馴染み深い学校の生徒が外務省の交流プログラムに選ばれた事は自分の事のように嬉しい。

4名とも現在10年生で学ぶ生徒。みんなクラストップの成績で聡明な生徒だが、初々しいところもあり本当に可愛らしい。15歳の多感な時期にこうして他国を訪ねる事は、本当に大きな学びの収穫があると思う。

11日間の日程では東京や近郊で活動のほか、広島、京都、大阪訪問などが予定され充実した内容となっている。4名にそれぞれ楽しみにしているプログラムを訊ねると、『広島の原爆資料館』、『ホームステイ』、『博物館訪問』と様々だったが、みんな口を揃えて『海が見たい』と言っていた。やはり内陸国ネパールの子供たちには海への憧れが強い。幸い東京湾で自然環境を学ぶプログラムもあるので、4人には思いっきり楽しんでほしいと思う。

エベレスト学生24人とも医師、銀行の頭取、看護師などしっかりした夢を持っている。特に4人のうち一人は幼いころに心臓病の手術を受けた経験があるそうで、将来は心臓外科の医師になって心臓病で苦しむ子供たちを救いたいと、力強く語っていたのが印象的だった。15歳でこれだけしっかりした夢を持つことは、今の日本では少し難しいかもしれない。飽食の日本に比べ貧しいネパールだが、貧しさは夢に向かう大きなエネルギーなると、つくづく思う。


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2007年11月07日

いよいよ絵画展はじまる。

11月7日(水)

ネパールでは今日からティハール(ディパワリ)が始まる。ティハールは女神ラクシミー(吉祥天)を招く光のお祭りだ。初日は烏、2日目は犬が神の化身として敬われ、3日目には雄牛がラクシミーの化身として崇められる。各家庭ではラクシミーを迎えるために軒先で蝋燭や油の入った素焼きの盃に木綿の芯を入れたランプに火が灯され、カトマンズは万灯の光に包まれる。そのほか、子供たちがグループになり各家庭で歌や踊りを披露してお小遣いを貰う『デウシ』も行われる。町をやさしく包む万灯の光に子供たちは何を願うのだろう。

絵画展いよいよ明日から絵画展が始まる。『何とかなるだろう』と思いつつ、初めての事なので正直、緊張してきた。今日は関係者の皆さんにお手伝いいただき作品の展示作業を行った。夜遅くまでお手伝いいただき、関係者の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいだ。ご協力いただいたお陰で予想以上に素晴らしい展示が完成し、子供たちの絵がより一層、輝いて映るように感じる。子供たちを皆、会場に連れて来られたらどんなに喜ぶだろう。。。。。ネパールへ戻ったら子供たちに今回の絵画展の様子をしっかり伝えたいと思う。


お知らせ

11月17日(日)絵画展の会場『美味一服めぐり』でヒマラヤ小学校についてお話をさせて頂きます。当日はヒマラヤ小学校のビデオも上映いたします。ぜひご参加ください。
日時:11月17日(土)午後6時から
会場:東京都台東区上野1-20-11 上野鈴乃屋2階『めぐり』
会費:1000円(茶菓付き)
*ご出席ご希望の方は『めぐり』までご連絡ください。電話:03−3834−5154


美味一服めぐりの『黄金律みるくのソフトクリーム』が、東京メトロの情報誌メトロガイドの『東京うまいもん大賞』で3位に選ばれました。詳しくは東京メトロ各駅で配布されています『メトロガイド』12月号をご覧ください。

ヒマラヤ小学校4年生のスモン・マハルジャン君の描いた絵が保険ストア『シュアティ』ホームページの表紙になりました。




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2007年11月03日

紹介ビデオ

完成したヒマラヤ小学校の紹介ビデオを数名の方に観ていただいた。今回制作したビデオがはたしてヒマラヤ小学校の現状をきちんと伝えられているのか一抹の不安もあるが、これまでのところ観ていただいた方の反応も良く、少し安心している。観る人によって印象も異なると思うが、ぜひビデオを通して少しでもヒマラヤ小学校への理解が深まれば嬉しい。

日頃、子供たちと間近で接しているせいか、映像で子供たちの現状を伝える事は思いのほか難しかった。正直、これほどビデオつくりが大変だとは想像もしていなかった。ビデオの制作自体は、第1回、第2回の子ども環境ケナフ会議の記録ビデオ制作の経験があるが、今回は記録ではなく“紹介”であったため、わずか10分程度でヒマラヤ小学校の現状を伝える事は本当に難しかった。一体、ヒマラヤ小学校の何を伝えるべきなのか、僕自身、十分気持ちが纏まっていなかったのだと思う。ただ、僕の拙稿を読んで頂くよりも映像を見て頂く方が遙かに子供たちの様子は伝わる。映像の持つ可能性と力を信じたい。

ヒマラヤ小学校が開校して既に3年半が経過し、協力の輪が着実に広がっている事を実感する。すでに大勢の方に一部の子供たちの顔と名前を覚えていただいている事は嬉しいことだ。ヒマラヤ小学校を応援して下さる方は小学校1年生(6歳)の女の子から、97歳のお婆さんまでと本当に幅広い。まだまだ運営面での大きな不安はあるが、まずは一人でも多くの方に活動をご理解いただくことが不可欠だ。今後も理解を深めるための活動を一歩ずつ着実に進めていきたいと思う。



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2007年11月02日

お知らせ。

11月2日(金)

お知らせ

ヒマラヤ青少年育英会HP管理人・吉岡大祐が出張中のため、HPの更新ができません。ブログは可能な限り更新予定ですが大幅に遅れる場合があります。また場合によってはメイルのお返事が遅れる場合があります。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

奨学生宛の手紙に関しましては受け付けておりますが、受取確認の連絡ができません。(お手紙は全て事務局が管理しておりますので、ネパールへ戻り次第、受取の連絡をいたします。)また引き続き、郵送による物資支援は中止しております。重ね重ねご迷惑をおかけいたします事、お詫び申し上げます。

ご不明な点は吉岡までメイルにてご連絡ください。




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2007年11月01日

ラクシミの詩

11月1日(木)

ラクシミ11月8日(木)から東京・上野で開催される「ヒマラヤ小学校絵画展では、子供たちの描いた絵の他に4年生のラクシミ・ナピットが創った詩の中から数点を展示して頂く予定だ。ラクシミは作詞・作曲を自ら手掛けるほど歌が大好きで、8月の歌唱コンテストでは見事、優勝を果たした実力の持ち主だ。

先日、ラクシミから詩を書き溜めたノートを預かり翻訳作業を行った。先生たちの協力を得ながら間違いのないよう慎重に翻訳作業を続けていると、教育を受けられたことに対するラクシミの素直な感謝の気持ちと喜びが伝わってきた。

ラクシミは貧困みより小学校2年生の時に小学校を退学。以来、幼い弟や家族を支えるために働くばかりの毎日だった。働いている最中、学校へ通う友達を見て涙を流した事もあったという。其のときの気持は、歌唱コンテストで優勝した時に歌ったオリジナル曲『パドゥナタ マライ マンティヨ』の中で歌われている。そんなラクシミに希望を与えたのはヒマラヤ小学校の開校だった。勉強できる喜び、友達との楽しい時間、喜びや悲しみを共有できる先生の存在。ラクシミにとって学校は今や、かけがえのない『居場所』となっている事が詩の文面から伝わってくる。

今年、ラクシミは肩を寄せ合いながら生活していた最愛の母を亡くした。“母の死”という、13歳の少女にとって大き過ぎる出来事を受け入れる事が出来ず、一時は周囲を心配させることもあったが、見事に悲しみから立ち直ることが出来たのは、きっと友達の存在が大きかったのだと思う。母を亡くした悲しみ、母への感謝、力強く生きようとするラクシミの決意が『母』という詩に綴られている。

ぜひ詩を通して、一人でも多くの方にラクシミをはじめネパールの子供たちの気持が伝わる事を願っている。

お知らせ

11月8日(木)から11月25日(日)まで東京・上野、きもの鈴乃屋本店2階『めぐり』で開催されます、ヒマラヤ小学校絵画展「私達の村、私達のヒマラヤ小学校」では、里親教育基金の奨学生が母親と共に制作したアクセサリーの他、将来の自立を目指しヒマラヤ小学校の女子児童が勉強を続けている編み物教室の作品(帽子)をチャリティー販売いたします。どうかよろしくお願いいたします。

「めぐり」では美味しい甘味の他、体に優しいオーガニック料理がお楽しみいただけます。特に東京メトロのメトロガイド『東京うまいもん大賞』にノミネートされている『黄金律みるくのソフトクリーム』はお勧めです。


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