新入生サシナ複雑なネパール事情

2005年04月24日

社会の厳しさ

朝、1件の往診を済ませ、前回に引き続き、奨学生が母親と一緒に作ったアクセサリーを支援者の方にご購入していただく事となり、奨学生と共にタメルへ出かけた。

奨学生は新しく作ったアクセサリーのデザイン(配色)を気に入って頂くか心配だったようで、何度も僕に見せてはデザインについて尋ねて来た。センスのない僕は的確な返事を返すことが出来ず『駄目なら作り直せば良いよ。』とだけ答えた。

結局、支援者の皆さんにデザインを気に入って頂き、用意した分を全てを購入していただくこととなった。薄暗い部屋で夜中までアクセサリーを作っている奨学生親子の努力が実を結び、とても嬉しく思った。

その後、支援者の皆さんと楽しい会話が弾んだ。お話からは沢山のことを学ぶ事が出来、とても有意義な時間となった。

夕方からブンガマティ村に開校した新しい寺子屋を訪ねた。先週末まで33名だった寺子屋は、希望者が60人を既に超えている状態となっていた。子供達の学びへの熱意が伝わってくる。

大雨の中を大急ぎでパタンへ戻り、夕食を食べた。その後、往診へ出かけた。途中、雨宿りのため奨学生宅を訪ねたが、近所の人たちから虐めを受けたようで、奨学生は泣いていた。貧しいことや、父親がいない事をからかわれたらしい。きっと悔しい思いをしたのだと思う。身につまされ、思わず言葉に詰まってしまった。









hsf at 04:19│
新入生サシナ複雑なネパール事情