優しさと厳しさ協力

2005年03月15日

試験に思う

今日から期末(進級)試験が始まった。不安もあるようで子供達の表情も何となく硬かった。

朝から子供達の試験の様子を監視した。監視員なら目を光らせて試験の不正を防止しなければならないが、勉強が苦手で試験が大嫌いだった自分には、子供達の心の叫びが良く分かった。何度か席を外し、子供達に確認?の機会を作った。

義務教育のないネパールでは、毎年進級試験を受けなければならない。小学校なら5年生までは学校の用意した進級試験を受けるが、5年生が終了すると郡レベルの統一試験を受けなければならない。そのため、小さなうちから山のように宿題が出され、毎年、学校レベルでも厳しい試験を受けなければならない。

僕の今後の大きな夢の一つに、職業訓練所の整備がある。学校の3階に職業訓練所を開設し、子供達が技術を身にけ、将来、生活が出来るようにしたいと考えている。

将来、技術を身に付けた子供達が一生懸命働き、仕事で得たお金でヒマラヤ小学校を支えていく。そんな夢を描いている。将来、卒業生の力でヒマラヤ小学校を支えていくことが、とても大事だと思う。

子供達の中には勉強は苦手でも、学校の手伝いを率先的にする男の子達がいる。先日、モンゴル先生と『こども農園』の竹囲いを作っていた時も、竹囲いを作っていることを知った彼らは、一目散に駆け寄り、夕方まで手伝ってくれた。

もちろん勉強はした方が良いと思う。より多くの知識を身に付けた方が、自信を持って生きていけるかもしれない。
僕自身はヒマラヤ小学校の子供達に、まずは衛生知識や足し算、引き算、そして時計の読み方など、生きるために必要な基本的な知識を身に付けて欲しいと願っている。勉強の好きな子は中学、高校と進学すれば良いと思うし、勉強の苦手な子供達を無理に進学させる必要は全くないと思うし、むしろ職業訓練の方が彼らのためになると考えている。

僕が席を外した間に、彼らがどれだけ確認?できたかは分からないが、試験後ニコニコしながら僕の体にぶら下がって来たところを見ると、成果があったのかもしれない。何はともあれ、全員合格してほしい。

今日も良い日となりました。






hsf at 16:57│
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