遣り甲斐春たけなわ

2005年03月24日

善意に応える

何時もより早起きをして、『教員評価システム』の見直し作業を行った。来週には提出したいと考えているので、あまり時間は残っていない。導入してみないと分からない部分も沢山あるが、少しでも良い評価システムを作りたいと思う。

ヒマラヤ小学校の建設では、本当に多くの皆さんの善意のご協力を頂いた。涙を流しながら『頑張って』と励ましてくれたお年寄りの方、お菓子を我慢して募金に協力してくれた小学生、真夏の日差しが照りつける中、必死に街頭募金を呼掛けてくれたクラーク生。僕が実際に参加した募金活動はほんの一部だが、皆さんの学校建設への思いが強く伝わり大きな感動を覚えた。

ネパールでは教育設備の不備から、学校建設を求める声は大きい。しかし残念ながら、貴重な善意の支援が一部有力者の酒の肴となったり、学校建設を身内の就職場として考えている人達がいる事も事実だ。中には海外からの支援で出来た学校が開校後、数年で廃校になるケースも報告されている。

募金活動の様子を知らない現地の人々に、支援する側の気持ちを伝える事はとても難しいことだと思う。現地には『日本は豊かである』という先入観もあり、なお支援する側の気持ちを伝わりにくくしている部分もある。

幸いにもヒマラヤ小学校の建設では、ネパール人学生を日本での募金活動に参加させて頂いた。実際にネパール人学生が募金活動に参加したことで、日本の人々の善意を理解することが出来た。帰国した学生が村の人々や子ども達の前で、必死に募金活動の様子や日本の人々の気持ちを伝えてくれた事は、村の人々の協力を得る大きな力となった。

暖かい善意のご支援を頂いた方々の気持ちにお応えるするためにも、子ども達の夢を育て、社会に貢献できる学校を築いていきたい。そのためには、『教員評価システム』を構築し、先生達の能力と努力を適切に評価することで、先生達の『教育者』としての意識を高め、学校を活性化させていきたい。歴史や伝統がない分、何事にも囚われない実行力のある学校を目指したい。



hsf at 11:33│
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