2006年08月

2006年08月31日

職業訓練所

8月31日(木)

パネル先日から第2回こども環境ケナフ会議のビデオの編集作業に取り組んでいる。まだ準備段階だがビデオから子ども達や政府関係者の発言を起こして文字化する作業は、単純なわりになかなか難しい。デジタルビデオでの撮影とはいえ、会場の雑音などで聞き取りにくい箇所があったり、僕自身が言語に疎いことなども影響してなかなか先に進んでいない。

昨年の第1回会議のビデオは、殆どの部分を日本語に吹き替えて製作した。今年はパネルディスカッションも子ども達がパネリストとして参加し、子ども達から素晴らしいアイデアが発表されたので、せっかくの子ども達の声を消してしまわないよう、吹き替えではなく字幕で表示したいと考えている。20分程度のビデオにどの部分を収めるか悩みは尽きないが、観る人に分かり易い編集を心がけたいと思う。

子ども達4時過ぎにヒマラヤ小学校を訪ねヤッギャ校長とお喋りをしていると、試験期間中にもかかわらず一人、二人と子ども達が集まってきた。集まってきたのはヒマラヤ小学校の児童の中でも特にヤンチャな子ども達。畑の土起こしから机運びまで、先生達が声を掛けなくても教室を真っ先に飛び出して来ては作業を手伝う、勉強よりも体を動かす事が大好きな連中だ。僕自身の子どもの頃と重なる点も多く、彼らには特に親しみを感じている。

遊びながらも見つけたゴミを拾ったり、煉瓦を片付けたりしている子ども達。そんな彼らを見ていたヤッギャ校長が『試験中なのに、、、、』と苦笑いを浮かべながらも、『この子達のためにも何とか職業訓練所を作りたい.彼らならきっと一生懸命頑張れるはず。』と、しんみり話していた。僕もヤッギャ校長の意見に大賛成だ。

中にはヒマラヤ小学校を卒業後、進学を目指す子も出てくるだろう。しかし多くの子供達にとって進学は経済面や年齢などを考えると厳しい現状だと思う。そういった子ども達が小学校で学んだ知識を最大限活かして経済的に自立することが出来れば、大きな力に繋がると考えている。将来的な学校の自立運営のためにも彼らの自立と協力は欠かせない。汗だくになりながら楽しそうに校庭を駆け回る子ども達を見ていると、何となく将来への希望が沸いてきた。

奨学生今日はブンガマティ村周辺に暮す里親教育基金の子ども達も集まってきて、楽しい時間を過ごす事が出来た。先日まで大雨の影響で村に繋がる道路が切断され、連絡が取れていなかった奨学生も元気な姿を見せてくれた。みんな元気に頑張っている様子、本当に嬉しい限りだ。



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2006年08月30日

積極的な活動

8月30日(水)

試験昨日からヒマラヤ小学校で期末試験が始まった通常ならば8月上旬に終える期末試験だが、今年は会議の関係で学校を訪問されるゲストが多かったこともあり、1ヶ月ほど遅れての試験開催となった。みんな緊張した面持ちで試験を受けていたが、なんとか日頃の成果を存分に出して欲しいと思う。

先日、支援者の方から学校の清掃状態についてご指摘を受けた。開校以来、子ども達にはゴミをきちんとゴミ箱に捨てることなど、事ある度に指導してきたこともあり、最近では上級生がゴミをゴミ箱以外の場所に捨てた下級生を注意するなど、僕自身はそれなりの成果があがっているように感じていた。

今回ご指摘を受けたのはゴミ捨て以外のことだったが、子ども達が鼻水を垂らしていたり、汗をかいた後など顔や体が汚れているときには先生達が率先して子ども達を綺麗にすべきだとのご指摘だった。また教室内の清掃状況についても、鉛筆の削り粕などが床に落ちて目立っているとのご指摘だった。清掃は毎日、子どもが下校後に用務員のハリさんが行っている。もちろん中には清掃を手伝う児童もいるが、掃除はハリさんがするということが、先生や教職員また子ども達の間でも“あたり前”になっていたのかもしれない。

ヤッギャ校長と話し合った結果、昼休みの後に『掃除の時間』を設けて、子ども達と先生達が一緒に教室を掃除することになった。カースト制度の根強く残るネパールの村社会では、一つひとつの行動に十分な注意を払わなければ、大きな誤解を招きかねない現状がある。特に教育を受けていない文盲の保護者が多い現状では細心の注意を払うことが不可欠だ。しかしこれまでその現状に囚われすぎて、積極性に欠けていたように思う。“自分たちの学び舎は自分達で綺麗にする”分かってながら基本が実行できていなかった事を全員が猛省しなければならない。

子ども達に掃除をさせることで、村の人や保護者から様々な苦情や誤解が生じるかもしれない。しかしその苦情や誤解を恐れて消極的になっていては、“社会に貢献できる子ども達を育成したい”という僕たちの夢は実現できないだろう。どんな事があっても、しっかりと村の人たちと理解を深めていきたいと思う。良い活動はたとえ時間がかかっても、必ず理解して貰えると信じている。

パンフお知らせ ヒマラヤ小学校スポンサーシップ制度のパンフレットの中の口座番号に誤りがありました。
正確には:10180−57858541『ヒマラヤ小学校支援会』です。訂正の上、お詫び申し上げます。
 



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2006年08月29日

ヒマラヤ小学校のケナフ畑で養蜂を計画中

8月29日(月)

会議が終わった後も何かと慌しい毎日が続いている。先日ネパールの主要新聞にケナフ会議の記事が掲載されてからは、子ども達をはじめ各方面からの問い合わせが殺到し対応に追われている。こんな状態を嬉しい悲鳴というのかもしれない。暫くは慌しい日が続くと思うが、子ども達のケナフを求める声にしっかり応えていきたい。

来月末、日本の外務省支援事業で西ネパールの村(ジュムラから歩いて約7時間のところ)で行われる農業指導に参加することになった。ケナフ栽培による(現地で使う)紙の自給・自足が目的。

西ネパールは初めての訪問なので分からないことばかりだが、しっかりとした現地調査を行い実現に向けた一歩を踏み出したいと考えている。気候情報からすればジュムラ周辺は決してケナフ栽培の適地ではないようだが、これまでの経験を活かして可能性を広げたいと思う。

開花ヒマラヤ小学校のケナフも少しずつ花が咲き始めた。子ども達が毎日、花の数を数えて報告してくれるのは本当に嬉しいことだ。花の開花と共に密を求めて蜂も沢山集まっている。来月初めにはヒマラヤ小学校のケナフ畑で養蜂を計画している。果たしてどんな結果が得られるか、勉強を重ねながらしっかり進めていきたい。


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2006年08月19日

新聞に大きく掲載。

8月19日(土)

ラジダニ今日、ネパールの主要新聞ラジダニ(8月19日付け)にケナフ活動(会議も含め)が大きく特集された こうして新聞に取り上げられたという事は、少しずつではあるが活動が社会的な認知を受けつつある証拠だと思う。本当に嬉しい。これからも頑張りたい。

不日、翻訳記事をホームページに掲載いたします。

嬉しいニュース:ヒマラヤ小学校のスポンサーシップ制度を通して、子ども達を応援して下さっている高校生の楽しいブログが始まりました 




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2006年08月17日

ビナの変化

8月17日(木)

ヒマラヤ小学校は今日から3日間の休校となった。先週、ガイジャトラの祭日の時に学校を開校した代休。丁度、会議の支払い等に追われ忙しい時なので、子ども達には悪いが3日間の休校は僕にとってありがたい。

今日はヤッギャ校長、サダナ、そして会計士の方と集まって、会議の会計を行った。今回の会議は大規模なものだったので、何時も以上に慎重に作業を進めた。こんな時、几帳面なヤッギャ校長の存在はありがたい。結局、5時間ほど掛かって、ようやく会議の会計が纏まった。まだ支払いが残っているので、最後まで気を抜かず頑張りたい。

計算が終わって一息ついている間、ヤッギャ校長と学校の子ども達の話で花が咲いた。特に話題になったのは3年生のビナのことだった。ビナは今年はじめ、願っていない結婚の話から退学の危機に直面していた。(3/13記事なんとかヤッギャ校長らが家族を説得し、ビナは退学の危機を逃れたものの『もしかしたら』という一抹の不安が僕たちの心の中に残っていた。

ビナダンスところが最近、そのビナがとっても元気なのだ。先生達も驚くほど明るくなり、授業にも積極的に参加している。どうも今年から入学した同級生のラクシミの存在が大きいようだ。ラクシミとビナは同年齢で生活環境も似ているせいか、お互いに良い刺激を受けているようだ。同じような境遇のビナとラクシミがお互いに助け合いながら頑張っている姿は本当に微笑ましい。ビナは暫く止めていたダンスまでラクシミと共に練習を再開し、先日は大勢のゲストの前でダンスを披露した。退学問題に揺れていた頃のビナを思うと、信じられない変化だ。

こうして子ども達の一人ひとりの成長が見られる事は、運営に係わる1人として本当に嬉しいことだ。ビナとラクシミにはお互いを高め合いながら、他の子ども達の憧れの存在となるよう大きく成長して欲しいと思う。



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2006年08月15日

プスパ・バール学校での紙漉き

8月15日(火)

プスパパルプ午後からプスパ・バール学校を訪問し、ケナフを使った紙漉きを行った。プスパ・バール学校は一番最後に種まきをした学校だが、学校を挙げてケナフ活動に積極的に取り組んでいることもあり、今回の第2回こども環境ケナフ会議では、プレゼンテーション部門で最優秀賞を受賞した。

プスパ・バール学校を訪ね何時も感じるのは、子ども達の行儀の良さだ。行儀が良い上に何事も積極的な子ども達。本当に感心してしまう。プスパ学校の先生達はそれぞれの能力や意識も高く、特にケナフ活動を担当している先生や学校長は非常に協力的で助かっている。福祉学校と私立校の違いはあるが、プスパ・バール学校をぜひヒマラヤ小学校のお手本にしたいと考えている。

プスパ紙漉き今日の紙漉きは子ども達がとても楽しみにしていただけに、大いに盛り上がった。『みどりの少年団』の拠点学校でもあるプスパ・バール学校。結団式で『ケナフ・みどりの少年団』を率いて素晴らしい宣誓を行ったビブサン君などリーダーとしての自覚をしっかり持っていて、特に熱心に紙漉きに取り組んでいた。

石楠花今日の紙漉きでは子ども達の独創的なアイデアが目立ち、これまでにない新しい発見があった。中でも特に感心したのは、花びらを使ってネパールの国花であるシャクナゲをデザインしたもの。こんなことは今までの紙漉きではなかった。今日はケナフ活動の新しい可能性を見ることが出来、とても嬉しく思った。

夕方からは平岡大使を表敬訪問。ケナフ活動のこれまでの経緯などを報告した。






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2006年08月14日

スポンサーとの交流

8月14日(月)

朝、ケナフ会議に参加された日本人の方々の内、5名の皆さんがネパールを発たれた。5名の皆さんはヒマラヤ小学校のスポンサーシップ制度にご参加いただいている方々でもあり、会議の前にはヒマラヤ小学校の子供達との交流をじっくり楽しんで頂いた。

残念ながら僕は参加できなかったが、先日10日(木)にはブンガマティ村のカルビナヤックで念願のピクニックが開催され、子供達はスポンサーの皆さんと共に、とても楽しい時間を過ごした様だ。普段、トウモロコシの粉で作ったデュロを食べ、白いご飯を食べる機会がない子ども達、ましてや肉など食べる機会はほとんどないだけに、ピクニックで出されたチキンカレーがとても嬉しかったようだ。中には三杯もおかわりした子がいたというから凄い。こうして今回、スポンサーの方と直接交流できたことは、今後の子ども達の成長に大きな影響があると思う。これから子ども達にどんな変化が現れるか、本当に楽しみだ。

エベレスト1今日は午後からエベレスト学校で紙漉きを行った。エベレスト学校はケナフ活動に積極的に取り組んでいる学校の一つ。『みどりの少年団』も設立されている学校なので、今後バクタプール地区のケナフ活動の拠点学校にしたいと考えている。学校長からケナフ製品の展示などで、ぜひ学校を活用して欲しいとの有難い提案も頂いている。

サイレッシュエベレスト学校の『みどりの少年団』は既に80名を超えている。会議でカトマンズ宣言を読み上げたサイレッシュ・タパ君は、妹のアシュミタちゃんを引き連れて『みどりの少年団』に参加している。こうして子供たちの間でケナフ活動の輪が着実に広がっている事は、本当に嬉しいことだ。

エベレスト2みどりの少年団、全員が参加しての紙漉きは大盛況で、こちらが制御できないほどの盛り上がりとなった。エベレスト学校でのケナフ活動も2年目。これからケナフ活動の中心校として大きく発展させていきたい。




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2006年08月13日

会議の後

8月13日(日)

会議が無事終わり、安堵の胸を撫でおろした。至らない部分も多かったと思うが、これまでヤッギャ校長、サダナと共に会議の成功を目指し一意専心に準備を進めて来た事は、何事にも変えられない大きな財産になった。全力で頑張れる目標があることは、とても幸せなことだと今更ながら思う。

会議までの1ヶ月は体調不良なども重なり、弱気になったことも何度かあった。それでも一歩ずつ積み重ねて来られたのは、良いメンバーに恵まれたことと、何よりもケナフを求める子供達の声があったからだと思う。もちろん釜野先生(日本ケナフ開発機構理事長)はじめ大勢の方々のご指導やご協力がなければ、この会議の成功はなかった。今はご協力いただいた方々に対し、感謝の気持ちでいっぱいだ。これから会議を足がかりに、次の目標である『子供達の将来の自立』を目指して、一生懸命頑張っていきたい。

今回の会議にはガールスカウトや国際ソロプチミストの皆さんなど、日本から17名の方々が参加された。こうしてネパールのケナフ活動のために大勢の方々にご参加いただいた事は、僕達にとって大きな励みとなった。

団子今日は参加された皆さんをヒマラヤ小学校でお迎えした。日頃、練習を重ねてきたダンスや歌を披露できるとあって子供達もとても嬉しそうだった。歓迎会の途中には、国際ソロプチミストの皆さんが作ってくださった団子が子ども達に配られ、どの子供達も美味しそうに団子を食べていた。

ギターまた今回、会議に参加されたミュージシャンの渋谷祥之さんがケナフの歌『いつまでもこの星が)を披露してくださり、子供達は生まれて初めて聞くギターの生演奏に夢中になっていた。普段、西洋楽器に触れることのない子ども達にとって、とても貴重な機会となった。

日本の皆さんと交流を楽しんでいる子供達の笑顔を見ていると、本当に心が和む。この子供達が将来、ケナフを通して経済的に自立し、そして自らがヒマラヤ小学校を応援してくれること、そんな日が来ることを夢に描きつつ、学校運営、ケナフ活動をしっかり両立させて頑張りたい。


夜は日本の皆さんとの食事会に参加して、楽しい夕べの一時を過ごす事が出来た。




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2006年08月12日

第2回こども環境ケナフ会議 2日目

8月12日(土)

第2回こども環境ケナフ会議2日目

ヒマラヤホテルで日本大使館、産業省、環境・科学技術省、ラリットプール市の代表者が集まり、前日、子供達が『こどもカトマンズ宣言』として纏めたケナフ活用のアイデアの実現性について、さまざまな意見が交わされた。

サイレッシュ700名の子供達を代表してエベレスト学校のサイレッシュ・タパ君がケナフ活用の要望書を読み上げた。子供達の要望は次の通り。


1、 全ての学校でケナフを教材として活用すること
2、 ケナフを栽培し、美しい自然を守ること。
3、 早期にエコ・パルプ工場を建設すること。
4、 ケナフから作られた様々な製品を使用すること。
5、 伝統的なケナフ活用法を守ること。

22校の子供達が纏めた要望書はどれも現実的で、素晴らしい内容だと思う。ケナフが元々、ネパールで栽培されロープなどの原料として伝統的に使われてきたも、子供達がケナフを身近に感じる理由の一つだと思う。常々、この活動を一過性ではなく、社会に根付いたものにしたいと願っているだけに、子供達が一生懸命、自然な形でケナフ活用のアイデアを纏めてくれたことは本当に嬉しいことだ。

パネル会議の方は各関係機関の代表者から様々な建設的な意見が出され、大きな学びの収穫となった。特に環境・科学技術省のプラサイ事務次官からは、環境省として積極的にケナフ活動に協力したいと、前向きな意見を頂くことが出来た。活動をはじめて3年、一歩ずつではあるが着実に前進していることが、何よりも嬉しい。

記念これから地域に根ざした活動を進めながら、ケナフを使った工房、職業訓練所、そして研究所などを、ネパールの人々と協力しながら築いていきたいと思う。将来、女性たちの自立、そして子供達の学びの場として、環境・教育・産業がしっかり連携した活動を目指したいと思う。


今回の会議開催にあたってはNPO日本ケナフ開発機構の皆様、国際ソロプチミスト東京ー新宿クラブの皆様、日本ーネパール国交樹立50周年記念協力会の皆様、日本ガールスカウト連盟の皆様、ネパール愛好会の皆様など、大勢の方々のご協力と御支援をいただきました、この場をお借りしてお礼申し上げます。また子供達へ暖かいご声援を頂きました皆様へ感謝申し上げます。




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2006年08月11日

第2回こども環境ケナフ会議 初日

8月11日(金)

とうとう第2回こども環境ケナフ会議の日がやってきた。前日、徹夜で会議の準備を行ったこともあり疲労はピークに達していたが、最後まで遣るべきことをやったという思いが、かえって気力を充実させてくれたような気がする。

今回の第2回こども環境ケナフ会議は、昨年の第1回会議の倍以上、700人の子供達が参加する大規模なもの。十分な経験もなく勉強を続けながらの開催だけに、本当に不安が大きかった。会議の様子は不日ホームページの中で紹介したいと思う。

スピーチ今回の会議ではケナフ活動に参加した22校の子供達が『ケナフ活用のアイデア』を発表した。どの学校の発表も夢のある素晴らしいものだったが、ケナフ活動を通して子供達の情操がしっかり養われている様子が伝わり、本当に嬉しく思った。子供達が纏めた夢のある活用アイデアをしっかり受け止め、一つでも多くのアイデアが実現できるよう頑張りたいと思う。



パネル会議の第2部で行われたパネルディスカッションでも、子供達の率直な意見が交わされ、活動の盛り上がりを肌で感じることが出来た。








みどり第3部では、今回の会議の大きな目的の一つであった『ケナフ・みどりの少年団』の結団式が行われた。ケナフ活動をしっかり地元に定着させるためには、ケナフに関する正確な知識を持った人材の育成が必要だ。そのためにはケナフだけでなく、環境についても体系的に学ぶ必要があるとの考えから、今回、『みどりの少年団』を設立する運びとなった。


実は『みどりの少年団』への参加を子供達に呼びかけたところ、予想を超える反応があった。しかし、しっかりとした活動が行われていない現状のまま、むやみやたらに数を増やすことは避けるべきとの考えから、とりあえず各郡に50名程度の参加者から活動を始める事に決めた。参加した子供達の意識はとても高く、これからの活躍が期待されている。


今日の結団式では、行進と『誓いと掟』の宣誓が行われたが、これまで炎天下で練習を重ねてきた成果が十分に発揮された。大きな声でしっかりと宣誓を行う子供達を見ていると、自然に胸が熱くなってきた。ネパールの未来を担う子ども達の活躍をしっかりと支えていきたい。


受賞最後には本当に良い形で『こどもカトマンズ宣言』も採択され、子供達の自立の夢が一歩前進できたように思う。その後の表彰式では感涙を流す子供達の姿も見られ、初日の会議は本当に良い形で終えることが出来た。






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