2005年11月

2005年11月30日

リタの授業

11月30日(水)

早朝から雑用に追われた。ネパールに戻ってから慌しい日が続き、雑用が溜まっている。何とか処理を進めたいと思いながらも、次々と雑用が増えている現状。何とか時間を見つけて頑張りたい。

rita昼からヒマラヤ小学校でリタの帰朝授業が行われた17歳のリタが見た日本、一体、リタが何を子供達に伝えようとしているのか、僕も興味深い。

今日の授業は1年生が対象。リタは優しい言い回しで、『この学校は、なぜ作られたか知っていますか?』『君達が怠けたり、悪いことをしたら、日本の人達はがっかりして、『こんな学校入らないなぁ』と言うかもしれません。でも君達が一生懸命がんばったり、友達と仲良く元気に過ごしていれば、今までのようにヒマラヤ小学校へ来て君達と遊んでくれたり、いろんな事を教えてくれるはずですよ。日本は科学の発達した国ですから、君達の様子は日本から全部、見えますよ。』と子供達に伝えた。リタの話を聞いた子供達は驚いた様子で、教室のあちこちを見回していた。

今日のリタの授業はとても良かったと思う。これからリタがどんな事を子供達に伝えてくれるのか、今から本当に楽しみだ。これからリタには子どもたちの憧れの存在として、自らを高めて欲しいと思う。今日は本当に良い授業だった。


夕方から往診。その後、奨学生宅を訪ねた。貧しい母子家庭の姉妹。カトマンズの冬の寒さが一層、厳しく感じるような隙間だらけの小さな家。暫く日本にいたこともあってか、ネパールの貧しさを改めて感じた。教育をまったく受けていない母親と幼い姉妹。貧困を目の当たりにして胸が痛かった。僕に出来ることは何だろう。もう一度、問い直したい。


hsf at 02:15|Permalink

2005年11月27日

壁の建設

11月27日(日)

朝からヒマラヤ小学校を訪問。今日は先日、注文した英語のノートが完成し子供達に配った。今回のノートは国際ソロプチミスト東京―新宿クラブとクラーク生の支援で出来たもの。早速、ノートを配ると、皆、胸に抱えて喜んでいた。やはり新しいノートは嬉しいようだ。

暫く授業の様子を観たり、子供達と遊んだりして過ごした。現在、ヒマラヤ小学校には85名の子供達が学んでいるが、来年にはおそらく100名を超えると思う。賑やかになる反面、休み時間など子供達を監視する体制の強化が必要になる。特に未整備の壁の建設は緊急の課題だ。今年は泥棒が入ったり児童がバイクに轢かれ怪我をするなどの事件が相次いだ。誘拐(人攫い)などの問題も軽視できない。もちろん壁の建設だけで全てが解決できるわけではない。教職員が一丸となって、子供達を守るという意識が必要だと思う。まずは子供達が安心して勉強できる環境の整備が急務だ。

夕方、学校運営委員会が開かれ、早速、上記の点について話し合った。まずは壁の建設費用の見積もりを出すことから始める事で纏まった。何とか一日も早く壁の建設を実現したい。その後、日本帰国の際に母校の松山聖陵高校から頂いた支援金の使い道について話し合った。まずは学校長が緊急に必要なものを取り纏め、実現可能な物から順次、支援金を使って購入することで纏まった。貴重な浄財を子供達のために有効に使うことが僕達の義務だ。

land今日は、数ヶ月前から話を進めていた『仲良し子ども公園』建設で大きな進展があった。地権者との話し合いが纏まり、正式に学校隣接地の購入が決まった。値段やら地権者の債権問題がネックとなり、半ば諦めかけていた土地だけに、今日の報告を聞いて胸を撫で下ろした。

これからヒマラヤ小学校をはじめ村の子供達が思いっきり遊べる、夢のある公園を整備したい。公園建設委員のスミさんも今まで以上に力を発揮してくれると思う。これから楽しみだ。




hsf at 03:05|Permalink

2005年11月26日

第一期生の参加

11月26日(土)

朝、第1回こども環境ケナフ会議を手伝ってくれた奨学生を集め、ささやかな打ち上げ風のお茶会を開催した。会議が上手く開催できたのも、奨学生達が一生懸命手伝ってくれたことが大きい。第一期生として支援を始めた子供達が大きくなり、自発的、積極的に様々な活動に参加してくれることが嬉しい。これから第一期生も少しずつ社会に出て行くことになるが、それぞれの能力が発揮できるよう皆で協力して、彼らを最善の道へと導いていきたいと思う。短い時間ではあったが、楽しいお茶会となった。

昼過ぎからは名画鑑賞会を開催した。今回はリタが日本を訪問した折、米国人の方から推薦を受けた、野坂昭如さん原作のアニメ、『ホタルの墓』を鑑賞した。僕も中学校くらいの時に学校で観た記憶がある。上映の後は子供達から様々な感想が聞けた。少し難しいテーマだったかもしれないが、何かを考える切欠になれば良いと思う。

夕方からブンガマティ村のヤッギャ校長宅で食事会。学校のこと、子供達のこと、村のこと、家族のことなど、熱く語るヤッギャ先生がとても印象的だった。微力ながらヤッギャ校長はじめ、先生方が情熱と能力を思いっきり発揮できる教育環境を作っていきたいと思う。先生方の力が発揮できれば、必ずネパール1、世界1の学校が出来ると信じている。



hsf at 01:00|Permalink

2005年11月25日

あすなろ移転

11月25日(金)

朝からヒマラヤ小学校を訪問。子供達の試験も近づき(12月3日から)、何となく学校全体が騒々しい。義務教育のないネパールでは幼稚園から進級試験があるため、子供達も気が抜けない。また5年生、8年生、10年生を終えた時には、郡レベルや全国共通の試験を受けなければならない。勉強が大嫌いで日本の受験戦争を逃れて生きてきた僕は、試験の度に子供達が可哀想に思えてならない。

この度、スミさんの『あすなろ食堂』を移転することが決まった。旧王宮に近く便利だったのだが、水不足の問題になかなか解決の目処が立たないため、この際、思い切って移転しようということになった。早速、今日からパタン市内の空き店舗を探したが、なかなか難しい。駐車場の確保、立地、水、いろいろ考えていると、切がなくなってしまう。何とか年明けまでに移転できればと思う。

夜は往診治療を3件。治療活動も少しずつエンジンが掛りつつある。来週からはエンジン全開を前回にして頑張りたい。


hsf at 02:57|Permalink

2005年11月24日

新聞

11月24日(木)

朝、昨年から愛媛新聞に連載させて頂いている『ぐるっと地球』の7回目の原稿を書いた。ネパールの様子をお伝えできる貴重な機会なのだが、お伝えしたいことが余りにも多すぎるため、毎回、内容を決めるのに四苦八苦している。

5回の連載予定が幸運にも延長となり、今回が7回目となった。僕の書いた拙稿を読んでくださる方がいるだけで嬉しいのに、新聞を読んだ方から暖かい声援をいただいたり、実際にご支援をして下さる方もいたりと、新聞連載は望外の結果となった。子ども達が感謝の気持ちを持って一生懸命頑張っている様子をお伝えすることは、万言を費やしても難しいことだが、何とか頑張りたい。

昼から中央郵便局へ荷物を受け取りに行った。今回、北海道・深川市役所の皆さんに過程や事務所での余剰の学用品を集めていただき、ご寄贈いただいた。昨年に引き続き、暖かい御支援をいただいた河野市長はじめ深川市役所の皆さんには感謝の気持ちで一杯だ。深川市役所の皆さんの善意が詰まったダンボール(2箱)を、一日も早く子供達に届けたい。

夕方から奨学生宅を訪問。どの奨学生たちも試験も近づき大変そうだったが、元気そうでなにより。


hsf at 02:40|Permalink

2005年11月23日

カメラの故障

11月23日(水)

朝、クリニックで治療。少し疲れが出ているせいか、あまり治療に身が入らなかった。早く生活リズムを取り戻さなければ。

fz10先日から調子の悪かったカメラが終に壊れてしまった。やはりカトマンズの埃が悪かったのかもしれない。友人の勧めで隙間にマスキングテープを張っていたのだが、やはり駄目だった。壊れたことは仕方ないにしても、子ども達の写真を沢山撮り、とても愛着のあったカメラだけに残念だ。

夕方からヤッギャ校長、サダナと集まり、第1回こども環境ケナフ会議の反省会。第1部の子供達による発表では、発表者の年齢または学年を設定すべきであったとか、第3部の表彰式とカトマンズ宣言についても、もう少し打ち合わせをすべきであったなど、良い意味で反省することが出来た。また学校での活動を拡大するため、エコクラブの学生メンバーからボランティアスタッフを育て、ネットワーク化を図ることが決まった。やるべき事は山積しているが、一歩ずつ着実に進めていきたい。

反省会の途中、会議のドキュメンタリービデオが届いた。早速、ビデオを観てみると、会議の時は落ち着いて見られなかった会場の様子や参加者の発表などをゆっくり観る事が出来、なかなか楽しかった。これから日本語に吹き返る作業を行う予定。僕の声で本当に良いのだろうか。。。頑張りたい。



hsf at 03:53|Permalink

2005年11月22日

土台(工場)の整備

11月22日

午前中、世界銀行ネパール支店を訪問し、大橋支店長とお目にかかった。世界銀行の役割とケナフ活動の結びつきがなかなか見つからない中、ネパールでのケナフ活動でサダナ達、若者が中心となって頑張っている現状に興味を持っていただいた。後日、サダナとも会っていただくことで話が纏まった。

ホテルから空港へ向う前、先日、工場に出していたケナフが紙になって届いた。子供達が育てたケナフがこうして紙になると、嬉しさも何倍にも膨れ上がる。しかし協力していただいている製紙工場の話では、パルプを作る過程で、ケナフが茹で上がるのに十数時間かかったという。とりあえずの方法として、圧力釜が欲しい。その他、ビーターもあれば助かる。まずはきちんとした紙が出来る土台を整備することが急務のようだ。

昼、先生方を見送った後、知人宅を訪問。ネパールに戻ってから慌しい毎日が続き、ついつい挨拶が遅れてしまった。

夕方からサダナ、ヤッギャ校長と集まり、会議につかった費用の会計報告。何とか予算内で会議を終えることが出来、一安心。

夜は知人の歯科医師の先生の結婚披露宴に出席した。

hsf at 03:30|Permalink

2005年11月21日

紙漉きと大使館への活動報告

11月21日(月)

kami-suki今日はヒマラヤ小学校で紙漉き授業を開催した。ヒマラヤ小学校では昨年につづき、今回が2度目の紙漉き授業。子ども達にとってケナフは既に他の植物よりも馴染み深いものとなっている。今回は第1回こども環境ケナフ会議に参加したブンガマティ周辺の学校の子ども達も参加した。詳しくはホームページをご覧ください。


embassy夕方からサダナも加わって日本大使館を訪問し、ケナフ会議の報告とカトマンズ宣言書の提出を行った。担当していただいた豊田一等書記官にはとても丁寧に対応いただき、今後のケナフ活動の協力をお約束いただいた。また現在、日本大使館が進めている『Education for all』のプロジェクトと協力して、教科書をケナフの紙で作ってみれば面白いと、夢のあるご提案までいただいた。これから、ますます頑張らなければ。

夜はダルマさん宅で夕食会。



hsf at 03:18|Permalink

2005年11月20日

紙漉き授業

11月20日(日)

午前中、ヒマラヤ小学校のケナフを刈り取り、ゴダヴァリ地区の製紙工場へ。今回も子供達が栽培したケナフを製紙化し、子ども達へ配布する予定。今日は試験的に約50キロのケナフが持ち込まれた。工場の件はダルマさんにお任せし、午前中はケナフ会議の支払いなどに追われた。

昨日のNTVニュースで会議の様子が流れたため、友人や知人から『昨日、ニュース見たよ』と声を掛けられた。会議を通して少しでもケナフへの理解が深まれば、望外の喜びだ。

dr.kamano昼からは第1回こども環境ケナフ会議に参加したエベレスト学校で紙漉きの授業を行った。エベレスト学校はサダナさんの母校でもあり、学校として環境活動に熱心に取り組んでいることもあり、子ども達も真剣な表情で参加していた。残念ながら諸事情で最後まで見届けることは出来なかったものの、自分達の育てたケナフが紙になることは、子ども達の大きな喜びとなった。

夕方からKantipurFM局で、釜野先生のインタビューを収録。水曜日の午前7時から『Down to earth』という番組でケナフの特集が放送される予定。 昨年のチャンネル・ネパールTVに続き、メディアの協力はありがたい。

夜はナレシュさん宅で夕食会。ケナフの話で盛り上がった。



hsf at 03:22|Permalink

2005年11月19日

第1回こども環境ケナフ会議

ke1
午後1時5分、世界初となる『第1回こども環境ケナフ会議』が開会。司会者が英語とネパール語を巧みに操り、会場を盛り上げる。




ke3
続いてブンガマティ村にある障害者協会の子供達による演奏。子ども達の奏でる美しい音色に涙を流す人々もいました。




ke4
子供達による発表。各校10名の観察者が纏めたレポートを男女1名ずつの代表生徒が発表。どの学校の子供たちも一生懸命、素晴らしい発表をしてくれました。



ke7
ヒマラヤ小学校の子供たちも発表。子ども達の素直な発表に会場から大きな拍手が沸きました。子ども達の夢のある発表に、一時はベストスクール賞の候補にも挙がりました。




ke5 第2部
第2部では釜野徳明先生を交え、環境・教育・産業分野の有識者によるパネルディスカッションが行われ、今後のネパールにおけるケナフの活用法について積極的な意見が交わされました。




ke6第3部
ベストオブザーバー賞とベストスクール賞が選ばれ、会場は大いに盛り上がりました。




ke8 カトマンズ宣言
サダナさんが代表して子供達によるカトマンズ宣言が行われました。カトマンズ宣言は今後、各関係諸団体へ提出されます。




多くの人々の暖かい協力の下、第1回こども環境ケナフ会議を無事、終えることが出来ました。皆様のご協力に心から感謝申し上げます。今後、カトマンズ宣言での活動計画を元に、ネパールでのケナフ活動に取り組み、環境・教育・産業分野での活用を進めていきたいと思います。今後ともご指導、ご鞭撻を頂きますことお願い申し上げます

hsf at 03:30|Permalink

2005年11月18日

会議前日の緊張

11月18日(金)

朝、JICA―NGOジャパンデスクを訪ね、会議で使用するプロジェクターを借りた。これで子供達がケナフ観察している様子やケナフに関するビデオを会議の中で上映することが出来る。快くプロジェクターをお貸しいただいたジャパンデスク事務局の皆さんに、この場をお借りして心から感謝申し上げたい。

その後、第1回こども環境ケナフ会議の会場を視察。暫くの間、ヤッギャ校長と共に明日の会議の打ち合わせを行った。これまで準備を重ねてきたにも係わらず、まだ何か足りない気がしてならない。やはり初めての事なので、僕だけでなくヤッギャ校長、サダナ共に緊張している様子だ。

2時半からJICAネパール事務所を訪ね、皆さんへご挨拶。担当の方にも何とかお忙しい時間を割いてご参加頂ける様で安心した。

ジャイカを後にして、再びヤッギャ校長、サダナと打ち合わせ。停電にならないか、政変は起こらないか、子供たちはちゃんと来るか、パネリストはちゃんと来てくれるか、心配するときりがないが、やはり会議を終えるまでは気が抜けない。ヤッギャ校長とサダナの真剣な顔を見ていると、少し安心した。 


hsf at 03:27|Permalink

2005年11月17日

残すところ僅か。

11月17日(木)

朝、ケナフ会議の表彰式の盾や表彰状の準備に追われた。これで全て準備は完了。後は最終的なパネルディスカッションの参加者が決まるのを待つのみとなった。

jkdo昼から日本ケナフ開発機構の釜野徳明先生(神奈川大学名誉教授)をはじめ会議に参加されるゲストの皆さんをお迎えに空港へ行った。釜野先生や諸先生方には忙しい日程を割いてネパールでの会議にご参加いただくこと、感謝の気持ちでいっぱいだ。先生方がいらっしゃることは、本当に心強い。

夕方から会場を見学。残念ながら会議室の中を覗くことは出来なかったが、会場となるスタッフカレッジでは自然と気持ちが高揚してきた。緊張感もあるが、今まで積み上げてきた一つひとつの作業を思い出すと、何とか乗り切れそうな自信も少し沸いて来た。兎に角、残すところ1日。悔いの残らないように頑張りたい。


hsf at 02:55|Permalink

2005年11月16日

自立への夢

11月16日(水)

今日からクリニックを再開。患者さんから『待ってましたよ』なんて言葉を掛けられると、やはりクリニックは自分の居場所なんだなぁと感じる。治療を求める人がいることは、本当にありがたい。

昼から第1回こども環境ケナフ会議で司会を務めるFM局のアナウンサーと打ち合わせを行った。司会の人達は、今まで会議の司会を何度も務めた事があるだけにアイデアも多い。今日も貴重なアイデアを頂き、実り多い打ち合わせとなった。

kenafヤッギャ先生、サダナと3人で進めてきた会議の準備だが、イベント企画会社に任せていてはきっと得られなかった貴重なアイデアや素晴らしい人々との出会いを得ることが出来た。そして何よりも、3人で協力して目標に向い、一つずつ積み上げていく喜びを得ることが出来た。全力で出来る目標や夢があることは本当に幸運な事だと思う。

今回の第1回こども環境ケナフ会議は世界で初めての試みでもある。子供たちからどんな意見が飛び出すのか楽しみだ。2部のパネルディスカッションでも環境、教育、産業分野の有識者による貴重な意見交換が出来ることは、今後のネパールでのケナフ活動に大きな意義があると思う。

ヒマラヤ小学校は現在、日本の皆さんの暖かい善意によって支えられている。しかし何時までも皆さんの善意だけに頼っていてはいけないと思う。今まで海外の支援で造られた学校が、数年で廃校になってしまったケースがある。建物(箱)だけを造り、管理・運営の一切を地元に任せてしまう支援側にも問題はあると思うが、地元の人々があまりにも支援に頼りすぎ、外国支援に過剰な期待をしていることも大きな問題であると思う。

今はまだ夢のような話かもしれないが、将来はヒマラヤ小学校に職業訓練所を整備して、卒業生が学校を支えるような仕組みを構築したいと考えている。そのためにもケナフはとっても重要だ。たとえ僅かな支援であっても、卒業生が学校を支えることに大きな意義があると思う。『ここまでは何とか自分達で出来るようになったが、これは未だ自分たちでは出来ないので応援して欲しい。次はここまで頑張りたい』というように、ネパールの自助努力の意識を高めていくことが大事だと思う。まだまだ道のりは長いが、まずは土曜日の会議を成功させ、子供達と共に大きな夢の第一歩を踏み出したいと思う。


hsf at 02:12|Permalink

2005年11月15日

会議の準備

11月15日(火)

朝から第1回こども環境ケナフ会議の準備に追われた。細かい打ち合わせを進めていたところ、突然、会議の第2部で予定しているパネルディスカッションの参加者の内、2名の都合がつかなくなったとの連絡を受けた。起きて欲しくない事が実際に起きてしまい、思わず溜息が出たが、兎に角、代わりの人を探すしかない。これも試練だと思う。

昼過ぎから会議の開催場所であるスタッフカレッジを訪ねた。ここでも小さな問題が発生。会議の当日に使用する予定だったプロジェクターが故障してしまい、会議までに間に合わないとのこと。ヤッギャ先生達と芝生に座り込んで、あれこれ考えている内に、ジャイカーNGOデスクの事を思い出し、事前の連絡もなしに事務局を訪ねた。突然の訪問にも係わらずコーディネーターの田中さんにはとても親切に対応していただき、当日、プロジェクターをお借りする事となった。本当にありがたい。

夕方から奨学生2名を連れ、チョラ・チョリの皆さんを訪問。一緒に食事をしながら、教育のことなど貴重なご指導をいただいた。チョラ・チョリの皆さんには前回に引き続き、奨学生が母親と共に製作したチュラを購入していただいた。こうした形での支援は本当にありがたく、奨学生や母親の大きな励みとなる。チョラ・チョリの皆さんからチュラの出来を褒められ、とても嬉しそうな表情の奨学生が印象的だった。これからも母親と共に頑張って欲しい。




hsf at 02:25|Permalink

2005年11月14日

再確認

11月14日(月)

朝、ヒマラヤ小学校学校運営委員会のミーティングに参加し、日本帰国について報告。今回の帰国はとても短時間では話しきれないほど濃い内容だったので、今日は簡単な報告だけ行い、後日、改めてリタと共に詳細を報告することにした。

teeth
その後、日本からお越しになられている歯科医の渡辺先生を訪問。渡辺先生には11日(金)、ヒマラヤ小学校で恒例の歯科検診をして頂いたが、僕は残念ながら、ネパールへ戻るのが遅れてしまい参加出来なかった。昨夜も先生を訪ね、渡辺先生から歯科検診の様子や子供達の歯の状態などを伺ったが、やはり継続的な歯磨き活動の実施が欠かせない事を改めて感じた。渡辺先生にはこうしてネパール訪問される度に、ヒマラヤ小学校で歯科検診をしていただき感謝の気持ちで一杯だ。


laximicその後、ヒマラヤ小学校でチョラ・チョリの皆さんを迎え歓迎会を開催した。僕にとって約1ヵ月半ぶりのヒマラヤ小学校だったが、子供達の元気な顔を見ただけで日本帰国の疲れが一気に取れた気がした。


交流会はでは子供達が一生懸命練習を重ねてきた歌、踊りに加え、ピアニカや劇も披露され、大いに盛り上がった。特に劇は主人公のお爺さん役を口蓋裂の問題から発声障害のあるにロージュが務め、見事に大役を果たした感じを受けた。ヒマラヤ小学校には障害を持っている子供が各クラスにいるが、皆、‘障害があってもできる’という大きな力と可能性を見せてくれる。子供達全員に平等なチャンスを与えたいというヤッギャ校長の姿勢が、子供達に勇気と力を与えているのだと思う。本当に頭の下がる思いだ。今日はヒマラヤ小学校の素晴らしさを再確認した気がした。

夕方から19日開催の第1回こども環境ケナフ会議の最終的な打ち合わせを行った。今回の会議、何としても成功させ、今後のネパールでのケナフ活動の大きな足がかりにしたいと考えている。将来、支援に頼るだけでなく卒業生が学校を支える仕組みを構築するためにも、ケナフに賭ける思いは強い。ケナフ活動の成功のためには、今まで以上に地道な活動の積み重ねが欠かせない。一生懸命頑張りたい。




hsf at 23:32|Permalink

2005年11月13日

有難う御座いました。

本日、1ヶ月半の日本滞在を終え、リタと共にネパールへ戻りました。多くの人々の暖かい善意に感謝、感激の毎日でした。これからも目標を見失わず、一生懸命頑張る決意です。どうか宜しくお願い申し上げます。

暫くブログの更新が出来ず申し訳御座いませんでした。明日から再出発いたします。帰国中のことなども出来る限りお伝えできればと思います。どうか宜しくお願いいたします。

吉岡 大祐






hsf at 23:49|Permalink