試験に思う大きな成長

2005年03月16日

協力

学校の試験が順調に進み、まずは一安心。試験を受ける子供達の表情を観察していると、『しまったーっ』という表情をする子や、『よし!貰った!』という表情をする子など様々で楽しい。とにかく、みんな頑張って欲しい。

2階校舎の増築も順調に進んでいる。今週中には煉瓦を積み上げる作業に入れそうだ。ネパールでは殆どが手作業なので、作業自体に人間の知恵が見られてとても面白い。今日の鉄枠を作る作業でも、梃子の原理を上手く利用しながら、ひとつ一つ作っていた。

その後、『ケナフ会議』についての素案を纏めるため、パタン市内の喫茶店で、サダナそしてヤッギャ校長とミーティングを行った。以前にも紹介したが、サダナはとても聡明かつ行動力のある学生で、環境に関する活動を熱心に行っている。今回も夢のある素晴らしい素案を纏めてくれた。

サダナの素案では、カトマンズ盆地内の学校10校でケナフ栽培を行い、各校男女5名ずつ、10名の代表学生が観察を行い、ケナフについて纏める。会議では各校2名の代表(男女)が発表を行い、その後、釜野先生(NPO日本ケナフ開発機構・理事長)とパネルディスカッションを行う。その後、環境に関する活動に取り組む団体の代表や、有識者を交えたパネルディスカッションを行い、最後に『カトマンズ・ケナフ宣言』を行う予定だ。

会議は専門家の人たちの協力を得ながら、企画、司会、進行まど全てをサダナたち学生が行うことで決まった。若い人たちの力に期待したい。

その後、来月はじめに開催予定の医療キャンプについて、参加される医師の先生達と打ち合わせを行った。サダナやヤッギャ校長も参加し、とても有意義な打ち合わせとなった。

ネパールので生活の中で一番楽しいことは、こうして皆でアイデアを出し合いながら、一つの目標に向かい協力して作業を進めていくことだ。皆で協力して行った活動が上手く行った時は、なんとも言えない達成感を感じる。こうして同じ目的に向かって全てを共有できる、素晴らしい人たちと出会えたことが、僕の幸運だったと思う。

医療キャンプもケナフ会議も、皆で協力してぜひ成功させたい。


一部住民による電気代の未払いにより、アパート全体の電気が止められ呆れながらも、楽しい一日となりました。


hsf at 00:48│
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