2006年01月
2006年01月03日
パルプ作り
1月3日(火)
明日、4日に開催するケナフを使った紙漉き教室の準備のため、里親教育基金の奨学生達と一緒にヒマラヤ小学校を訪ねた。明日はカトマンズ市内にある名門私立校のウインターキャンプで、子ども達へ紙漉きを指導する。今回、ネパール・ケナフ開発単独として初めての紙漉き教室なので、やはり緊張する。
紙すき教室に必要な道具を一つずつ確認しながら、明日の準備を進めた。本来、子ども達にはケナフ栽培から初めて貰うことが大事だと思う。種から発芽、ケナフの生長を観察することで、子ども達は自然の不思議さや大切さ、そして尊さを学ぶ事が出来る。そうした体験の基に紙漉きをすれば、子ども達にも天然資源の魅力が十分、理解できるのではないかと思う。
昨日、実態調査で訪ねたコトゥワールダハもそうだが、美しい自然が人間の業によって破壊された姿を見るにつけ、子ども達への情操教育の大切さを痛感する。人間は豊かになれば便利さを求めてしまうが、その代償は天に唾を吐くように、自然破壊として僕達の生活に降りかかってくる。子どもの頃から自然の大切さを学び、自然を身近に感じることが出来れば、ネパールの美しい自然を守り、そして破壊された美しい自然を取り戻すことも出来るかもしれない。そう考えると、子どもたちへのケナフ活動はとても重要になってくる。
今日は奨学生達とパルプつくった。これまでの経験が活かされ順調に進んだ。途中から冬休み中のヒマラヤ小学校の子ども達も集まり、パルプつくりを手伝ってくれた。
明日、4日に開催するケナフを使った紙漉き教室の準備のため、里親教育基金の奨学生達と一緒にヒマラヤ小学校を訪ねた。明日はカトマンズ市内にある名門私立校のウインターキャンプで、子ども達へ紙漉きを指導する。今回、ネパール・ケナフ開発単独として初めての紙漉き教室なので、やはり緊張する。
紙すき教室に必要な道具を一つずつ確認しながら、明日の準備を進めた。本来、子ども達にはケナフ栽培から初めて貰うことが大事だと思う。種から発芽、ケナフの生長を観察することで、子ども達は自然の不思議さや大切さ、そして尊さを学ぶ事が出来る。そうした体験の基に紙漉きをすれば、子ども達にも天然資源の魅力が十分、理解できるのではないかと思う。
昨日、実態調査で訪ねたコトゥワールダハもそうだが、美しい自然が人間の業によって破壊された姿を見るにつけ、子ども達への情操教育の大切さを痛感する。人間は豊かになれば便利さを求めてしまうが、その代償は天に唾を吐くように、自然破壊として僕達の生活に降りかかってくる。子どもの頃から自然の大切さを学び、自然を身近に感じることが出来れば、ネパールの美しい自然を守り、そして破壊された美しい自然を取り戻すことも出来るかもしれない。そう考えると、子どもたちへのケナフ活動はとても重要になってくる。
今日は奨学生達とパルプつくった。これまでの経験が活かされ順調に進んだ。途中から冬休み中のヒマラヤ小学校の子ども達も集まり、パルプつくりを手伝ってくれた。
hsf at 10:31|Permalink│
2006年01月02日
実態調査
1月2日(月)
1月1日からヒマラヤ小学校は約3週間の冬休みに入った。2週間以上の休みは今回が初めての試み。長い冬休みの間、子ども達には健康で充実した楽しい時間を過ごして欲しい。冬休み中、ぜひ家庭訪問も実施したいと考えている。
今日は次期医療キャンプ地の選定と来年度の新入生受け入れに関する実態調査を兼ね、ブンガマティ村周辺の村々を訪ねた。ヤッギャ校長、モンゴル先生、シャムさん、ヤッギャ校長の愛娘サンギャちゃん、ネパール・ケナフ開発のサダナと弟のサントシュ、そしてモンゴル先生の長男ビベック君も加わり、賑やかな山歩きとなった。今回の旅にサダナが加わった事で農村部での環境問題やケナフの実態調査も同時に実施することが出来た。朝、冷え込んだこともあり、道中の畑に広がるアブラナや芽を出したばかりの麦に霜が降り、そこに朝日が反射して一面が光り輝いていた。
まず子ども達の実態調査のため、幾つかの煉瓦工場を訪ねた。煉瓦工場はカトマンズ盆地の環境汚染の元凶といわれている。もくもくと黒煙を上げる煙突を見ていると、人間の業の深さを垣間見た気がした。煉瓦工場には早朝にもかかわらず、沢山の子ども達が働いていた。泥まみれになりながら型枠に泥を流す子ども。幼い弟を背に負いながら、せっせと日干し煉瓦を並べる子ども。どの子ども達も生きるために必死で働いていた。
子ども達に将来の夢を尋ねると、どの子も人懐っこい笑顔を浮かべながら、『学校へ行きたい』『お医者さんになりたい』と、子ども達らしい夢のある答えが返ってきた。この子ども達の描く夢を実現させるためには、一体、どうすれば良いのだろう?貧困から抜け出すことは決して容易なことではない。この子ども達を待ち受ける過酷な将来に胸が詰まる思いだ。
煉瓦工場を後にして貧困の村々を尋ねた。首都カトマンズから僅か十数キロの距離にありながら、交通事情により開発が遅れ、貧しい生活を強いられている。ここでも多くの子ども達が採石場で石割や石運びなどの過酷な労働に従事していた。
未だに義務教育が整備されていないネパールでは、今でも多くの子ども達にとって学校で勉強することは夢のような話だ。子ども達の多くは幼い内から教育を受けることなく労働活動に従事しているため、生きていくための基本的な知識さえ身につける事ができない。
目を覆いたくなるような現状に溜息をついていると、ヤッギャ校長が『ヒマラヤ小学校が開校して、85人もの貧しい子ども達が教育を受けられた。これは本当に素晴らしい事です。たとえ時間が掛かっても、ここにいる全ての子ども達が教育を受けられるように頑張ろう』と、声を掛けてくれた。ヤッギャ校長の前向きな提案に救われる思いだった。たとえ一歩ずつでも頑張っていきたい。
ブンガマティ村から歩くこと3時間、カトマンズ盆地の川が合流して流れ込む『コトゥワール・ダハ』という場所についた。川の水さえ綺麗ならば『勝景地』として人々を楽しませてくれる場所だが、近年の都市化や人口の増加などに伴い、水は汚染され川にはヘドロが溜まり、とても長時間、立っていられない状況だった。同行のモンゴル先生によると、20年前はこの地で泳いでいたという。流れてくるサンダルやプラスティク容器、そして生活排水、この川が生き返るには、一体どのくらいの時間と努力が必要なのだろう。今回、環境活動に取り組んでいるサダナにとって、環境問題の現実を目の当たりにしたことは、かえって良かったのかもしれない。『何とかしたい』というサダナの言葉に、彼女の強い決意を感じた。
約5時間の山歩きだったが、ネパールの抱えている貧困、教育、医療、環境の各問題について改めて考える貴重な機会となった。1人で出来ることは小さく無力でも、皆で力を合わせれば、きっと何かをする事が出来ると思う。今回の経験を必ず後に活かしていきたいと思う。
1月1日からヒマラヤ小学校は約3週間の冬休みに入った。2週間以上の休みは今回が初めての試み。長い冬休みの間、子ども達には健康で充実した楽しい時間を過ごして欲しい。冬休み中、ぜひ家庭訪問も実施したいと考えている。
今日は次期医療キャンプ地の選定と来年度の新入生受け入れに関する実態調査を兼ね、ブンガマティ村周辺の村々を訪ねた。ヤッギャ校長、モンゴル先生、シャムさん、ヤッギャ校長の愛娘サンギャちゃん、ネパール・ケナフ開発のサダナと弟のサントシュ、そしてモンゴル先生の長男ビベック君も加わり、賑やかな山歩きとなった。今回の旅にサダナが加わった事で農村部での環境問題やケナフの実態調査も同時に実施することが出来た。朝、冷え込んだこともあり、道中の畑に広がるアブラナや芽を出したばかりの麦に霜が降り、そこに朝日が反射して一面が光り輝いていた。
まず子ども達の実態調査のため、幾つかの煉瓦工場を訪ねた。煉瓦工場はカトマンズ盆地の環境汚染の元凶といわれている。もくもくと黒煙を上げる煙突を見ていると、人間の業の深さを垣間見た気がした。煉瓦工場には早朝にもかかわらず、沢山の子ども達が働いていた。泥まみれになりながら型枠に泥を流す子ども。幼い弟を背に負いながら、せっせと日干し煉瓦を並べる子ども。どの子ども達も生きるために必死で働いていた。
子ども達に将来の夢を尋ねると、どの子も人懐っこい笑顔を浮かべながら、『学校へ行きたい』『お医者さんになりたい』と、子ども達らしい夢のある答えが返ってきた。この子ども達の描く夢を実現させるためには、一体、どうすれば良いのだろう?貧困から抜け出すことは決して容易なことではない。この子ども達を待ち受ける過酷な将来に胸が詰まる思いだ。
煉瓦工場を後にして貧困の村々を尋ねた。首都カトマンズから僅か十数キロの距離にありながら、交通事情により開発が遅れ、貧しい生活を強いられている。ここでも多くの子ども達が採石場で石割や石運びなどの過酷な労働に従事していた。
未だに義務教育が整備されていないネパールでは、今でも多くの子ども達にとって学校で勉強することは夢のような話だ。子ども達の多くは幼い内から教育を受けることなく労働活動に従事しているため、生きていくための基本的な知識さえ身につける事ができない。
目を覆いたくなるような現状に溜息をついていると、ヤッギャ校長が『ヒマラヤ小学校が開校して、85人もの貧しい子ども達が教育を受けられた。これは本当に素晴らしい事です。たとえ時間が掛かっても、ここにいる全ての子ども達が教育を受けられるように頑張ろう』と、声を掛けてくれた。ヤッギャ校長の前向きな提案に救われる思いだった。たとえ一歩ずつでも頑張っていきたい。
ブンガマティ村から歩くこと3時間、カトマンズ盆地の川が合流して流れ込む『コトゥワール・ダハ』という場所についた。川の水さえ綺麗ならば『勝景地』として人々を楽しませてくれる場所だが、近年の都市化や人口の増加などに伴い、水は汚染され川にはヘドロが溜まり、とても長時間、立っていられない状況だった。同行のモンゴル先生によると、20年前はこの地で泳いでいたという。流れてくるサンダルやプラスティク容器、そして生活排水、この川が生き返るには、一体どのくらいの時間と努力が必要なのだろう。今回、環境活動に取り組んでいるサダナにとって、環境問題の現実を目の当たりにしたことは、かえって良かったのかもしれない。『何とかしたい』というサダナの言葉に、彼女の強い決意を感じた。
約5時間の山歩きだったが、ネパールの抱えている貧困、教育、医療、環境の各問題について改めて考える貴重な機会となった。1人で出来ることは小さく無力でも、皆で力を合わせれば、きっと何かをする事が出来ると思う。今回の経験を必ず後に活かしていきたいと思う。
hsf at 04:50|Permalink│
2006年01月01日
明けましておめでとう御座います。
謹んで新春のご祝詞を申し上げます。ヒマラヤ青少年育英会支援者の皆様には、素晴らしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年中はひとかたならぬ暖かいご声援とご支援をいただき有難う御座いました。今後ともブログならびにホームページを通して、子ども達が夢に向かい頑張っている様子を少しでもお伝え出来るよう、頑張る決意です。
今後とも相変わらぬご高配ならびにご指導を、切にお願い申し上げます。
ヒマラヤ青少年育英会 吉岡 大祐
昨年中はひとかたならぬ暖かいご声援とご支援をいただき有難う御座いました。今後ともブログならびにホームページを通して、子ども達が夢に向かい頑張っている様子を少しでもお伝え出来るよう、頑張る決意です。
今後とも相変わらぬご高配ならびにご指導を、切にお願い申し上げます。
ヒマラヤ青少年育英会 吉岡 大祐
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